『海は晦なり』

海は晦なり

幾らお遊びのブログといえども
年に一度位は少し賢いことも
言っても良いであろう。

　　『海は晦なり』　　

この言葉は中国の後漢末期から魏の頃に編纂された
「釈名」と言う分類語彙集に出て来る言葉である。

なぜ『海』と言うか？の説明がされている。

今流の言葉に翻訳するとすると次のようである。

　　「『海』をなぜ『海』と言うかと言うと、
『晦』であるからである。
多くの川から汚いものが流れ込むので、
黒くて暗い色をしているのである。」　

このような解説は古代人の無知から来る
こじ付けの故と笑う訳にはいかない。

昨今、人・森・海の連関から、
海は森の恩恵を受けているとの学理が流行っている。

部分的には確かにそうであるが、
本当にそうであるのか問い直す必要がある。

福島の原発事故で未だに海へ放射性物質が流れ続けている。
正に古代人が言った状況に有るのではないだろうか？
２０１１年１２月３１日
新年は少しの時間お休みと思っています。