後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

曇り日の武蔵野公園を散歩しながら写真を撮ってきました

2014年10月20日 | 写真
ケヤキの大木やユリノキが色づきはじめていました。
ススキの原っぱが晩秋の雰囲気です。
フユザクラがさびしげに咲いています。萩も咲いていました。
そしてサザンカも開いていました。
曇りで冷たい風が吹いています。それでも自然の中を歩くのは気持ちの良いものです。さきほど撮ってきた写真をお送りいたします。











孤独と老境・・・その悲しみと楽しみ

2014年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム
人間は矛盾した存在で孤独にあこがれ本当に孤独になると淋しくなり人間が恋しくなるものです。
特に老境にいたると年上の親兄弟、親類、そして恩人たちや友人が亡くなってしまって誰でも孤独になります。子供や孫たちも独立した頼れるのは妻だけになります。その上、間もなく独りで旅立つ日も現実感をもってせまってきます。
ですからこそ老境は悲しいものです。しかしその一方、自分を善い意味で束縛していた歳上の人々がみないなくなると自由な明るい空間が我が身をとり囲むのです。何をしても自由です。楽しいのです。自由の素晴らしが毎日実感出来ます。
ところが私のある知人はそんな自由な生活を山林の中で楽しんでいるのです。木内正夫さんです。
山梨県、北杜市にある甲斐駒や八ヶ岳、そして鳳凰三山の見える山林の中に20年以上一人で住んでいます。 山荘も自分でロマンチックな構造を考え建てたのです。
一番目の写真は左右にわかれている2階部分をつなぐ天空の橋です。

そこを渡ると二番目の写真のような鉢植えの花を一面に並べる屋上があり、その後ろは18畳くらいの大きな部屋です。

そしてコンピューター室は別棟の母屋の3階に作りました。陽射しが温かく、落葉した雑木林の梢が見渡せます。
母屋の南側を少し下ると一年中ヤマメの棲んでいる小川が流れています。そのほとりに木内さんは深い池を作りました。三番目の写真がその小川です。

ある年にこの池の近辺にモリアオガエルの白い泡の卵塊を見つけたそうです。そこでモリアオガエルの卵塊から数十匹のモリアオガエルを育て上げました。
自然界ではモリアオガエルは樹木の上で生きています。脚に吸盤がついていて木の葉に貼り付いて虫などを捕食して成長します。飛び跳ねる力が想像以上に大きくて、一度に3mくらい跳ぶそうです。こうして木から木へと樹上生活を続けるのです。卵を産む時だけ水辺に帰って行くのです。
木内さんは数十匹のモリアオガエルを箱の中に入れ、ヨーロッパコウロギを餌にして育て上げました。このコウロギの飼育も一苦労だったそうです。
四番目と五番目の写真が育ったモリアオガエルの写真です。



寒い冬になるとカエル達は冬眠をします。そこで鬼家さんは数十匹のモリアオガエルを入れた箱を家の中で暖房をしていない寒い部屋に入れて、注意深く低い温度に調整しています。
このように深い森の中で独りで暮らしているとめったに人に会いません。そして最近は六、七、八、九番目の写真のような小さな草花を丁寧に育ててその写真をブログに掲載しています。







このように独りで森の中で暮らしている木内さんの生活に憧れて何度も何度もお邪魔していろいろなことを教わりました。ブログを始める方法も7年前に教わりました。
木内さんは孤独です。しかし淋しそうにしません。いつも意気軒昂です。彼の生活ぶりを見ると全く自由な生き方を深く楽しんでいるのです。
老境は時々暗い気持ちになる時があるものです。そんな時はこの木内さんのブログ(http://sizen068.blog95.fc2.com/ )を見て元気になって下さい。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)