この記事は、数回にわたり記事にした「バスカード」を
取り纏めたもので、再掲であることをお断りしておく。
神戸の娘宅に昨日から逗留。娘宅は数棟からなる所謂マンション。
以前は、某会社の社宅が一棟あって、そこはほとんど入居者がなくて、付属の駐車場も相当空いていた。それで、車で行っていたのであるが、最近、その社宅棟を売り払って、一般人用に売り出した。それもあってか、駐車場の管理もきめ細かくなり、他人の駐車スペースに駐車したり、路上駐車には「違反」・「罰金」の張り紙がデカデカと張られるようになった。
それと、さいらの年齢もこれありで電車で行くことになった。不便は、街へのお出かけである。
自宅でもほとんどバスを利用することはない。バスに乗るまでの間が大道中になるので、全くと言ってよいほどバスは利用しない。要はJRで遠くへ行くとき以外は、公共交通機関を利用できない住宅事情である。
そんな「さいら」であるが、今回は当然市バスを利用することになった。孫を連れて、勿論さいらも一緒であるが、バスに乗る。そのバスは途中で有料トンネル約7キロほど通るのでその運賃もばかにならない。バスもトンネルも市営である。そしてそのバスとトンネルを利用する住民のほとんどは勿論市民である。どことなく、何とかならないのかと何時も思ってしまうバス代である。
孫が言うには
「カードを買えば、安くなる。」。
市バス専用のデポジットのカードである。妻は有効期限が気になるのか、色々と孫に聞いていた。なるほどと納得して、妻もそのカードを早速バスの中で購入した。しかし、その使い方が良く分からなかったのか、最初は、現金で支払った。
帰りに、そのバスカードを使うことになった。孫が乗るときに「カード! カード!」と教える。バスのステップに半分足を乗せてから、お財布の中のそのカードを慌てて探す。大事にしまったのか、なかなかそのカードが出てこない。後ろには順番待ちの方々が大勢いるにも拘らずである。
やっと出てきたそのカードを差し込むのであるが、今度はカードを逆に差し込んでうまく行かない。慣れないこととは言え、もう少し「おばたりあん」らしさが何とかならないのかと思う。
降りるときであるが、自分・孫・私と3人分をカードから引いてもらわないといけない。その方法が分らない妻は前のお客さんの仕草を見ていて、さっさと、したり顔でカードを支払機に差し込む。
その後に「子ども1人と大人二人」と運転士に告げるが、時既に遅しである。運転士はカードを再度、入れるように言う。運転士は何やら行って無事通過のようであった。
無事通過のように思えたが、計算高い妻は出てきたカードを点検する。値段を見ると大人1人と子ども1人しか引かれていない。「大人二人です。」運転士は「最初に大人一人は引きました。」「これからはカードを入れる前に人数を言ってください」その間、ここでも降りる人の列が後ろで長くなっていた。
歳をとると何事も学習に時間が必要になる。