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高齢者になっても、ヒマ・ひま・暇やはり暇

高齢者「さいら」ブログ。リタイヤーから、晴れて高齢者の仲間入り。店名をマイナーチェンジ。内容は以前と同様雑他。

上水道配管工事 全体 再掲

2012年11月24日 | 外なる話題
上水道配管工事 全体 再掲
お断り
この記事は以前に投稿したものを一部訂正などをして再掲するものである。


上水道配管の取り換え工事(1)
(2012年11月7日)


以前このブログでも詳細に話したことがあるが、我が団地の上水道は市の水道ではなくて、宅地造成会社が配水をしていた。
わが団地の諸事情(2)
わが団地の諸事情
に倒産のいきさつなどを記事にしている。

宅地造成会社が団地の下で市の水道局から水道水を買って、その水道水を団地までポンプで揚水、タンクに一旦貯水して、そのタンクから各家へ配水をしていた。そのために、水道料金は非常に高かった。揚水費用と検針費用などの事務経費はともかくとして、揚水から配水の間の漏水は各家庭に按分されて請求されていた。
その会社が倒産して、その対策は非常に紆余曲折したのであるが、結局のところ水道は全ての施設が市へ移管さることになり、晴れて市の水道になった。やっと我が団地も市が認知する団地の第一歩を踏み出したといえる。
そして、その結果、驚くほど水道料金は安くなったのは今も記憶に残っている。
道路などの宅地造成会社が所有していた公共用地もこの地域で急ピッチで行われている地籍調査が終了次第、近い内に市へ移管されることになっている。勿論道路等の保守整備は現在も市が行っている。
その上水道の配管が耐用年数になったのか、それとも配水管の基準が市の基準に合わないのか、基準そのものが変わったためか、或いは又漏水が多いため市の損失も馬鹿にならないためか、本当の理由は知らないが、団地の全ての水道配管を計画的に取り換えることになった。そして、初年度の工事が今真っ最中である。



上水道配管の取り換え工事(2):「仮」配水管設置工事
(2012年11月9日)

まず、現在の配水管とは別に、「仮」の配水管設置工事が行われる。これが最初の工事である。言っておくが、
現在の配水管で今も給水をしているのである。部分的に不具合があるところだけではない。今回の工事区域の配管を「全て」仮のものに置き換える。各戸に入っている給水管も仮のものに全て置き換える。配水管を取り換えるのはよく分かる。しかし、なぜ「仮の」配水管が必要なのか?よく分からない。
その「仮」配水管敷設のために、道路を掘り返す。当然のことである。旧の配水管も地中に埋められているのである。そう言えば、全くの余談であるが、昔ベルリンで下水道か何かの工事を大規模にしていた風景を思い出す。ベルリンでは仮の配水管は地中に埋めないで、道路とかにむき出しで敷設していた。町の美観なんてものは全く無視である。ドイツらしい合理主義の賜物だろう。
そして、仮のメインの配水管を設置する。更に、その仮の配水管から各戸の水道メータまでの引き込み湧水管を直ちに設置する。この部分も仮であるので、最低限の仕様になっていてドイツよろしく地中には出来る限り埋めない工法である。
メインの配水管には所々当然であるが「仕切弁」も仮と言えども設置する。
これが今回の工事の始まりである。
道路も現に供用されているので、一部分通行止めになり、そのため交通整理の人が数人要る。長期に亘って長区間通行止めと言う訳にはいかないので、一日単位の細切れの工事になる。
一連のその日の工事が終わると掘ったところを埋戻し、仮舗装をしなければならない。仮舗装の黒いアスファルトが目立つ。
始業時刻は9時。これはきっちりとしている。終業時間は工事の進捗状況により、暗くなるまでライトを点灯しての時もある。が大概は日没までに終了する。道路を供用しながらであるので、当然埋戻し・仮舗装までその日に終えなければならない。
日曜と祭日以外は工事はどこかの区画で行っている。週休二日ではない。勿論雨天は工事はしない。



上水道配管の取り換え工事(3) メイン配水管設置工事
(2012年11月11日)

各戸への仮の給水管であるが、最近になって漏水などで旧の各戸への給水管を取り換えた家では、給水管への工事がされないでいる。ここに何か仮給水管設置の意味がありそうである。給水管自体に問題があるのか、それとも級の給水管の経路が明確でないためであろうと想像している。
そして、今回の工事区域内の仮の配管工事が終わると、いよいよ本当のメインの配管工事を行う。いずれにしても、仮の配管・給水管設置が完了したために、安心して工事に取り掛かれるということらしい。
メインの配水管設置のために、再度道路を掘り返す。配水管を埋める。埋め戻す。仮舗装をする。全く同じ手順である。
本当の配管は、漏水事故などが発生したり、大規模な地震とかの場合であっても、出来るだけ断水の被害を受ける家庭を少なくするためと大規模な漏水事故による市の損害を少しでも軽減するために、ところどころに仕切弁を設置する。昔々ならば、そんなにきめ細かい仕切弁は設置しなかったらしい。影響範囲をできるだけ限定にしようということである。
又、断水防止のために迂回路的に配水回路を作る。団地用の貯水タンクは二か所ある。一か所は大きくて、そこからの配水管は二本別ルートになっている。決して通しの一本の配管で、貯水槽から通すのではない。今回の工事では入っていないが、来年度ではもう一つの貯水タンクからも合流する。結局のところ、迂回路・仕切弁があっちこっちにあることになる。
工事の人に聞いてみた。
「この配水管はどちらからどちらへ水道水は流れるのですか?」
工事の人は
「その時々の各家庭の水道の利用状況により異なります。」
なるほどと納得。そういえば確か我が国の送電網も同じように複数の経路を取っていると聞いたことがある。
その分少々高価になるが、水も電気もライフラインである。と言う訳で思ったよりもはるかに大変な工事であると実感するのである。
更にこの団地での上水道で言うと、もう一つ大きな工夫がされている。山の上の貯水槽への揚水管の通路である。下の揚水場と山の上の貯水槽との間の最短距離である道路には途中谷があって、橋が架かっている。以前の揚水管はその橋を「水管橋」代わりに利用していた。しかし、阪神淡路の様な大きな地震があった時に、その橋が壊れることも当然想定される。と言うことで、市が設置しなおしたその揚水管は大きく迂回をして、橋を通らないで中学校の中を通っている。
本論に戻るのであるが、その段階では、メインの配水管の工事で、各戸への給水管設置工事は全くしない。これも不能率だと思ったが、それなりの事情があるそうだ。



上水道配管の取り換え工事(4) 各戸への給水管工事
(2012年11月13日)

メインの配管敷設が終わるとそのメインから各戸への給水配管工事を行う。メインの配水管工事と各戸への給水管工事とは決して連続的に行われない。それなりの時間が置かれる。これも不思議と思って聞いてみると、メインの配管工事が終わると、その区画ごとに諸々の検査があると言う。例えば水圧検査・水質検査等々らしい。そして、エアー抜きもして、各戸へ繋いだときに「その瞬間から」上水道として合格した水が供給されることが必要となる。「きれいな水が出るまで暫く各家で流しっぱなしに」とはならないらしい。上水道であるからして安全・安全を見積もるのは当然であるが…。
各戸への給水管工事は結構面倒な工事のようである。一応各戸の中に立ち入って工事もしなければならない。
そのためその家の同意と言うか了解も必要となる。決して了解しない方はいないのであるが、時々空き家になっていて、持ち主と連絡が取れない家もあるらしい。その場合はその各戸への工事はしない。後程連絡が取れて、了解を得てからでないと出来ない。工事をする会社には極めて嫌なことであろう。結局のところ二度手間になるのである。
時々既設の家庭への旧給水管(仮設に変えているのでその時点では使用されていないが)を切断してしまうこともある。旧の給水管の配置・深さがはっきりとわからないためであるらしい。なるほどそのために仮の配管をしているのか?と納得する。切断して水が溢れ出ても工事をしている人は特段慌てない。家庭への給水管の水量は大したことはない。迷惑を掛けることもない。そして、彼らはそれに対応するべきいろんな道具を持参している。
そんなこんやで、そのために再度道路を掘り返す。そして、その日の内に仮の舗装までの工程をを行う。今となっては誰にでもよく分かる手順である。



上水道配管の取り換え工事(5) 仮配水管の撤去
(2012年11月16日)

現在のところ工事はここまでであるが、工事の人に聞くと、一段落したところで、仮の配管を撤去する工事をすると言う。仮の配管は使わないので、そして、そのままに放置して大元の給水仕切弁で止めておけば、何ら問題はないと思ったが、そうではないらしい。
他にも理由があるらしいが、その仮の配管一式はリースであるためだそうだ。と言うことは、仮の配管工事を先にすることが、この手の工事では標準的な工法と言う訳だと納得する。そして、なんでもリース有の現在であると言うが、そのようなリース会社があることに改めて驚く。使わないのでそのまま放置出来ない一つの理由がここに有る。更に工事の人は言う。そのリースの配管は返却するときにリース会社の検品が厳しいらしい。当然であろう、一度は仮と言っても地中に埋めるし、工事ではいろんなものを使う。傷つく恐れは十二分にある。だからリース配管撤去工事では設置工事以上に細心の注意をしなければならないそうだ。リース品であるから撤去することは確かに間違いはない。と言うのは仮の配水管設置以前に使用していた配水管は撤去しないで、そのまま放置されるのである。
そして、当然のことながら仮の配管撤去工事のために再度道路を掘り起し、撤去が終わるとその都度やっぱり仮舗装する。



上水道配管の取り換え工事(6) 全面舗装で終了
(2012年11月16日)

今年度の全ての区画の配管工事が終了すると、今度は正式な舗装工事を行うらしい。確かに正式な舗装をしないと、道路あっちこっちが縦横斜めに黒いアスファルトの筋が目立つ仮舗装だらけである。段差の少しは出来てしまっている。
とここまで来ると、非常に大きい我が団地の水道配管工事が年度によっていくつもの区画に分かれているのが
よく理解できる。金もかかるし、時間もかかる。我が国の行政がすることの共通性がここにあると思う。完成までに非常に時間がかかる。我が団地全ての工事が終わるのと私の寿命が尽きるのと競争しているように思える。しかし完成するとそれは立派なものになるのは間違いない。その時は、私は消え去るのみであるが…。
大変であると同時に金もかかると小心者の市民は思ってしまう。これだけの費用と手間暇をかけて、水道料金でペイするのかどうか、それとも、税金を別途投入するのであろうか?実に不安になってくる。そして、これだけの工事になるのであれば、電力会社と共同で電信柱に代わる地中配電に出来ないものであろうか?

終わり












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