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高齢者になっても、ヒマ・ひま・暇やはり暇

高齢者「さいら」ブログ。リタイヤーから、晴れて高齢者の仲間入り。店名をマイナーチェンジ。内容は以前と同様雑他。

チュニジア旅行(8):街の中 その2 再掲

2012年11月15日 | 外国旅行:三題
お断り
この一連の記事は一度投稿したものですが、若干加筆・訂正などをして再掲するものです。

モスク
チュニジアはイスラムの世界であり、朝やはり礼拝を勧誘する放送が聞こえる。と言うことで、モスクに触れ無い訳には行かない。イスラム教の礼拝堂を「モスク」と言う。遺跡ではないが、モスクを観光する機会もあった。モスクは多分それぞれの街々に大きいか小さいかは別にしてあるのであろう。メディナと一対の様に思えた。しかし、モスクは礼拝堂であるので、チュニジアでは観光的な入場は厳しく制限されている。礼拝堂であって、観光資源ではないことが分かる。礼拝堂であるので、寺院と違って、仏とか神は祭られていない。確かケロアンで一か所だけ中に入って見学することが出来たが、他は外から見るだけであった。宗教施設であるので、敬虔な信者のための施設であるので我々部外者は納得するが、トルコではほとんど中へ入って見学できたことを思い出した。
と言うことでケロアンのグランドモスクに入場観光してきた。礼拝する場所は外観だけであったが、そのグランドモスクはアフリカでもっとも古いモスクとされているらしい。グランドモスクの中央に広場がある。
グランドモスクの写真3枚






その広場の地中には雨水を貯める貯水池が有る。チュニジア南部に位置するケロアンでは「水の確保」が課題であったことがうかがわれる。下の写真はその雨水を集める升である。全体的にそこへ水が流れるように緩やかな傾斜がるように思った。


リバト
旧市街地の周辺にモスクが有り、更に、「要塞」が有る。「リバト」と言う。「要塞」と訳すのか「砦」と訳すのかどちらが正しいのかよく分からない。要は軍隊の前線基地である。更に私の頭の中は、実はどれがモスクであり、何処までが「メディナ」の城壁なのか、どれが「リバト」なのか申し訳ないが、よく分からない。モスク・メディナ・リバトがごっちゃになってしまっている。リバトとして一番よく分かると私が思ったのはモナスティールのリバトであった。非常に頑丈な壁で囲まれているのが分かる(左の写真)。スースではメディナのすぐ近くにそのリバトが有った。「これがリバトです。」とごく近くで説明を受けたのだから間違いないであろう。前線基地であるので、そして当時は未だレーダーの様な文明の利器もないので、見張り台と言うか見張りの塔が必需である。中の写真はスースのリバトの見張りの塔である。
実はモスタルの石橋を観光に行ったときに、その石橋は勿論印象に残っているが、その周辺を歩いていると、非常に高い塔が有った。多分その塔は機能的にはリバトの見張りの塔ではないと思う。塔が単に有るだけならば、そんなに印象に残らないが、その塔の天辺付近から数人の人が手を振っていた。その塔は昇ることが出来るのであった(右の写真)。それでどこかでそのような機会が有れば是非とも塔の天辺に昇って見たいと思っていた。その機会が今回あった。それはスースのリバトの塔であった。
皆さんが昇られた訳ではなかった。確か私どもを入れて3グループであった。中は螺旋状の狭い階段が有って、それで昇り降りする。窓が有ることは有るが、非常に少ない。殆ど暗闇な中をその螺旋階段を昇って行くのであった。観光用に・転落事故防止のために「明かり」が灯っていてもおかしくはないが、そのようなサービスは全くない。スースの海岸街並みが良く見えて、流石に「見張り台」と感心した。昇るのはそうでもなかったが、降りるときに、私だけ、本当に私だけであるが、うまく降りることが出来なかった。途中で二回ほど尻餅をついてしまった。もともと元々周囲の状況が見えない暗い夜道、しかも真っ直ぐ・平らな道でないので私としては最も苦手な場所であって、それは当然の帰結であった。我が国の自衛隊の曲技飛行隊、確か、ブルーインパルスに元所属していた隊員に聞いた「空間失調」とはこのようなことだと自分自身を納得させながら降りて来た。

モスティナールの砦の塔


スースの要塞の中(真っ暗で何も見えない)


スースの要塞の塔(外見)


陶器の町 ナブール
スースの近くに、チュニジアの陶器の町と言われる「ナブール」がある。ナブールはボン岬半島の中心都市である。ジェルバ島のゲララと並ぶ陶器の2大産地とされている。陶器関連産業は人口10万人のこの町では重要な産業らしい。ナブール焼きの技法は16-17世紀にもたらされ、キリスト教徒に追われたアンダルシア(スペイン)のイスラム教徒たちが、この町に定住して緑や黄色の釉薬を使った技法、デザインを伝えたのだそうだ。ここの段落は幸いなことにビデオに録音されていたものの話である。
そこで、陶器工房の観光見学をした。我が国の旅行会社のチュニジア旅行の定番コースの一つであろう。そこでの実演を見る限り、ろくろを使用する陶器であった。男のろくろ職人が器用に色んな形の陶器を作っていく。そして、段々と小さいものを作っていく。最後になると、本当に小指ぐらいの大きさの陶器を上手に作っていく。
陶芸職人の技


同行者の皆は最後のその小さいものを見て、そして、その技を見せてくれたお礼の気持ちを込めて、拍手の音が鳴り響く。その横では、図柄を描く女性職人がお皿に繊細な細い線で図柄を描いていく。
絵付け職人の技


街でよく見かける図柄であり、ナブール焼の特徴かもしれない。二人とも実に見事なものである。そして、女性と男性との仕事の分担に改めて成程と思った。外国に限らず、何処へ行っても職人の高度な技術を目の辺りにすると嬉しくなってくる。
その店は白壁とブルーの窓枠で、店の中は実に多種多様な売り物の陶器が積み上げられている。
陶器店


当然のことながら、そこでそれらの陶器を売っている。端的に言って、「売ること」が目的である。アジアでこのような店へ入ると、店員が熱心に営業努力をされ、時にはうるさいほど付き纏われることもある。しかし、ここチュニジアでは全くその気配がない。その分自由に品定めが出来て、陶器に興味ある方々は何点か購入されたようだ。


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