美作大学の学生が、「本人の会」において勉強会を開催した。
勉強会を開催して、本人たちのペースに合わせる試行錯誤について紹介する。
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.97)である。
その第9回目。
*****************************************
【引用始め】
4.学生による本人活動支援の実践内容
2)勉強会
参加メンバーが、本人活動を進めていくことへの意味を理解した上で「本人の会」に参加してもらうために、「本人の会」についての勉強会を開催した。
勉強会では、これまでに行われている本人活動の実際や本人活動が果たす役割等について学生が主体となり説明した。
当事者に理解してもらうために、配付資料や説明の方法を工夫し、勉強会を進めた。
内容は海外や日本で行われている本人活動の歴史や活動内容である。
初回の勉強会は学生たちも初めてであり、理解できる説明方法が分からず、戸惑うこともあった。
終了後、参加メンバーから「難しかった、分からなかった。」という意見があがった。 反省を踏まえ、もう一度同じ内容で勉強会を行った。
2回目以降はホワイトボードに文字や図、絵を掲示、パワーポイントを活用する等、参加メンバーのペースに配慮して説明した。
勉強会を始めた当初は、学生が参加メンバーに意見を求めることが多かったが、次第に参加メンバーから自発的に意見が出るようになった。
また、参加メンバーの困っていること等について話し合う機会を設けた。
(p.97)
http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf
美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内 瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科
【引用終わり】
**************************************************
「本人の会」を推進して、継続的な本人活動にすることが重要である。
さらに、本人たちが主体的に活動することが必要である。
それには、勉強会に参加した本人たちの興味関心に合うような内容にいかにするか。
本人たちが理解しやすい情報伝達のあり方を工夫しなければならない。
美作大学の学生たちも、本人たちのより良い理解のために、種々のチャンネルを使ってやっている様子がうかがえる。
ただ、どの程度効果的だったかは明確になっていない。
相当に困難なだったろうことは想像できる。
キーワード、図、絵の提示、パワーポイントの活用と、事前の準備をしっかりすることが前提である。
また、いかなる言葉によって説明するのか、その吟味が大事だ。
本人たちのペースに応じた説明のあり方が工夫されないと、積極的な本人活動は成り立たない。
(ケー)
勉強会を開催して、本人たちのペースに合わせる試行錯誤について紹介する。
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.97)である。
その第9回目。
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【引用始め】
4.学生による本人活動支援の実践内容
2)勉強会
参加メンバーが、本人活動を進めていくことへの意味を理解した上で「本人の会」に参加してもらうために、「本人の会」についての勉強会を開催した。
勉強会では、これまでに行われている本人活動の実際や本人活動が果たす役割等について学生が主体となり説明した。
当事者に理解してもらうために、配付資料や説明の方法を工夫し、勉強会を進めた。
内容は海外や日本で行われている本人活動の歴史や活動内容である。
初回の勉強会は学生たちも初めてであり、理解できる説明方法が分からず、戸惑うこともあった。
終了後、参加メンバーから「難しかった、分からなかった。」という意見があがった。 反省を踏まえ、もう一度同じ内容で勉強会を行った。
2回目以降はホワイトボードに文字や図、絵を掲示、パワーポイントを活用する等、参加メンバーのペースに配慮して説明した。
勉強会を始めた当初は、学生が参加メンバーに意見を求めることが多かったが、次第に参加メンバーから自発的に意見が出るようになった。
また、参加メンバーの困っていること等について話し合う機会を設けた。
(p.97)
http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf
美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内 瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科
【引用終わり】
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「本人の会」を推進して、継続的な本人活動にすることが重要である。
さらに、本人たちが主体的に活動することが必要である。
それには、勉強会に参加した本人たちの興味関心に合うような内容にいかにするか。
本人たちが理解しやすい情報伝達のあり方を工夫しなければならない。
美作大学の学生たちも、本人たちのより良い理解のために、種々のチャンネルを使ってやっている様子がうかがえる。
ただ、どの程度効果的だったかは明確になっていない。
相当に困難なだったろうことは想像できる。
キーワード、図、絵の提示、パワーポイントの活用と、事前の準備をしっかりすることが前提である。
また、いかなる言葉によって説明するのか、その吟味が大事だ。
本人たちのペースに応じた説明のあり方が工夫されないと、積極的な本人活動は成り立たない。
(ケー)