私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

悪と仮面のルール

2018-01-13 20:48:11 | 映画鑑賞
父から絶対的な悪として育て上げられる事を告げられた少年。

悪(邪悪)という存在が絶対的な力を持つと信じた父は、息子が淡い気持ちを感じている少女をいたぶる事で息子の中に絶対的な悪を植え付けようとするのだが…
息子は少女を守ろうとして、逆に父を殺害してしまう。
整形し、別人になった少年は、父が残した莫大な遺産を湯水のように使い、大人になった少女を影から支えようとする。

父が息子に邪悪さについて語る場面が、腹違いの兄が逃れられない悪の力について話す場面が、まるで翻訳の舞台劇を見ているようだった。
邪悪、損なう、青二才…
聞きなれない単語の数々が、どうしても頭に入って来ず、かなり辛い。

しかし父を殺し顔を変えて別人になった男は、完全な悪を父から受け継ぐ前に決別してしまったため、中途半端な邪悪さしか持たず、結局は自分自身で生きる意味を探さねばならないのだ。
そんな生い立ち故、悪を語るべき言葉はなく、そこにはただただ紫煙の中で悩む姿があるのみ....

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父の呪縛から逃れるために顔を変えたのだと思うのだが、あんまりにも綺麗な仮面になってしまっているため、父親との関連性が薄れ、さらには父と過ごした場面があまりにも前時代的な雰囲気のため、見ていてもどこか現実感がない。
そのため、悪の呪縛から逃れようとする姿より、ただただ少女を守りたい一心の男の姿だけが印象に残る。
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探偵役の光石研が、ニュートラルな感じで男を支えているのが不思議な感じだった。

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渋谷の映画館で鑑賞。
見終わって劇場を出ようとすると、ぴあの出口調査に遭遇。休刊になってからはアンケートが続いているとは知らなかったので、ちょっと驚く。項目別に点数をつけられそうもなかったので、アンケートは遠慮させてもらった・・・・





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