私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

危険な関係

2017-10-14 20:46:54 | なんということはない日常
Bunkamuraシアターコクーンで@玉木宏と鈴木京香主演の「危険な関係」を鑑賞。

ヴァルモン子爵と未亡人のメルトゥイユ侯爵夫人は、お互い愛情と嫉妬と愛着が入り混じったような感情を持ちながらも、それをお互いのプライドでコントロールしているような自由人だ。

ヴァルモン子爵の好奇心とメルトゥイユ侯爵夫人の復讐心というお互いの利害が一致して始まったラブゲームに、翻弄されるトゥルヴェル法院長夫人と若き騎士ダンスニー。

実はこのラブゲームが始まるきっかけになった復讐心だの好奇心だのを説明する件が、舌を噛みそうな登場人物の名前のせいもありやや分かりずらい。ただ、そのあたりは誰が見ても稀代のプレイボーイであろうとすぐにわかるヴァルモン子爵のビジュアルでグイグイ押し切る。
更に未亡人のメルトゥイユ侯爵夫人の持つ復讐心と妙な女心もやや分かりづらいのだが、ヴァルモン子爵の好奇心から始まったラブゲームは、稀代のプレイボーイらしい征服心と遊び心が原動力となっているので、非常に分かりやすい。
惜しげもなく上半身の筋肉を見せ、メルトゥイユ侯爵夫人やトゥルヴェル法院長夫人だけでなく若いセシルや娼婦のエミリーさらには自分の叔母にさえもプレイボーイらしい姿を見せる。

プレイボーイの恋の駆け引きは、騙されると分かっていても騙されたい物だ。自らも自分の駆け引きの罠にはまってしまうヴァルモン子爵の魅力を堪能。

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本来ならもっと未亡人のメルトゥイユ侯爵夫人の目線でもストーリーを楽しむべきだったのかもしれないが、私はどうも彼女の気持ちが今一つ分からず、最後までプレイボーイの恋の駆け引きを楽しむというシンプルな見方しかできなかった・・・

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メルトゥイユ侯爵夫人のデコラティブなドレス、トゥルヴェル法院長夫人のシルエットが綺麗なシンプルなドレス、シンプルな白いシャツやジャケットなどを舞台上で次々と着替えるヴァルモン子爵の衣装も素敵だったが、もっと素敵だったのが、舞台装置だった。
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3500円の中二階立見券で鑑賞。
1時間15分に15分の休憩をはさんで1時間、計2時間半の鑑賞時間は長いような気もしたのだが、幸い右側が壁になっている席だったので、壁と手すりに寄りかかりながら思ったよりも集中して鑑賞。
15分の休憩時間、通路にある椅子に座って休むことも出来たし、かなり斜め目線からの鑑賞ではあったが、前よりの立見席だったので、個人的には満足感高し。
若き騎士ダンスニーを演じていた千葉雄大は、今日の芸能ニュースで、「朝ドラでまさかのナレ死」ということが話題になっていた様子。舞台とは関係ないが、そんな事が話題になっている日に舞台を見たことも、あとでいい思いになるような気がする。



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KADOKAWA / 角川書店