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私の平均余命83.846歳(厚生労働省H28年度データ)を24時として、私の生きて来た人生は上の通りです。後残り時間は?

「ホキ美術館名品展」 阪急うめだギャラリー 2012.12.27.

2012年12月27日 22時00分00秒 | 安らぎを求めて、美術博物館へ


  12月27日(木)

「ホキ美術館名品展」

昨日26日、年賀状を書き終えたので、地元の郵便局じゃなくて、直接、大阪中央郵便局へ持って行きました。

以前は、大阪駅の西側にどーんと5,6階建てくらいでしょうか?あったのが、今やさら地になっておりました。

たしか、古くて文化的な遺産の建物なので、保存?とか言ってたような気がしたんですが、壊しましたか・・?

私が、高校生の時、初めてバイトをしたのが、この中央郵便局の内勤でした。
また、一つ、思い出の建物がなくなりましたね。

そして、現在、この郵便局はどこにあるかと調べたら、駅前第一ビルに1階にほそぼそとやっているみたいでありました。

ちょっと、狭すぎるような気がするんですが、どうなんでしょか・・?

近くに以前行った金券ショップを入ってみると、もう年末押し迫ってるせいか、年賀状が、10枚445円で売られておりました。

各店とも、山ほど年賀状が置いてありますね。
昔は、予約しなければ手に入らなかったのに、時代ですかね・・・

郵便局の帰りに、梅田の阪急百貨店9階にあります、「阪急うめだギャラリー」に行ってまいりました。



         





「ホキ美術館名品展」であります。
超細密画と言いましょうか、超写実絵画展であります。

以前からこのホキ美術館の事は、気になっていたのですが、今回、大阪に巡回展をしたそうで、楽しみにして行きました。

ホキ美術館は、千葉市にあるという事で、ちょっと、関西からでは遠いので、諦めていたんですが、地元で観られるなんてラッキーであります。

普通、絵画っていろいろ講釈を垂れる方もいらっしゃって、難しいと思われる方も多いと思いますが、この絵画は、論より証拠、誰が観ても、「凄い・・!」っと驚く事でしょう。

どう観ても写真に見えるような色彩の写実、凄いの一言であります。
このホキ美術館は、館長の保木将夫氏が、写実絵画の魅力の虜になって収集、また画家さんたちを育てているそうであります。
もともとは、文具小売業を営んでいた方だそうであります。

超細密画は、ちょっと離れてみると写真展のような気がしますが、5cmくらい近づくと絵の具やタッチがわかり、絵なんだと気がつきます。

モノクロの絵は、ホント写真のようで驚きます。
昔の西洋画で、ルーベンスとか静物画などの写実画などは、タップリと絵の具が山になるくらい載っておりますが、こちらの絵は、薄く延ばしたカンジでしょうか?

まぁ、でも驚きますね。
たいがい美術館では、女性が多いのでありますが、こちらは、男性が多く感じられましたね。

男性に人気があるんでしょうか?
たぶん、モデルの女性の絵も多く、美人画なんですが、それ以上に、肌の質感や、みずみずしさ、柔らかさが男性の心を打たせるからなんでは、ないでしょうか?


     森本草介 1998年作 「横になるポーズ」




     島村信之 2010年作 「響き」



     青木敏郎 2009年作 「椿・レーマ杯・染付皿」



     五味文彦 2008年作 「ひとみ」



     五味文彦 2010年作 「林檎のある静物」



     生島浩 2005年作 「Card」



     野田弘志 1998年作 「掌を組む」



こうゆう細密画は、好きなんでありますが、なぜか、心に残らないと言うか、あまりにもリアル過ぎて、写真展を見ているようで、絵の奥行きと言うか、幅が感じられないと申しましょうか?ちょっと、妙な感覚が致します。

ちょっと、違うかもしれませんが、CGのリアルさと似ているかもしれません。

写真というのは、見たまんま、そのままの姿ですよね。
絵画というのは、その画家さんたちが、思いを込めて、自分が見た主観で描いているので、それが観客に想像させ、楽しむのが、奥行き、幅のような気がするんですが、この細密画では、立体感がなく2Dのような気がします。

中には、スーラのような極小点描写でリアル感を出されている絵?もありましたが、やっぱり、これは観る側の好みなんでしょうね。

しかしながら、一作一作に、長い時間、一年に一作くらいでしょうか、かなり根気と情熱がないと描けないでしょね。

関西の方は、今月30日までだそうで、この機会に一度、行かれてみてはいかがでしょうか?

  「ホキ美術館」HP




     千葉にある本家の「ホキ美術館」に行って来たブログです。
          「心ゆさぶる写実絵画」展 ホキ美術館 2016.06.20. 




          「安らぎを求めて、美術・博物館へ」 インデックス

「カミーユ・ピサロと印象派」展 兵庫県立美術館 2012.08.05.

2012年08月05日 22時00分00秒 | 安らぎを求めて、美術博物館へ
兵庫県立美術館で、6月6日から開催しております「ピサロと印象派」展に行ってきました。
その後、神戸市立王子動物園に行きました。

阪神「梅田」駅から特急で御影駅まで行き、そこから普通に乗り換え「岩屋」駅に行きます。
乗車時間は、約31分、運賃\290でございます。



そこから、南、海の方に向かって10分ほど歩きます。
下記地図参照

           

この美術館へは、ゴッホ展やマティス展に来た記憶があります。
マティス展の時は、王子公園前にあった時に観ました。

その後、この美術館は、2002年に新しく出来たここに移転したんですね。

海辺の近くで、広々とした場所に建っている姿は雄大であります。



         



印象派の巨匠、カミーユ・ピサロ、印象派展では、最後の8回まで彼だけが毎回参加しており、モネやルノワールと共に熱心に印象派主義を研究していたそうであります。

年老いても、若手のスーラの点描画法も研究し取り入れるなど、いいものはやってみようとする探究心の持ち主だったんですね。。

しかし、点で表現するには、あまりにも時間がかかり過ぎで、モチベーションが下がったんでしょうね、諦めたそうであります。

晩年、農村の風景や人々を描いて過ごしたそうであります。

         

この展で、個人的に気に入った絵を載せてみました。



「立ち話」1881年頃
この何気ない、垣根越しの日常の会話が聞こえてきそうで、のんびりとしたカンジが伝わって来て、観てると気分がほぐれるような気がして、魅入ってしまいますね。
斜め上から見ているカンジの構図が、引き込まれました。
個人的なお薦め1位ですね。

         

「昼寝、エラニー」1899年
これも、引き込まれる絵ですね。
柔らかい干し草の影で、ゴロンと気持ちよさそうに昼寝ですか?
前のバスケットは、昼食の後なんですかね?
御飯を食べた後は、眠たくなるんですよね。
誰もが、こんなんやってみたいと思うでしょうね。
うらやましい・・・



「ラ・トゥール=デュ=ジョングルールの小径とムシー氏の家、ルーヴシエンヌ」
1869年頃
長ったらしいタイトルの意味は、よくわかりませんが、牧歌的な風景と夏?なのかムクムクとした雲が、のんびりとしたカンジがいいですね。
子供の前には、白い犬?ヤギ?なのか、のんびりとした風景に、よりいっそうのんびりを強調させるアイテムのような気がします。

         

「ルーアンのボイエルデュ橋、日没」1896年
夕陽が沈むところの、仕事帰りの人々が橋を行き交うようなカンジの絵なんでしょうか?
この大きな橋を高い位置から眺めたカンジで、橋脚と橋脚の間の川の水面が、影と夕陽が映りこんでいる光の対比が、なんか気になりました。
リアル感があって、いいカンジですよね。



ピエール=オーギュスト・ルノワール作「トリニテ広場、パリ」1892~1893年
たしか風景画が苦手だと言っていた?・・ルノワールの絵であります。
建物の壁の塗り方とか木々の雰囲気なんか、ルノワールの絵かな?っとわかる気がします。
絵の具がチョコと付いているだけで、人物とわかる、観る者のに人物と想像させる技法なんでしょうね。
ある意味、私たちは、画家の思う壺に入っているんでしょうね。








HP「兵庫県立美術館」




          「安らぎを求めて、美術・博物館へ」 インデックス

「ツタンカーメン展」 旧サントリーミュージアム 2012.03.30.

2012年03月30日 22時00分00秒 | 安らぎを求めて、美術博物館へ
大阪開催が、3月17日で、続いて東京展になるという「ツタンカーメン展」であります。
大阪展は、旧サントリーミュージアムでの開催でありました。
私が、行ったのは、19日(月)でございます。



昔は、よく行ったサントリーミュージアムも入場者数の減少で、東京のみになったそうであります。

ガレやロートレック、人体標本展などいろいろと行った記憶があります。
特に、最近流行っている3D映画なんかは、IMAXシアターで十数年前からここで、メガネを掛けてよく観たもんであります。

でっかい画面に急斜面な座席、海洋生物やタイタニックなどの上映で、結構気に入っていた映画館でもありましたが、残念であります。

地理的に、ベイエリアなのがいま一つ、客数が少なかったからなんでしょうか。
そばに、海遊館、大観覧車、サンタマリア号の遊覧船、向こう岸にはUSJがありますが、他は倉庫ばっかりであります。

ついでに、隣の海遊館にも久々に行ってみようと思い、海遊館の入場チケットと地下鉄・バスの一日乗車券のセットのカードを買いました。



料金は、\2,300であります。
海遊館が大人\2,000なので、地下鉄代が\300で乗り放題はとってもお徳。

その他、各施設の入場料割引などがあるそうであります。
地下鉄各駅の駅長室で売っております。
(改札口で声をかければ、切符なしで駅長室まで入れてもらえます。)









「大阪市交通局(お得な乗車券)

私の近くの地下鉄の駅は、長田駅(っと言ってもチャリンコで15分かかります)で大阪港まで片道\320くらいかかります。

この展、たぶん、開場前ですごい混雑をしていると思い、ちょっと、ズラして行く事にしたんであります。

開場10時の処、11時頃に着くカンジで出かけました。
電車の中で、デジカメをチェックしていたら、なんと、メモリーカードを忘れている!

バッテリーは、ちゃんと予備も持って確認をしていたのですが、マの抜けた自分に呆れてしまいます。

SDカードだったら、コンビニでもあるんでしょうが、私のはメモリースティックなんであります。

急遽、どこかの駅の近くの電気屋さんを考えていたら、地下鉄乗り放題なんで、いっそデンデンタウンの日本橋まで行こうと思い、恵比須町駅近くの上新で4G、\1,880を買いました。

あー、余分な道草を30分ほど食ってしまいました。
急いで地下鉄に乗り、「大阪港」駅に着きました。



         

ここから歩いて10分くらいであります。
観覧車が見え、海遊館が見え、その隣が会場であります。



         



         

「You Tube 海遊館の周りの風景35秒

入り口付近を見ると、そんなに並んでいそうもなく、入ると奥の裏手に廻れと係員が言ってるので、行くと、な、な、なんと・・・何ですと!・・・長蛇の人の列が、トグロを巻くように並んでいるじゃー、あーりませんか・・・



         



一瞬、あー、もうやめて、別の日に来ようかと頭をよぎりましたが、たぶん、GWもあり、いつ行っても混んでるような気がしました。

し、仕方ない・・・覚悟して最後尾に並びました。
春休みとあって、子供たちも大勢来ておりました。

乳母車を引いて来られている人も居て、感心します。
予想がはずれ、甘かった!

このミュージアムの裏手は、すぐ海なので、冷たい風がまともにあたり、お年寄りの方には、きつい並びであります。

         

そして、1時間45分後、やっと会場に入れました。
はじめ、3分ぐらいの前置き上映を観てから、展示物会場に進みます。

中は、むちゃくちゃ混雑しているわけでもなく、ある程度、観られるように入場制限をかけてたんですね。

混雑をしているので、展示物の説明文を読むには読みづらいので、「音声ガイド」を借りた方が楽だと思い、借りました。

ある程度、ツタンカーメンの背景を予備知識として知っていた方が、いいと思い、たまたま、古いビデオテープを整理していたら、9年前の正月特番で、たけしのツタンカーメンスペシャルを録画していたのが出てきたので、参考に見てみました。

たけしが、「アンケセナーメン」の事を「あんかけラーメン」と言っていたのが頭に残ってしまいました。

ツタンカーメンが、19歳でなぜ亡くなったのかが焦点で、今なお謎なんですね。
9年前のこの番組での想像では、暗殺説を説いておりました。

ミイラの後頭部に骨折が見られた事から、寝込みを襲われた?だけど、致命傷じゃなかった。(X線撮影により)

しかし、今回の展では、CTスキャンなどで調べた結果、ミイラ造りの際に破損したとされております。

暗殺容疑者として、ホルエムヘブ、王家に仕える軍人で将軍にまで登りつめた男、ツタンカーメンの死後、そしてアイの死後に王となった人物があります。

また、イウヤとチュウヤの子供であり神官でもあったアイは、ツタンカーメンの死後、アンケセナーメンと結婚し、王の座についた。

殺害は、ワインの毒殺説、初めてのワインは王、自ら飲むとされており、毒見はなかった。
妻のアンケセナーメンは、それを見て知り?、怒りと恐れ?で敵国のヒッタイトに手紙を送り、わが国にヒッタイト国王の息子をお迎えして結婚をし、王にすると送ったんであります。

ヒッタイトも半信半疑で、軍を従え息子(王子ザンナンザ)を行かせたのでありますが、あの野心家のホルエムヘブに暗殺されたんであります。

(アイの説もあります)アイとアンケセナーメンが共謀してツタンカーメンを暗殺したのではという説もありますが、ツタンカーメンとアンケセナーメンの夫婦仲は、幼馴染みで、すごくよかったと言われ、アンケセナーメンが、ツタンカーメンの子供二人を早産(死産)したミイラが見つかっております。

妊娠5ケ月と妊娠7ケ月目の胎児であります。
DNA鑑定でも、ツタンカーメンの子供と判明しておるそうであります。

そして、胎児としてのミイラは、このエジプトでは習慣としてなかったのが、棺と共に発見されているので、よほどの敬意を持って埋葬したんでしょうね。

だから、アンケセナーメンの暗殺はないと言われ、いまだに持ってアンケセナーメンのミイラが発見されていないのが、逆に悲しみを誘います。

KV21(KingsValley21番目の発掘場所)に身元不明のミイラが発見されているのが、アンケセナーメンじゃないかと言われております。

この展では、ツタンカーメンの暗殺説は否定しており、後頭部の小さな穴からマラリアを引き起こす寄生生物のDNAが見つかっており、また、一族が近親結婚だらけで、骨などがもろく、足の先に血が流れにくいという骨の病気を持っており、骨折をして命取りになる塞栓症を引き起こしたのではと言っております。

「王家の家系図」
兄弟とか親子で夫婦になったりと、訳のわからない一族であります。



アンケセナーメンではないかと言われている「王女の頭部像」
エイリアンに出て来るような長い頭部は、子供の頃に頭を縛って意図的に造られたそうであります。

         

「子供の木棺(内棺)」
ツタンカーメンとアンケセナーメンとの間に出来た胎児(5ケ月の方)の内棺だそうで、ツタンカーメンの埋葬されていたお墓に入っていたそうであります。

5ケ月の胎児の内臓は、取り出さないでそのままだそうで、もう一人の7ケ月の方は、脳と内臓は摘出しいるそうであります。



「ツタンカーメンの半身像」
高さ77cmの等身大の半身像で、美男だったんでしょうか?

         

「下エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
統一はされていたが、守護神と象徴が違い、南北のエジプトが存続をしていたそうであります。

下エジプトは、北部で王冠は、赤冠で前の部分が平で後ろが細長く延び、コイルのような物が付いているそうであります。



「上エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
上エジプトは南部で王冠は、白冠で先端が細くなった円筒状だそうであります。

両方の王冠を組み合わせた「二重冠(複合冠)」もあったそうであります。
これらの冠を覚えておくと、壁画やレリーフなどによく出て来るので、参考になりますよね。

         

「ツタンカーメンの棺形カノポス容器」
カノポス箱に、このようなカノポス容器が入っており、肝臓が入っていたそうであります。

カノポス容器とは、王の内臓で、肺、肝臓、胃、腸の4つをそれぞれの容器に納め、一組にして箱に収めていたそうであります。



「有翼スカラベ付き胸飾り」
ツタンカーメンがしていた飾りであります。

このスカラベは、ガラスで出来ており隕石で自然と形成された物だそうです。
スカラベは糞転がしで有名でありますが、なぜこの虫なのかと言うと、糞を転がす様子が、天空の太陽神を連想させるらしい事と、糞から虫の子供が出て来る事から、再生するという意味もあるらしいのであります。

スカラベの上にあるのが、満月と三日月で表される船で、太陽神ラーと月のシンボルのホルスの左眼だそうであります。

         

「ツタンカーメンのシャブティ」
シャブティとは、故人に代わって身代わり労働をしてくれる人形みたいな物で、墓の中に413体のシャブティが納められていたそうであります。

その中で、365体は働き手で、一日一体で、一年間365日の働き手に相当、監督のシャブティが36体、エジプトの一週間(10日)に相当し、その上の12ケ月を監督するシャブティも12体あるそうであります。

いろいろなシャブティがある中で、これが最も美しいとされているそうであります。




ツタンカーメンのマスク
私は、これを見たくて行ったんでありますが、これは、エジプト国外持ち出し禁止なんだそうで、エジプトに行かなければ、見れないんだそうであります。
残念!!!・・・

         

「チュウヤ(左)イウヤ(右)のシャブティ」
ツタンカーメンの曾祖父母にあたる(「王家の家系図」参照)シャブティであります。



「チュウヤの人型棺」
この展のラストのコーナー出口付近にでーんと、置かれていた目玉展示物であります。
高さ94cm、幅69.2cm、奥行き218.5cmというキンキラキンのデカイ棺であります。

ケースに入っております。
二重構造のこの棺の外側は、なぜか泥棒に盗まれずに残っていたそうであります。

         



「チュウヤの内臓包みのマスクとカノボス壷」
カノポスには、防腐処理をされた内蔵を入れるんでありますが、蓋には、人頭の他に肺を守るヒヒの頭、ドゥアムウトエフ神はジャッカルの頭で胃を守り、ケベフセヌエフ神と女神セルケトはハヤブサの頭で腸を守る。

そして、人頭は、イムセティ神とイシスは肝臓を守るんであります。
そのカノポスの上にマスクが掛けられる?んだと思います。

         



「チュウヤのカノポス厨子」
チュウヤの内臓が入った4つのカノポスを納める箱がこれであります。

         

「アメンヘテブ3世像」
ツタンカーメンの祖父母(「王家の家系図」参照)にあたり、王冠が下エジプトと上エジプトの王冠を重ねた王冠が、統治者としての威厳を表しているんでしょうか・・



「ティイ王妃の頭部像」
アメンヘテブ3世の妻であります。

         

「アクエンアテン王の巨像頭部」
ツタンカーメンやアンケセナーメンの父親であります。
この展でも、最も大きな展示物で、高さ148cm、幅84cm、奥行き55cmもあるケースなしの展示物でありました。
この顔立ちやあごなど、漫才の麒麟の川島に似ていると思ってしまいました。



「トトメス4世と王母ティアの坐像」
こうゆう姿が多いんですよね。
親子、夫婦、つまり互いの背中に手を廻して添えているカンジが、とっても微笑ましく思ってしまいます。

ツタンカーメンとアンケセナーメンもそうで、巨像でもどれも背中に手を廻しているポーズが多いように思います。
男尊女卑じゃなくて、互いのパートナーって感じがいいですね。

         

「トトメス4世のアンク形祭具とアメンヘテブ2世の儀式用水差し」
このアンク、オカルト映画などでよく見かけますが、生命や生を表すヒストログリフの文字だそうで、生命の息吹、生命の源の水を表していたりと壁画や像などに多くみられますよね。

サンダルの紐のデザイン化の説もあるという事ですが、雄、雌の記号のメスの記号に似ていると思うのは私だけでしょうか?・・・



並んで1時間45分、観賞時間が1時間45分と合計3時間半の所要時間でありました。
絵葉書やグッズ類なども見ようとすれば、また、これが、売店に入るのが長蛇の列、さすがの私も、「もう、ええわ・・」っと見ないで出てきました。

まぁ、関西と東京の方は、一度足を運んで見られてはいかがでしょうか?
但し、並んでいる時間、単庫本などで暇を潰す必要はありますよね。

飲み物のペットボトルも必要で、トイレは先に済ましておいた方がベターであります。
私は、暇つぶしに「KARA」や「少女時代」をずーっとを聞いていたので、比較的、苦にならないで並べましたね。

「ツタンカーメン展」





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「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」 京都市美術館 2011.11.25. 

2011年11月25日 22時00分00秒 | 安らぎを求めて、美術博物館へ
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が、まもなく(今月27日迄)終わると言う事で、京都市美術館に行きました。

大阪(京橋駅)から、京阪特急で50分くらいで、京都・三条駅に着きます。
10時代であれば空いてると思ったら、結構混んでいて、座れなかったであります。

車両もいつものテレビ特急カーではなく、新しくなった車両であります。
ちなみに、テレビが一般家庭で普及が遅れていた時代に、京阪電車が日本で一早くこの特急に導入したという経緯が有り、もう今となっては、ワンセグなどの普及で取り外したと云うらしいであります。

京阪電車の歴史みたいな物を感じますね。
京都東山界隈に行くには、京阪電車が便利でありますが、遅い。

お正月じぶんになると、TVコマーシャルで初詣の宣伝で京阪電車をよく見られます。
「京阪乗る人、おけいはん!」っと、このコマーシャルを見た人が、「お父はんに乗る人、お母はん!」っとあほな事を言っていた人(あのねのねの原田のぶろう)がいましたね。

阪急も四条河原町まで行くと、祇園から東山界隈に行けます。
阪急特急も早かったのが、停まる駅が増えて、昔の急行並みになったように思えますね。

速さで行くと、運賃が高いですがJRでしょうね。
京阪三条駅から、ゆっくり歩いて15分くらいでしょうか、美術館に着きます。

目印は、この大きな鳥居であります。



         



この鳥居の左が「京都国際近代美術館」であります。

         

そして、右側に「京都市美術館」があります。



         



         

両方共、何回か行った事があるんですが、京都市美術館の方が、いいものをやっていて、こちらの方が多いですね。

この美術館での開催で「ルーベンス」展もよかった思い出がありますが、モナリザに次ぐ作品と言われていた、レオナルド・ダヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」は、むっちゃよかったですね。



ダヴィンチの作品ですから、ものすごく混んでましたね。
モナリザより 断然キレイだと思いますね。

っと言う思い出の美術館であります。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーが改装中なんでしょうか、その間、常設分が多く今回展示してあるという事だそうです。

通常最高でも、常設分は12点までらしいのですが、今回9点展示という事で異例の事だそうであります。

印象派の名だたる、誰もが知っている画家さんたちで、私みたいな素人でも入りやすい絵画展であります。

だから、平日でも結構、混んでおりました。
混んでいると、最近つらいのは、絵画の横に書いてある説明文を読むのが小さくてつらい。

だから、いつも、後ろからでも絵が見えるように、音声ガイドをよく借ります。

ポスターにもなっているこのゴッホの自画像、一番最後の出口前に飾って有ります。
先月のニュースで、ゴッホは自殺じゃなく少年の銃が暴発した為で、ゴッホはその少年をかばったとか・・っと言っておりましたね。

以前から、他殺説があり、横っ腹を銃で撃った処が不信に思えたんでしょうね。
ゴーギャンに耳がおかしいと言われ、自分で左耳を切って女友達に贈ったという話の左耳は、鏡を見て描いた為に隠れております。

いくら才能ある画家でも、あまりお友達になりたくないような気がしますが、どうですか?

         

クロード・モネ
「日傘の女性、モネ夫人と息子」1875年作

もう、超有名な日傘シリーズの絵画で、いいですね、蓮の絵よりもこんな風景の絵が気持ちよくていいですね。

日傘の裏生地の緑が、太陽の光が透き通るカンジで、筆の荒いタッチがよく表れていてカンジ、カンジっと思ってしまいます。



ピエール=オーギュスト・ルノワール
「モネ夫人とその息子」1874年作

印象派の中の人たちでは、絵画として、一番みんなに気に入られそうな絵を描く人ですよね。

特に、女性のみずみずしい、そしてやさしい雰囲気をかもし出す絵を描く人ですよね。
私も、好きで、ルノワール展が名古屋であったのを、新幹線は高いので近鉄特急で観に行った事がありました。

オルセーの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」は、死ぬまでには一度観たいと思いますね。

晩年、リューマチに悩まされ指が思うように使えず、ヒモでくくりつけながらでも描いたと言いますね。

晩年の絵は、結構タッチが荒く、色彩も濃く、なんか、痛々しいカンジがしますね。

         

ポール・セザンヌ
「レヴェヌマン紙を読む画家の父」1866年作

セザンヌは、サント・ヴィクトラールの山を描くのが好きというイメージですね。
日本で言うと富士山ばっかり描く人みたいに。

この絵は、音声カイドで、たしか銀行家を継がずに画家になった息子の評判の記事を読んでいると言っていたような気がします。



ジョルジョ・スーラ
「オンフルールの灯台」1886年作

スーラと言えば、点描写ですよね。
じーと見つめて、色が頭の中で合わさっているでしょうか?

テレビなんかのブラウン管がそうなんでしょうね。
色盲検査で、文字とか数字を当てるのに、点描写を見た事がありますね。

線描写では、セガンティーニがいますが、こちらの方が好きですね。

         

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
「うなぎを獲る人々」1860/1865年

この絵は好きですね、実物を観るとホント吸い込まれそうなカンジにとらわれますね。
森の木々の間から、光が入り、周囲の木々のグラディエーションが豊かにやわらかく描かれているのが、和みますね。写真やCGでは絶対このカンジは出せないでしょうね。



メアリー・カサット
「青いひじ掛け椅子の少女」1878年作

誰もかまってもらえないのでしょうか?ちょっと、ふてくされているカンジにも見えます。

犬がじっと、この子をチラと見ながら様子をうかがっているんでしょうか?
こうゆう子世間にいますよね、デパートの家具売り場なんかに。

         




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