毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

記録しておきたいこと③ホスピスの記録

2017-08-31 18:46:22 | 日々の出来事

 

******コメント欄は閉じてあります******

8月31日

家の長男が母に会いたいと一緒に行く。

久しぶりに会ったせいか、母は最初誰?という感じ。

昨日より、声が一層出にくくなっているようで、小さい声。

長男が母が好きだったナンプレを話題にして

「すごいな、これやってたの?」と話を向けるとうれしそうにおしゃべりする。

(長男)「コツはあるの?」   (母) 「慣れてくるのよ」

10×10の100マスを埋めているので、ほんとにすごいです。

でも、今はもうやりたくないみたい。

 

昨日はなんとか一人でトイレに行けたのに、今日はもう無理でした。

車いすが用意されて、看護師さんのお世話になります。

ほんの 2メートルが移動できません。

入院して6日でこんなに変わってしまうのか、私も受け入れられない気持ち。

 

母の好きな、シイタケの煮物、卵とマヨネーズの和え物を持っていったけど

これは食べられない。果物なら食べたいというので 梨と葡萄をほんの少し。

呑み込むのが大変になっている。

 

それでも、孫が来たのがうれしいのか、だんだん声が出るようになってくる。

手を握り返す力が結構あるので、「ばあちゃん、意外に力あるなあ、大丈夫だよ」と

孫に言われて笑っていた。久々に笑顔を見たかも。

「あなたは男前ね~」などと冗談を言う。

日ごろから迷惑をかけたくないという気持ちが強くて、病院でもなかなかナースコールをしないので

「ばあちゃん、ナースコールで呼ばれるのが彼らの仕事だから、どんどんコールしないと」と

孫に言われて、やっと「そうする」と吹っ切れた様子。よかった。

帰り際、「トイレに行く時は必ずナースコールしてね」と約束。

 

ホスピスでは本当によくしてもらっているけれど、やはり在宅で看取ることが

できればそれが一番いいような気がする。

数年前の24時間テレビで見た大野智さん主演のドラマは、亡くなる人が若かったので

つらかったけれど、高齢で家族に看取られて終末を迎えることができたら幸せだろうな。

ホスピスとは言え、病院に母を残して帰る時に胸が締め付けられます。

 

 

 

 


記録しておきたいこと②

2017-08-31 07:10:09 | 日々の出来事

 

******コメント欄は閉じてあります******

 

8月30日

2日ぶりに会うと、母は体力がじんわりと落ちている。

トイレにはやっと自分で行くことができるけれど、手すりがないと歩幅は5cmくらい。

すり足でちょっとずつ進む。

食欲がないので、この日は病院食をお断りしていつも食べていた物を差し入れ。

 

冬瓜の煮物、カレイの煮付け、コールスローサラダ、ぶどう

おかずは2~3口、ふどう 3つ、ほかにクッキー少し。

いつもは、半量にした病院の食事の1割程度しか食べないので、よく食べたほう。

食べないと確実に体力が落ちるので、寿命はともかく意識があるうちは

トイレは自力で行かせたいがきびしいかも。

 

午後4時まで、一人で話をしていなかったせいか最初声が出なかったけれど

少し食べて起き上がったりしているうちに、調子が出てきたようで小さい声でいろいろ話す。

35年前に亡くなった父の顔が天井に見えたなどと言ってはいるが、意識ははっきりしている。

 

痛みのコントロールはほぼ完ぺき。

母は人一倍痛みに弱いので、この点がクリアされ恐怖が無くなったと言っている。

薬の強さとしては 3段階目。 通常の鎮痛剤に経口麻薬をプラスされている。

 

ホスピスは、思ったより出入りが激しい。

隣の病室に新たな患者さんが入院し、別の病室の患者さんは家族が集まっている。

病棟の性質上、あまり看護師さん、お医者さんの行き来はなく全体は非常に静か。

よく、テレビドラマなどでホスピスの患者さんが、広いテラスで遠くを見る~という

場面があるけれど、実際は無理。ほぼ、病室から出ることはできない。

ここでも、広くて明るいリビングがあるけれど、利用するのは付き添いの家族。