川塵録

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有田芳生 vs 家庭連合 名誉毀損判決の批判 2

2024年03月13日 | 法律・海外法務
今朝かな、昨日の有田芳生氏 vs 家庭連合の、名誉毀損判決を、チクリと批判しました。 こちら

改めて、再度の批判をば。

対象発言は、有田氏の、「霊感商法をやってきた反社会的集団だと警察庁も認めている」 というテレビでの発言。

東京地方裁判所が、名誉毀損(=社会的評価の低下)を否定した理由は、以下の5つ。

1 国会議員が家庭連合と関係を持たないと断言すべきという発言の一部分
2 わずか8秒
3 有田はこの発言を強調していない
4 字幕は表示されていない
5 その後、本発言がこの放送で取り上げられていない

____________

この5つの、それぞれについて批判しますと、、、

1 国会議員が家庭連合と関係を持たないと断言すべきという発言の一部分
 …どんな発言だって、何らかの発言の一部といえますよね、、

2 わずか8秒
 …短い発言なら名誉毀損にならないのか。
  たとえば、「お前は人を殺した!」って発言は1秒ですが、立派な事実の摘示で、立派に社会的評価は低下します。

3 有田はこの発言を強調していない
 …強調しなきゃ名誉毀損にならないのか。
  だったら、ウソをついて名誉毀損しておいて、「あ、これは強調しませんけどね」って付け加えたら、名誉毀損を免責する言い訳になっちゃいますよ?

4 字幕は表示されていない
 …テレビのほとんどの発言に字幕は表示されません、、 

5 その後、本発言がこの放送で取り上げられていない
 …ほとんどの発言は、同一放送内で再度取り上げられるわけではありません… 

以上、上記5つの理由は、いずれも名誉毀損(社会的評価の低下)を否定する「理由にならない」のでは、、、
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