1999年、私の中国山東省(6)車窓からの風景(5)
女性の風景等
車窓からの人の風景はどうしても女性が目立ちます。(事前にこれを読んで頂いた方のコメント:ここには“私には”と入れる必要があるのではないでしょうか。ごもっともなコメントです。)
しばしの間、女性の観察としましょう。有料道路の料金所は日本のシルバーパワーに対して中国ではウーマンパワーです。着ている服は何となく赤色が目立ちます。一般的に言って、中国では「五星紅旗」の赤色が好まれます。服装ではありませんが、大学の構内を児童が下校するときの風景で、服装は色とりどりですが、児童が、赤いネッカチーフを首に巻いていました。
更に又、発電所の温排水を利用した内水面養魚場を訪問したときには、テラピアまで赤系一色であったのには驚かされました。赤色と言えば、確か「金魚」も中国が原産でした。金魚と言えば、早朝にホテルの周辺を散歩したときに、近くの公園の池で、何人もの人がミジンコらしきものを掬っている風景を見ました。多分、金魚の餌だろうと思っています。今も金魚を飼う趣味の人が多いようです。と連想ゲームのように話題が飛ぶのが私の話の悪い癖です。
食堂
窓の外によく見えるのは「食堂」と「給油所」です。車には“燃料”、人には“食事”と言う訳です。
郊外から、農村風景の中でオアシスのようにポツポツと見えます。食堂は、一軒がポツリとあるのではなくて、数軒並んでいます。勿論ドライバー相手の食堂です。それらは日本で言うドライブインではなくて、所謂一膳飯屋、ラーメン屋、うどん屋の類の大衆食堂です。たとえ異国の者であっても勇気をもって、一度は入って食べて見たくなる食堂です。
これら食堂だけではなく、街の個人経営の本屋や食堂に共通して見られる光景です。
店先の玄関に、背もたれのない丸い椅子に女性が座っています。招き猫ではなく、茶店の“看板娘”と言うところです。しかし、その看板娘ですが、その服装はまちまちで、赤いハデハデのミニのチャイナドレスから全く毎日着ている常の服、その年齢も若そうな娘さんから中年の女性まで、色々です。
その風景を見ながら、私が思うこと。私ならどっちの店に行くかな?やっぱり、若い方?いやいや、自分の年齢を考えるとおばさんの方?と言う訳で、
どの店もきっと商売繁盛となるのでしょう。
路線バス
路線バスですが、女性の運転手が非常に多いことと私服で運転していることが目に付きます。(これはどうも最近気付いたのですが、この風景がグローバルスタンダードで我が国がローカルのようです。)
バスの運転を女性がするについて、気になることがあります。一つは、パワステかどうか、他の一つはオートマチックかどうかです。そこを聞きたかったのですが、魚の名前も良く知っていて驚かされた、本当に何でも知っている「張」さんも車に関しては、一般の中国人と同じで、車用語は殆ど理解できず、日本語の意味不明、従って、ドライバーの「段」さんに中訳することもかなわずで、確かなことは不明のままです。
そのことで私は、女性の職種としての配慮を知りたかったのです。男性と女性の職域では自ずと棲み分けが在りそうに思っていたのですが、中国ではそうでもなさそうで、中国の現状が日本で漸く手をつけた手本となるのでしょう。
私服の話です。日本の制服から思うと、彼女たちのような業務では当然制服があると思っていたのですが、…。(バスの運転に限りますと我が国が異常なのだと最近これも気付きました。)女性・男性に関係なく、制服がある職種とない職種をどこで、
どのように線を引いているのかは非常に関心があるところです。(実は「女性・男性に関係なく」と書いているのは嘘っぽいです。女性の制服が気になりました。)
朝礼
車窓からの風景で女性の話をもう一つ。朝、大きな建物の前の歩道(多分、百貨店類似の店だと思うのですが、)で数十人の女性がきれいに整列して、朝礼と体操をしています。今度はしゃれた、目立つ制服姿です。表現が適切ではありませんが、儀仗兵を見ているようです。
これは本来中国にはない習慣だそうです。多分日本辺りから入ったような説明でした。確かに日本では朝礼や体操をする習慣がありますが、歩道での習慣は余り聞きません。これは宣伝効果を狙っていると聞きました。確かに好奇心の対象にはなります。
北京
車窓からの風景も北京に着いて、いよいよ終わりに近づきました。
北京では、夜、大きな道路はイルミネーションの長い長いトンネルです。繊細さには掛けますが、その規模は神戸のルミナエルはほんの模型に見えます。未だ点灯していない所はその工事の真っ最中です。中国の長屋である四合院が連なる市街地では、道路から見えるところは、きれいに化粧直しをしています。そういえばバスから見る市街地は、どこもかしこも工事の最中です。
そうです。ちょうどその頃は、建国50年祝賀行事の最後の準備たけなわのときでありました。
女性の風景等
車窓からの人の風景はどうしても女性が目立ちます。(事前にこれを読んで頂いた方のコメント:ここには“私には”と入れる必要があるのではないでしょうか。ごもっともなコメントです。)
しばしの間、女性の観察としましょう。有料道路の料金所は日本のシルバーパワーに対して中国ではウーマンパワーです。着ている服は何となく赤色が目立ちます。一般的に言って、中国では「五星紅旗」の赤色が好まれます。服装ではありませんが、大学の構内を児童が下校するときの風景で、服装は色とりどりですが、児童が、赤いネッカチーフを首に巻いていました。
更に又、発電所の温排水を利用した内水面養魚場を訪問したときには、テラピアまで赤系一色であったのには驚かされました。赤色と言えば、確か「金魚」も中国が原産でした。金魚と言えば、早朝にホテルの周辺を散歩したときに、近くの公園の池で、何人もの人がミジンコらしきものを掬っている風景を見ました。多分、金魚の餌だろうと思っています。今も金魚を飼う趣味の人が多いようです。と連想ゲームのように話題が飛ぶのが私の話の悪い癖です。
食堂
窓の外によく見えるのは「食堂」と「給油所」です。車には“燃料”、人には“食事”と言う訳です。
郊外から、農村風景の中でオアシスのようにポツポツと見えます。食堂は、一軒がポツリとあるのではなくて、数軒並んでいます。勿論ドライバー相手の食堂です。それらは日本で言うドライブインではなくて、所謂一膳飯屋、ラーメン屋、うどん屋の類の大衆食堂です。たとえ異国の者であっても勇気をもって、一度は入って食べて見たくなる食堂です。
これら食堂だけではなく、街の個人経営の本屋や食堂に共通して見られる光景です。
店先の玄関に、背もたれのない丸い椅子に女性が座っています。招き猫ではなく、茶店の“看板娘”と言うところです。しかし、その看板娘ですが、その服装はまちまちで、赤いハデハデのミニのチャイナドレスから全く毎日着ている常の服、その年齢も若そうな娘さんから中年の女性まで、色々です。
その風景を見ながら、私が思うこと。私ならどっちの店に行くかな?やっぱり、若い方?いやいや、自分の年齢を考えるとおばさんの方?と言う訳で、
どの店もきっと商売繁盛となるのでしょう。
路線バス
路線バスですが、女性の運転手が非常に多いことと私服で運転していることが目に付きます。(これはどうも最近気付いたのですが、この風景がグローバルスタンダードで我が国がローカルのようです。)
バスの運転を女性がするについて、気になることがあります。一つは、パワステかどうか、他の一つはオートマチックかどうかです。そこを聞きたかったのですが、魚の名前も良く知っていて驚かされた、本当に何でも知っている「張」さんも車に関しては、一般の中国人と同じで、車用語は殆ど理解できず、日本語の意味不明、従って、ドライバーの「段」さんに中訳することもかなわずで、確かなことは不明のままです。
そのことで私は、女性の職種としての配慮を知りたかったのです。男性と女性の職域では自ずと棲み分けが在りそうに思っていたのですが、中国ではそうでもなさそうで、中国の現状が日本で漸く手をつけた手本となるのでしょう。
私服の話です。日本の制服から思うと、彼女たちのような業務では当然制服があると思っていたのですが、…。(バスの運転に限りますと我が国が異常なのだと最近これも気付きました。)女性・男性に関係なく、制服がある職種とない職種をどこで、
どのように線を引いているのかは非常に関心があるところです。(実は「女性・男性に関係なく」と書いているのは嘘っぽいです。女性の制服が気になりました。)
朝礼
車窓からの風景で女性の話をもう一つ。朝、大きな建物の前の歩道(多分、百貨店類似の店だと思うのですが、)で数十人の女性がきれいに整列して、朝礼と体操をしています。今度はしゃれた、目立つ制服姿です。表現が適切ではありませんが、儀仗兵を見ているようです。
これは本来中国にはない習慣だそうです。多分日本辺りから入ったような説明でした。確かに日本では朝礼や体操をする習慣がありますが、歩道での習慣は余り聞きません。これは宣伝効果を狙っていると聞きました。確かに好奇心の対象にはなります。
北京
車窓からの風景も北京に着いて、いよいよ終わりに近づきました。
北京では、夜、大きな道路はイルミネーションの長い長いトンネルです。繊細さには掛けますが、その規模は神戸のルミナエルはほんの模型に見えます。未だ点灯していない所はその工事の真っ最中です。中国の長屋である四合院が連なる市街地では、道路から見えるところは、きれいに化粧直しをしています。そういえばバスから見る市街地は、どこもかしこも工事の最中です。
そうです。ちょうどその頃は、建国50年祝賀行事の最後の準備たけなわのときでありました。