後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「川物語(3)利根川と坂東梁の思い出」

2024年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

利根川の源流は群馬県の大水上山で関東平野を北から東へ流れ太平洋に流れています。信濃川についで日本で二番目に長い川で322Kmの長さです。

1番目の写真は銚子の利根川の河口の雄大な風景です。写真の出典は、https://www.jalan.net/kankou/sta_033638/g1_22/ です。

利根川は坂東太郎とも呼ばれ江戸時代は霞ヶ浦を経由して太平洋へ流れ出ていました。

利根川で一番印象深かったのは中流の渋川にある坂東梁の鮎料理です。家内も鮎が好きなので何度も行きました。

坂東簗の料理場の外の廊下に古い写真が沢山飾ってありました。明治、大正時代に前橋の金持ちが人力車で乗り付けていました。芸者さんの乗った人力車も続いているのです。

2番目の写真は坂東梁の入り口です。

関越道路の渋川インターを出て、前橋方向に戻り利根川を渡るとすぐにこの坂東簗があります。

店の玄関を入ると直ぐに左手に広い焼き場があり、菅笠をかぶった職人たちが汗を流して熱心に数多くの鮎を焼いています。
鮎料理はこの塩焼きだけでなく、味噌焼き、鮎の甘露煮、鮎のフライ、鮎のうるか、鮎のお澄まし、鮎ごはんなどが出ます。
客席に座ると木を組んだ簗が見え、その向こうに利根川と榛名山が広がっています。

3番目の写真は鮎を獲る簗です。

鮎料理を注文すると、料理が来るまでしばらく時間がありますので、上の写真のような簗に降りて行き、しばし水流を眺めます。簗の先端には時々、鮎の小さなものやハヤが上がってきます。拾って備え付けの木箱に入れて生かしておきます。子供が自由に持ち帰って良いのです。
簗から上がってきると塩焼きが来ます。熱いうちに中骨を抜いて食べます。

4番目の写真は鮎料理を食べている家内です。

家内は子供のころ多摩川の天然鮎を沢山食べたことを思い出すそうです。

この坂東梁は残念ながら数年前に廃業してしまいました。
このように利根川で取れた鮎を川風に吹かれながら食べる風習はもう無くなってしまったのです。利根川の風物詩が一つなくなり、淋しくなりました。
 
利根川と言えば珍しい光景を見ましたので付け加えておきます。
ハクレンという大きな魚の群れが飛び跳ねる光景です。霞ヶ浦のそばの利根川で見ました。

5番目の写真はハクレンの群れが飛び跳ねている光景です。写真の出典は、http://ikoba.na.coocan.jp/hakuren1-gallery-page.html です。

茨城県五霞町の利根川で発生する巨大魚ハクレンの集団ジャンプの様子です。

 

今日は「川物語」の(3)として利根川と坂東梁の思い出を書きました。

 

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


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