何故か、心静かにいろいろなことを考えさせる油絵があります。ネット上の友人のジャンさんがご紹介して下さった三輪修さんの絵画です。転載のお許しをジャンさんが頂いてくれました。http://mujika.jp/miwa-index.htm にから私の好きな3点をご紹介いたします。他にも多数の奥深い絵画がありますので直接ご覧下さい。
村の風景 1996年作 油彩
シュウさんから以下のような説明がありました。お読み頂くと味わいが深くなります。
===描かれた作品の解説を少し書かせて頂きます。========
村の風景・はパリから南へ360km下ったディジョンを訪れた時に取材した風景です。秋も深まり木々が紅葉を終え冬に向かう頃です。この風景に出合い懐かしさを思い出しました。
存在した時の証し・・人は生まれて死を迎える事は自然です。確かに存在した事を証しするかのように抜け殻のようになった衣服や持ち物を残像のように表現することで生への執着を断ち切り、新しい世界への旅立ちとしての喜びや希望を暗い画面を通じて描きたいと思いました。
プルーン・・何気ない日常の一こまを描いていますが、果物や器物を描きながら存在の神秘を描きだそうとしています。プルーンの粉を吹いたような色を出すのが苦労したところです。
存在した時の証し 2003年作 油彩 (第79回白日展 U賞受賞作品)
プルーン 2007年作 油彩
ジャンさんの紹介から 絵を拝見しました。まったくのところ 絵については門外漢で、何をどう見るのが正しいのかいったい私は 絵を見て どうしたらよいのか皆目分からないのです。「村の風景」がいきなり私の眼を突き抜けて心臓と脳天とを一瞬にして後ろの壁にくぎ付けにしました。それから胸の奥の方で鐘の音がグワラングワラン と鳴り響きだしました。その音は静謐に向うではなくどこか体の奥深いところで共鳴して胸の奥の 空洞になってしまったその中を駆け巡りやがて胸を突き破り 八方へと飛び出していきます。一枚の絵が私にもたらせたすさまじいほどのエネルギーでした。投稿 ロッキー | 2009/10/28 19:42