先月から通っている書道教室ですが、先生は83歳の女性の方です。
大胆な素晴らしい字で見とれますが、いつもおっしゃるのは
「私の寿命と競争ですよ。がんばって!」です。
たぶん、ほとんど授業料も受け取っていらっしゃらないと思います。
書道人生の残りを普及活動に費やしていらっしゃる感じで
とても丁寧に添削をしてくださいます。
私は筆の使い方がどうも理解できていないので、同じことを聞いてしまいますが
まったく嫌な顔をせず、同じことを教えてくださいます。
教室では、ひたすら手紙文を書く人、草書の課題を書く人、
隷書を書く人、様々です。
先生は何回か見ると、どの書体に合っているかわかるようでアドバイスをしています。
私は、まだ楷書を頑張ろうと思っていましたが、
「字は書けば書くほどよくなるので、草書も並行して書いて」とアドバイスされました。
草書は絵のようです。筆の使い方が少し違うので戸惑いますが、まあ見よう見まねです。
第1週、第2週にお稽古して第3週に、課題の楷書3枚、草書3枚を提出します。
先生に申し訳ないくらい、下手ですが
「この調子で、どんどん書いて」と励ましていただきその気になっています。
教室の方もとても親切でありがたいです。
習うより慣れろというのは、どのお稽古にも言えることなのでしょうね。
先生には「かっこを付けようとしてはダメ。この年になれば一文字書けばすべてわかる」
など、きついですが、気が楽になる言葉がかけられます。
本当に先生の寿命と競争かもしれません。
でも、先生は、自転車でがんがん飛ばしてましたけどね。