5月19日(日)は、田中光栄さんのハーモニカ教室の発表会ライブでした。場所は東京・大久保、ドルチェ・ヴィータ。
自分の吹きたい曲を楽しんで演奏するというのが、この教室ライブの特徴。
なので、いろんなタイプの曲が登場します。
なかでも、高校生男子が友だちのクラシックギター伴奏による「カヴァティーナ」をクロマチックで、続いてもうひとりの友だちのエレキギターをバックにテンホールズで「Juke」をメドレーで吹きまして、やんやの喝采を浴びておりました。光栄さんの懐の深さにも拍手です。
若いっていいな、持つべきは友だちですね。
最近、ハーモニカ仲間に会う機会が少なくなっているボクにとって、こうした場はいい刺激になります。
今回、ボクはジャズの曲をやりたいと「All of me」に挑戦。
しかし、キーがCで、コード進行がシンプルなこの曲なら取り組みやすいかも、なんていうのは甘い考えでした。
練習を始めると、コードチェンジを聴き分ける耳、コードで使えるスケール、それにジャズ特有のフレーズとか、とにかくジャズの言葉でしゃべれない。
ふだんやっていないので当たり前ですが。
しょうがないので、有名ミュージシャンは「All of me」をどんなふうにやっているのか、どんなフレーズ、スケールで吹いているのか、コピーしかないと、チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、レスター・ヤング、ソニー・スティット、リー・コニッツなど、サックス・プレーヤーお歴々のプレイを聴きまくり、コピーしようとしました。
その結果、スイング系の曲だからかもしれませんが、共通して明解なスケールだということはおよそ分かりました。
でも、テンポが速くて(この人たちは8分音符なんていうのんびりしたものでなく、16分音符で無茶苦茶上行下行する!)、またコピーも最初の16小節はコピーできたけど後半16小節はお手上げと言った具合。ハーモニカではとても吹けないフレーズばかりなのです。
こうなったらアドリブ部分を自分で楽譜に書くしかない。パッセージの上がり下がりの感じを捉えて、自分の能力で吹けるフレーズを譜面にしてみたのですが、2コーラス64小節のそれっぽいアドリブを作るのってたいへん。これはこれで十分勉強になりました。
14日(火)にリハがあったのですが、アドリブ部分でオフ・ビートのノリを出せず終い。光栄さんのレッスンでもこれを指摘されていたので、本番前の4日間はオフ・ビートで吹く練習ばかりしていました。
吹き吸いのあるハーモニカで、ジャズのアーティキュレーションを出すのはむずかしいですね。もう時間が無いので、深く考えるのは止めました。
本番はというと、やっぱりノリを出せていなかったと反省。
にわか勉強でなく地道に取り組んで、また挑戦しようと思います。
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