後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

大多数の中国人が気軽に祈る道教寺院・・・中国人の本音が分かる

2013年10月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 まだまだ動いている、中国の宗教の現状() 

http://d.hatena.ne.jp/wanbi/touch/20110706/1309923707

 中国には、宗教人口の正確な統計が取られていないが、「百度百科(2011.7現在)」に、おおよその数字が記されていた。それによると、

 「仏教は、現在1.3万カ所の寺院があり、僧侶は約20万人、そのうちチベット語族の「ラマ教」の僧は約12万人、活仏は1700数人、寺院は3000余寺。「小乗仏教系」の僧侶は1万人、寺院は1600寺である。

 「道教」は、道教の宮観(寺院)が1500カ所、道師は2.5万数人である。

「イスラム教」はウイグル族など10の少数民族が信仰している。これらの少数民族の総人口は約1800万人、モスクは3万カ所あって、イマム(僧侶)は4万人。

「ローマン・カトリック教」は、信者の数は約400万人で、神父、教職人員は約4000人、教会堂、会所は4600か所。

「プロテスタント」は約1000万人いて、牧師が1.8万人。教会堂が1.2万か所、簡易集会所は2.5万か所となっている。

 1966年~1976年の“文化大革命”で、宗教を含む各方面に壊滅的の破壊をもたらした。現在は、中華人民共和国憲法第36条で、宗教の信仰の自由が定められている。

・キリスト教徒の7割が女性

 2009年に中国社会科学院世界宗教研究所が、31省でキリスト教信者の調査をまとめた「中国宗教報告」(2010)によると、中国のキリスト教徒は2305万人で、およそ全国の人口の1. 8%を占めるという。

(これは”百度百科”のカトリックとプロテスタントの合計数の1400万人よりも905万人上回るので、数字が著しく更新されたことになる)

 キリスト教徒のうち、洗礼を受けた者は1556 万人で67.5%占めた。中国の女性のキリスト教徒は男性より多く、その割合は7人対 3人といわれる。

・1993年以降に入信した者が73.4%

 中国のキリスト教徒の文化水準は、半数以上が小学校および以下にあった。入信の理由として、7割近くが「自分や家族の病気など」をあげ、「家がキリスト教徒であったため」というケースは15%であった。ただしここ数年来、キリスト教徒の数が大部分の地区で上昇しており、1993年以降に入信した者が73.4%に達しているという。

資料 金沢編「中国宗教報告」社会科学文献出版社(2010.8)