私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

梅切らぬバカ

2021-11-21 19:24:34 | 映画鑑賞

狭い路地を入る住宅地の一画、占いを生業とし、50歳になろうとしている自閉症の息子と一緒に暮らす母親。

馬が好きで、起きる時間も食事をする時間も自分のルールがある息子が、壮年と呼ばれる歳も過ぎている事に気づいた母は、息子が一人でも暮らしていけるように、近所のグループホームへの入居を決める。

物事に思い入れがあったり、独特の表現方法を持つグループホームの入居者。他人に迷惑をかけない事を良しとする近隣住民は、自分達の常識とは少し違う彼らの行動にちょっとした戸惑いと拒否感を見せ、グループホームの入居者は、なかなか受け入れて貰えない。

小さな理解と共感はあっても近隣との諍いが無くなるわけでもない。それでも息子と母の生活は淡々と過ぎていく。その姿は、人と関わって生きていくという事はどういう事なのかを考えるきっかけを与えてくれる。