山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

学生たちによる「本人の会」の勉強会支援

2012年09月20日 | 本人活動
 美作大学の学生が、「本人の会」において勉強会を開催した。
 勉強会を開催して、本人たちのペースに合わせる試行錯誤について紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.97)である。
 その第9回目。

*****************************************

【引用始め】

 4.学生による本人活動支援の実践内容

 2)勉強会

 参加メンバーが、本人活動を進めていくことへの意味を理解した上で「本人の会」に参加してもらうために、「本人の会」についての勉強会を開催した。
勉強会では、これまでに行われている本人活動の実際や本人活動が果たす役割等について学生が主体となり説明した。
 当事者に理解してもらうために、配付資料や説明の方法を工夫し、勉強会を進めた。
 内容は海外や日本で行われている本人活動の歴史や活動内容である。
 初回の勉強会は学生たちも初めてであり、理解できる説明方法が分からず、戸惑うこともあった。
 終了後、参加メンバーから「難しかった、分からなかった。」という意見があがった。 反省を踏まえ、もう一度同じ内容で勉強会を行った。
 2回目以降はホワイトボードに文字や図、絵を掲示、パワーポイントを活用する等、参加メンバーのペースに配慮して説明した。
 勉強会を始めた当初は、学生が参加メンバーに意見を求めることが多かったが、次第に参加メンバーから自発的に意見が出るようになった。
 また、参加メンバーの困っていること等について話し合う機会を設けた。
 (p.97)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

**************************************************

 「本人の会」を推進して、継続的な本人活動にすることが重要である。
 さらに、本人たちが主体的に活動することが必要である。
 それには、勉強会に参加した本人たちの興味関心に合うような内容にいかにするか。
 本人たちが理解しやすい情報伝達のあり方を工夫しなければならない。
 美作大学の学生たちも、本人たちのより良い理解のために、種々のチャンネルを使ってやっている様子がうかがえる。
 ただ、どの程度効果的だったかは明確になっていない。
 相当に困難なだったろうことは想像できる。
 キーワード、図、絵の提示、パワーポイントの活用と、事前の準備をしっかりすることが前提である。
 また、いかなる言葉によって説明するのか、その吟味が大事だ。
 本人たちのペースに応じた説明のあり方が工夫されないと、積極的な本人活動は成り立たない。
 (ケー)


◆天童市育成会 茶話会のご案内

2012年09月19日 | 日記
天童市手をつなぐ育成会から茶話会のご案内です。

天童市手をつなぐ育成会では、毎月1回茶話会を開いています。

前期までは、毎月第3木曜日の夜に行っておりましたが
今月から毎月第3水曜日に変更になりました。
(都合により変更の場合も有り)

色々な情報の交換や、楽しい話題がでますので
毎回、時間オーバーしてしまい閉館のチャイムが鳴るまで
話し込んでいます。

これまで参加したことのない方も、この機会に
参加してみてはいかがでしょうか(F)


本物の学生たちと障がい者の交流

2012年09月19日 | 本人活動
 美作大学の学生たちが本人活動に関することを学習する中で、実際に本人活動の支援を行った。
 その活動支援について紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.95~p.96)である。
 その第8回目。

*****************************************

【引用始め】

 4.学生による本人活動支援の実践内容

 本人活動支援は2008年12月に本人活動を知ってもらい、参加を呼びかけるためのクリスマス会から始まった。
以降、毎月1回活動を行っている。

1)当事者への宣伝・啓発活動

 「本人の会」を立ち上げるにあたり、多くの当事者に本人活動について知ってもらい、参加してもらうことを目的として、レクリエーションを中心としたクリスマス会を計画した。
津山市内とその周辺地域の障害者福祉施設や作業所等を回り、チラシやポスターを配布して呼びかけを行った。
 結果、10名の当事者と1名の支援者が参加した。
 そこで交流を図りつつ、参加者のニーズ把握を行い、「本人の会」の必要性を改めて
感じ、本格的にメンバーを集めることとなった。
 活動を進めていく中で、参加メンバー(「本人の会」に参加している当事者たちのこと。以降「参加メンバーとする」)から「もっと参加者を集めたい。」という声があった。
 学生は支援者として、参加メンバーに活動内容を考えられるよう支援し、チラシの作
成を働きかけた。
 また、参加メンバーが自ら、津山市の青年学級や各々が利用している障害者施設で作成したチラシを配布し、啓発・宣伝活動を行った。
 そして、参加メンバーが中心となり計画し、啓発・宣伝活動を行ったバーベキュー交流会には多くの当事者が参加した。
 参加メンバー自らが啓発活動を行うことにより、意識が高まったようであった。
 (p.95~p.96)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人活動の必要性を理解し、本人の会の立ち上げから携わった学生たちの実践例は珍しい。
 学生たちはこうした活動を通じて、知的しょうがい者に対する理解をより深めることができただろう。
 単なる座学でなく、実践的な本人活動支援には、苦労も多かったはずだ。
 人を集めることの難しさ、一人一人に合った支援内容の検討、試行錯誤の連続だったに違いない。
 でも、そうした一つ一つの経験が知的しょうがい者にとっても貴重な経験になったと気づいただろう。
 学生たちと障がい者の交流と理解が本物に近づいた。
  (ケー)


◆2012FIDジャパン・ユースオープン卓球大会

2012年09月18日 | 障害者スポーツ
日本FID卓球連盟主催
2012FIDジャパン・ユースオープン卓球大会の参加者募集のお知らせです



大会の趣旨
・知的障害者の卓球競技の競技力向上を図るため、20才以下の選手に広く呼び掛け、広く社会参加促進に資すること。
・全国の若い世代の選手の意欲向上を実現する場として、競技会を開催し、選手の強化普及・育成を実現する。

会 場:北九州市障害者スポーツセンター「アレアス」
所在地:〒802-0061福岡県北九州市小倉北区三郎丸3-4-1

期 日:平成24年11月17日(土)
    開場9:00 9:30~開会式
    競技開始:9:50~

参加資格
・日本知的障害者卓球連盟登録者であること
・知的障害者である者(療育手帳取得者および療育手帳取得見込み者)
・事前に医師の診断を受けスポーツに支障がないと認められた者
・1993年(平成5年)3月31日以前に出生している者

競技種目
 男子シングルス/女子シングルス
参加費用 1人 1,000円

以上のようになっています。
ちょっと遠いですが、参加希望者がいらっしゃいましたら
県育成会事務局へご連絡ください。
パンフレットと詳しい資料があります。

学生たちが本人大会に参加して学んだこと

2012年09月18日 | 本人活動
 美作大学の学生たちが「大阪知的しょうがい者福祉大会」に参加して、本人大会とはどんなものかを直接学んだ。
 そのことについて紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.95)である。
 その第7回目。

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【引用始め】

3.本人活動支援についての学び

 3)先進的な本人活動への視察

  (2) 「大阪知的障がい者福祉大会」への参加(2009年9月)

 「大阪ともだちの会」への見学の際、「大阪知的障がい者福祉大会」の「本人大会」について紹介され、学生も参加することとなった。
 「本人大会」は当事者が中心となって計画しているものである。
 内容は、「楽しむ」、「はなす・まなぶ」、と希望者によって会場が分かれ、「楽しむ」では、クイズや工作、大道芸、ダンスや音楽等を実施。
 また、「はなす・まなぶ」では、午前中「生活のこと、将来のこと、趣味のこと」について話をし、午後からは「ともだちづき合いのこと、結婚のこと」について学び、「将来・友達・結婚」についてディスカッションが行われた。
 学生はディスカッションを見学した。
 ディスカッションでは意見が活発に交換され、普段の生活の様子や悩み、結婚に対する意識等について知ることができた。
 当事者が中心となって計画しているため、企画構成や部屋の表示が分かりやすく、誰もが楽しめる内容となっていた。
 また、支援者は当事者が発言しやすい雰囲気を作りだすため、困っているときや発言に
詰まっている時だけ声をかける等の配慮のある支援を行っていた。
 この本人大会に参加し、本人が主体となるような支援方法を学ぶことができた。
 (p.95)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人大会は当事者が中心になって計画しているので、多くの本人たちが参加できる内容になっている。
 「たのしむ」と「はなす・まなぶ」と大きく二つに分けている。
 障がいがどんな程度であっても、本人たちがどこかに参加できるような配慮がなされている。
 本人たちの交流や活動により、なかまをつくり、まなんで、社会とのつながりを深める。
 本人大会は、本人の成長を促す活動であることを、学生たちは学習したのである。
 (ケー)


◆NHKスペシャル

2012年09月17日 | 日記
昨夜、偶然に観たNHKスペシャルとっても考えさせられてしまいました。
昨日の特集は「出生前診断 その時夫婦は」

ホームページへリンクします⇒NHKスペシャル

出生前診断をしているクリニック、そこで生まれる前に障がいが有ると判る赤ちゃんは1割
そして、そのことをご夫婦に話し、家族で相談をし堕胎を希望する人は8割だそうです。

番組では、障がいが有ると判っているのに生むことを決断した数組の家族が取材されていました。
そして、医師から障がいが有ることを告げられ、夫婦やその親御さんたちも含めた
真剣で深刻な家族会議までも映し出されていました。

来年には、羊水検査ではなく、血液検査で99%の確率でダウン症が判るという
検査を始める病院が日本でも出てくるとのニュースもあります。

障がいがある子を育てている当事者としても真剣に考えて見ました。
障がいのある子を育てるのは家族にっとって、精神的、身体的、経済的・・・
言葉で表すことが出来ないくらいに本当に大変です。
ですので、大変な思いをする親や家族がこれ以上増えることが良いとはまったく思えません。

ですが、障がいのある人たちが生きる価値や生きる権利がないのかといったら
それは絶対に違うと思います。
それに、どうのこうの言っても可愛いんですよ、これが

おなかの中の子どもがダウン症だと告げられ、様々な葛藤の末に産むことを決めた
ご夫婦がいました。そのご夫婦が言っていた言葉が印象的でした。

「生まれてきた時に「ダウン症」です。と言われたら、そこで受け入れるだけだけれど
生まれる前に「ダウン症」です。どうしますか?と言われると、かえって混乱してしまう」

もっと難しい言葉が沢山出ていましたが、確かこのような事をいっていたと思います。

自分たちの生活、周りの苦労を考えいったんは堕胎を決めたものの、
手術当日、土壇場になってから産むことを決めた奥さんも
「自分たちの生活や周りの苦労というのは、このおなかの中にある命よりも重いのだろうかと考えた」

とおっしゃっていました。

命の選別になるようなことがあると、これはこれでかなりの問題で・・・
そう考えると、出生前診断とはどういう意味があるのだろう。
母体の事や、経済的な事だけのための物なのだろうか・・・

結論が書けない文章になってしまいました(F)












美作大学の学生たちが本人活動支援

2012年09月17日 | 本人活動
 美作大学の学生たちが、本人活動の現状を学んで、実際の本人の会について見学する機会を得て、本人活動のなんたるかを理解した実践を紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.94~p.95)である。
 その第6回目。

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【引用始め】

3.本人活動支援についての学び

2)本人活動支援についての学習

 主な内容は、「本人活動」「本人の会」、「海外での本人活動の取り組みについて」、「日本の本人活動の取り組みについて」等であった。

3)先進的な本人活動への視察

(1)「大阪ともだちの会」への見学(2009年6月)

 後述するように、2008年12月から実際に本人活動である「本人の会」を始め、学生たちが当事者を支援していく中で、当事者が主体となって活動を進めていくことの難しさを感じ、支援方法が課題として挙がっていた。
 また、当事者も「本人の会」がどういうものなのかイメージができていない様子も見受けられた。
 そこで、すでに活発に本人活動を行っている「大阪ともだちの会」へ学生及び教員で視察に行き、「本人の会」の活動内容、支援者の支援方法等について直接学び、活動に活かしていくことにした。
 「大阪ともだちの会」は1998年4月に創設され、2009年10月現在46名が登録している。 当日の参加人数は30名、役員9名、支援者4名であった。
 活動内容は以下の通りである。
 まず、「本人の会」が始まる前に役員会が行われた。
 役員会では、本人たちがその日の活動内容を確認し、わからない点を本人同士で確かめ合う。
 その後、その日の活動であるグループディスカッションが「生活」と「仕事」というテーマで行われた。
 役員は積極的に発言をしており、役員としての自覚があるようであった。
 支援者は輪の中には入らず見守り、進行役や物事の決定には参加せず、外側から当事
者が困った時にアドバイスをしていた。
 グループディスカッションでは、当事者である司会者が一人一回は必ず意見を言えるように配慮していた。
 参加者は職場や生活の中で抱える問題について話し、そのことについて、一人一人が自分の意見を持ち、グループディスカッションを行うことにより、他人の悩みや意見を共感し、自分の気持ちを確認できているようだった。
 (p.94~p.95)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人の会に直接かかわって、本人活動に関する学習をしている学生はまれであろう。
 その意義を理解し、実践につなげている指導教官がいて初めてそうしたことがなされた。
 こうした研究がもっと増え、本人活動のあり方について深める報告が増えることを期待したい。
 そうなれば、世間的にも本人活動に対する関心が拡大することだろう。
 本人活動が活発化して、より主体的に自立的に実施する方策が明らかになるようにする必要がある。
 (ケー)


学生たちの本人活動を支援するきっかけ

2012年09月16日 | 本人活動
 学生たちが本人活動の意義を学び、本人の会を立ち上げた例を紹介する。
  
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.94)である。
 その第5回目。

*****************************************

【引用始め】

3.本人活動支援についての学び

1)本人活動支援を始めるまでの経緯

 本学福祉環境デザイン学科3年次開講科目である「特別演習Ⅰ」において、知的障害者の本人活動の機能として、「当事者同士の交流を深める」、「エンパワメント」、「政策提言や社会変革につながる」等を学習した。
 そして、地域の中で孤立した人や、外に出る機会のない人が多い、職場や学校等社会の中で居場所がない人がいるという現状を知った。
 また、学生が津山市にある地域活動支援センターに行った際、相談支援専門員から「県北に当事者組織はあるが、会員が一人で活動がなされていない」という話を聞き、県北
には当事者同士が交流できる場が少ないという現状も知った。
以上の学習や、地域の現状を知る中で、学生として何ができるかを考え、本人活動である「本人の会」を立ち上げることとなった。
 学生が支援者として本人活動を行うことの意味として、「親や支援者ではなく、支援する側、支援される側という位置づけが曖昧である」、「学生であるため、家庭や就労先、サービス等で困っていることを話しやすい」等が挙げられ、「指導者」という立場には
陥りにくいと考えられる。
 (p.94)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人活動の機能は、「仲間をつくり」「自信をつけ」「理解啓発をはかる」といったことである。
 知的しょうがい者の中には、地域で孤立し、外出機会に恵まれず、居場所がない人たちもいる。
 こうした現状をなんとかしようとするのが、「本人の会」である。
 主体性のある本人活動が盛んになれば、当事者の生きがい・やりがいを促す。
 学生たちによる「本人の会」の立ち上げは、どんな展開を生じたのだろうか。
 楽しみである。
 (ケー)


◆子どもが65歳の時、親は何歳になっている?

2012年09月15日 | 日記
先日、下の子の障害者基礎年金の証書が届きました。

障がいのある息子が20歳になったので、年金の申請をしておりました。

年金の申請は、18歳になってから行う「障害程度区分判定」の手続きと共に
20歳になった我が子のこれからの生活がかかる大事な手続きです。

区分判定の時は、まだ在学中のこともあり、すでに判定のための手続きを
経験している保護者の方から色々な情報が入ってくるので、ある程度の
心構えで臨めたものでしたが、今回の年金の申請はすでに卒業してから
2年近く経っているので誰にどんな相談をすれば良いのか・・・
という事から悩みました。

役所では、手続きの段取りは教えてくれますが、どんなふうに申請書を
書けばよいのかは教えてくれません。

仕方がなく、ネットで調べたり、以前に聞いていた話からなんとか申請書を
書いたのでした。(噂で聞いていた通り、かなり細かい事まで必要でした)

ここで反省!こんな時こそ、育成会の先輩お母さんに聞いてみましょう!
みなさん、本当に親切に教えてくれます!・・・のはずです。

で、決定されるまで3ヶ月ほどかかります。と市役所の方に説明を
受けていたのですが、意外と早く決定したようで、年金証書が届きました。

そこで、また市役所にいき、国民年金の納入の免除申請に行ってきました。
無事に手続きが終わり、年金事務所へ市役所から申請書を出してもらう事になりました。

そして、説明を受けたことが・・・
「これで、まず間違いなく全額免除になると思います。
ですが、実際に老齢年金がもらえる年齢になったときは
半額だけ適応することになりますので、年金額は半分ということになります。
ですのでどちらかを選んでいただくことになります。」
とのことでした。

私は「あ~わかりました。結局、65歳の時点で障害者年金か老齢年金か
どちらか金額が多い方を選べば良いという事ですね?はい!解りました。」

いつものように返事をして帰ってきました。
帰りの車の中で、ふと気が付きました。
子どもが年金をもらえるようになる年齢の65歳の時って・・・
私はもう生きていないよな・・・

親亡き後の我が子の人生を誰に託せば良いのか・・・
私たちの少し先を歩く先輩方の切羽詰まった思いを身近に感じたひと時でした。

本当に成年後見制度について真剣に考えなければならないのだと感じました(F)


本人活動は徐々に主体的で独立性のある活動に発展

2012年09月15日 | 本人活動
 日本の本人活動は、1950年代頃から始まっている。
 青年学級等の親睦会的な集まりであった。
 運営も本人たちが主体で行っているものでなかった。
 そうした基盤を経て、1990年代になると、各地の育成会大会等で本人会員を加える動きが見られるようになった。
 さらに、育成会の全国大会で本人が意見発表する機会を設けるようになってきた。
 第3回ピープルファースト世界会議(1993年、カナダ)に当事者が参加した。
 それがきっかけになって、主体的な本人活動が盛んになってきた。

以下は、日本の本人活動の発展過程に関する大学紀要論文からの引用である。
 その第4回目。

*****************************************

【引用始め】

2.本人活動について

3)日本における本人活動の発展過程

 1950~80年代受身の活動

 日本における本人活動は、1950~60年代に、青年学級や親の会、養護学校を卒業した人のOB会があった。
 しかしながら、こうした活動は、当事者自身が主体的に運営しているものではなかった。
 その活動内容は、レクリエーションが主なものだった。
 1980年頃から、各地の育成大会等で当事者の声に耳が傾けられ始め、神奈川県小田原市の親の会では本人会員が実現した。
 しかし、これらは、指導者や親を中心とした運営であり、本人中心の組織運営や本人自身による取り組みが盛んになるのは、1990年以降である。

 1990年以降主体的な活動

 1989年、金沢で行われた、全日本手をつなぐ育成会の全国大会で本人が意見発表を行った。
 そして、1991年に東京大会では、準備段階からの当事者参加、企画・運営、本人の分科会が開催された。
 司会も当事者が行い、「私たちの願い」として全国から34人が意見発表を行った。
 そして、この時参加した本人によって1992年に「さくら会」が結成された。
 1994年、徳島大会では当事者たちの思いや願いを出し合い、初めて本人決議として発表された。
 この時9つの決議の中の1つに、「『精神薄弱』という呼び方を早く別の言葉に変えてください。
 決める時には、必ず私たちの意見を聞いてください。」という決議があり、育成会の組織名から「精神薄弱者」という言葉が削除されるに至った。
 こうした動きは、全国大会だけでなく、県大会等でも毎年、本人決議文を発表している。

 ピープルファースト運動が盛んになる

 また、1993年、第3回ピープルファースト世界会議(カナダ)に当事者約20名を含む、総勢80名が日本から参加した。
 そして、参加した人々の多くが、各地の研究会に招待され、ピープルファーストのことを語ってきた。
 日本では、この国際大会に参加したメンバーによって1994年以降、知的障害者全国交流集会、後のピープルファースト大会が開催されている。
 これ以降、1995年、東京大会から毎年継続して、実行委員会を作り活動している。
 1997年、岡山で行われた全日本手をつなぐ育成会全国大会本人部会において「本人決議」、静岡で行われた知的障害者全国交流会(ピープルファースト)において「ピープルファースト宣言」を出している。
 1999年、札幌で行われた全日本手をつなぐ育成会全国大会本人部会では、インクルージョン・インターナショナル国際セルフ・アドボカシー委員長のロバート・マーティンが講演で「社会は自分たち障害者をまるで本物の人間ではないかのように扱うのを、もうい
い加減にやめるべきだ」と主張した。
 この年、全日本手をつなぐ育成会は「本人活動支援99」マニュアルを作成した。

 独立性のある本人大会や本人活動支援事業がスタート

 さらに、2000年度から本人活動支援委員会を本委員会として独立強化し、また、本人部会運営委員会を全国の本人の会に位置づけた。
 2000年度「本人部会(奈良)」大会では、「本人部会」を「本人大会」と改め、手をつなぐ育成会全国大会から独立性をより強めた。
 一方同年、ピープルファースト東京が幕張で開かれ、約800人が参加した。
 「知的障害」という言葉の是非について当事者間で真剣な議論がなされた。
 2001年、東京で行われた「本人の会」では、「21世紀の本人活動」をテーマとして育成会本人大会運営委員がシンポジストとなりシンポジウムを行った。
 2002年、青森で行われた「本人の会」では、支援費制度と新障害者計画策定にあたって意見を述べた。
 同年、熊本で行われたピープルファースト大会では、支援費制度についての行政専門官による説明等が中心であった。
 2003年、滋賀で行われたピープルファースト大会には約1100人が参加し、「サングループ事件について」「事件をなくし、人権を守っていこう」等のシンポジウム行われた。
 同年5月から「障害者(児)の地域生活支援のあり方に関する検討会」が開催され、育
成会の本人活動のメンバーとピープルファーストの代表が発言した。
 また、本人活動委員会は「仲間にあいたい」という本を作り、全日本手をつなぐ育成会から発行した。
 2004年、障害者自立支援法案への取組みにおいて、ピープルファーストは、他の団体と共にいち早く反対運動を行った。
 また、2004年度から知的障害者本人が自分に自信を持ち、仲間と話し合い、自分たちの権利や自立のために社会に働きかける等の活動を支援する「本人活動支援事業」が始まった。(p.93~p.94)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 山形県の本人活動は、ごく限られた地区や事業所単位で行われている。
 それも親睦的なものが中心である。
 また、運営も本人が主体となっているものでない。
 他県の様子を参考にし、今後のあり方を検討する必要がある。
 (ケー)


◆障がい者乗馬

2012年09月14日 | 日記
昨日夕方の山形放送で、社会福祉法人愛泉会 向陽園で
行われている障がい者乗馬の事が紹介されていました。

テレビでは、肢体不自由の方が乗馬をする事によって
とっても素晴らしい笑顔になったり、自分の身体を自分で
支える筋力も無かった人がだんだんと筋力がついて
自分で身体を起して馬に乗ることができるようになったようす
などが紹介されておりました。

私はもちろん向陽園さんで障がい者乗馬を行っている事は知っておりましたし
アニマルセラピー的な効果があるという事も知ってはおりました。
でも、馬に乗ることにより筋力がついて自分の体を支えられるようになった
という話は、よく考えれば当然と言えば当然のことなのかもしれませんが、
まったく思いも付かなかった事でした。

自分の子供は筋力は人並みに(以上かも?)ありますし、
なにせ動物が大の苦手(小鳥も怖い)とあって
馬がいる施設にいるのだから、そのうち動物にも慣れてくれたら良いかな
くらいの気持ちでおりましたので、このことを知ったことは大きな収穫でした。

家族にとって乗馬に出会ったことで、自分の子供がとっても嬉しそうな
笑顔になったり、自分の身体を自分自身でささえて乗馬を楽しんている姿を
みる事になったことは、大変嬉しいことですよね。


今月の30日には馬まつりもありますので、
みなさんお出かけになってみてはいかがでしょうか(F)

馬まつりの情報にリンクします⇒日本一たのしい馬まつり

「私はまず人間として扱われたい」→ピープルファースト運動

2012年09月14日 | 本人活動
海外における本人活動はどうなっているか。

 1960年代、スウェーデンにおいて、セルフ・アドボカシーという概念が生まれた。
 権利擁護に関する自己主張の重要性が指摘された。

 さらに、1970代には、アメリカでピープルファースト運動が盛んになった。
 人間として扱われたいという自己主張である。

 以下は、本人活動に関する大学紀要論文からの引用である。
 その第3回目。

*****************************************

【引用始め】

2.本人活動について

2)海外の本人活動の動向

 本人活動は、1960年代にスウェーデンで親の会を母体として生まれ、「権利擁護は常に当事者から出発しなければならない」という意味でセルフ・アドボカシーと呼ばれている。
 また、1970年代にアメリカで盛んになった本人活動は、「私はまず人間として扱われ
たい」という意味でピープルファースト運動と呼ばれている。
 知的障害者の「本人活動」はこうして2つの流れを汲んで発展していった。

 まず、前者については、1960年代後半、スウェーデンの「知的障害児・者における親と本人の会」において、本人自身によるレクリエーション活動・クラブの企画・運営、そのための学習の機会等が、障害を持たないヘルパーの支援を得ながら行われ始めた。最初
は、レジャー・クラブとして始まったものが、意思決定や会議を開くためのトレーニングを目的とするようになっていった。
 1968年スウェーデンで開催された知的障害者の親の会で、はじめて本人会議が開催さ
れた。
 その後、当事者たちは、本人部会を作り様々な情報を提供、当事者の意見発表を行う等、主張することを育ててきた。
 「知的障害児・者における親と本人の会」はその後も「グルンデン」等の当事者組織を作り、発展させていった。
 その後、活動を続け、世界の当事者との交流を深めていくうちに、親や関係者への依存、従属している部分が多いため、自分たちの思いや願いが組織全体に伝わりにくいことに気づきはじめ、問題を抱えながらも1995年「知的障害者全国大会」で親の会からは独立した形での運動方針と役員の選任を行い、本人たちによって作られた当事者組織(全国本人の会)として本格的な活動を開始した。

 スウェーデンで生まれたセルフ・アドボカシーの思想や実践は、ノーマライゼーションの考え方とともにイギリスやカナダでも、「自分の言葉で話したい」という知的障害者の思いが広がっていった。
 1973年、イギリスでの知的障害者の当事者運動を参考にしてカナダで開催された大会が「第1回北アメリカ精神遅滞会議」である。
 それに参加したアメリカのオレゴン州の州立知的障害者施設の利用者と指導員がオレゴンでもこのような当事者の会合を開いた。
 それが、1974年のセイラムで開いた会合である。
 会の名称を検討している時に出た言葉が次のとおり。
 「『知恵遅れ』と呼ばれるのはもううんざり。私はまず第一に人間(people first)です」からの言葉である。
 ピープルファーストの言葉はこうして誕生した。
 ピープルファーストとは、「障害者である前に人間としてあつかってほしい」ということを当事者自ら主張したのである。
 自分たちの権利を守り、獲得していく活動である。
 オレゴン州でのピープルファーストでは、600人もの参加者が集まった。
 その後、アメリカ、カナダ等北欧各地にピープルファーストのグループが結成された。
 1991年、世界ではじめてピープルファーストの全国組織である「カナダ・ピープルファースト」が誕生した。

(p.92~p.93)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

**************************************************

 以上、欧米に端を発するセルフ・アドボカシー、ピープルファースト運動が世界中に広がってきている。
 日本も遅ればせながら、本人活動の重要性が指摘されて各地において積極的な活動が見られる。
 しかし、山形県では十分な活動が行われていない。
 行われていても、単発的で、長続きしない状況が続いている。
 唯一、若葉青年教室(山形県鶴岡市)が20年以上の歴史を刻んでいる。
 これを単に例外とするのでなく見本としながら、地域において本人活動を立ち上げていく必要がある。
 まず、てはじめは市町村支部総会の席に本人も参加し、主張の場を設定するところから始める。
 (ケー)


◆わお!こんなところで見っけ展

2012年09月13日 | 本人活動
「わお!こんなところで見っけ展」


今年は東北芸術工科大学に隣接する「悠創館」で開かれます



2012年9月19日(水)~9月30日(日)
AM9:00~PM17:00 (最終日は14:00まで)
月曜日はお休みです
場所:悠創館  入場無料

9月19日 10:30~ オープニングセレモニー
どなたでもお気軽にお越しください

9月22日・9月23日 11:00~15:00
作品解説ツアー
作家さんに直接伺った製作の裏話や作家さんの素顔を
まじえて、わお!スタッフが作品を開設していきます。

9月29日 14:00~15:30
みんなで、LIVE!!ミーティング
「わお!展で、見っけ!
その魅力の「秘密」にみんなで迫る~」
展示会場で実際に作品を見ながら、ご来場の皆さんにも
作家さんにも、ご家族も、わおスタッフも入り混じって
その魅力について「見っけ!」クロストーク。

今年は第5回目の展覧会になります。
芸術の秋ですみなさまお誘いあわせのうえ、
足を運んでみてはいかがでしょう(F)

本人活動は同じ立場の仲間と自信を深めるための活動

2012年09月13日 | 本人活動
 本人活動に関する意義について述べる。
 本人活動は、同じ立場の仲間とともに主体的な活動を繰り返す。
 そのことで、自分たちの活動に自信を深める。
 さらに、自分たちの不利な立場を理解し、自分たちの権利擁護を主張するなどの活動につなげてゆく。 

 以下は、本人活動に関する大学紀要論文からの引用である。
 その第2回目。

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【引用始め】

2.本人活動について

1)本人活動意義

(1)本人による 本人のためのグループ活動

 ① 本人活動は本人自身が活動の主体である。そのことを本人たち自身が、また、本人たちをとりまく全ての人たちが確認することが本人活動の基本である。

 ② 本人活動は本人のための活動、いわゆる「自分の人生を自分で生きるため」の活動ある。また、セルフ・アドボカシーという言葉を使うと、その意味が一層よく表現される。セルフ・アドボカシーとは「自分の権利を自分で獲得し擁護する」という意味である。
 「本当の自分を見てほしい」と自分を表現すること、自分たちで企画し、ものごとを進めること、「自分はこのように生きたい」と社会に訴え、社会を変えていくこと、そして政策立案に関与していくこと。本人活動は、こうした幅広い内容をもつ権利擁護のための活動である。

 ③ 本人活動はグループで行う活動である。同じ立場の仲間と出会い、孤立から脱するところから本人活動が始まる。そして活動の中で自信を深め、互いの価値を認め、成就観を共有し、社会に働きかけながら、その結びつきをさらに深めていくものである。

(2)施設等の限られた場ではなく地域社会の中で

本人活動は施設等の限られた場ではなく、地域社会の中で行われる。施設は利用者の生活基盤そのもので、彼らは生活の根幹を施設に預けている。こうした環境では利用者の自発性と自由に基づく本人活動が健全に育つことはほとんど不可能である。これは施設職員等関係者の個人的な意識とは別に、施設が構造的にもつ限界であることを理解しなければならない。
 本人活動は開かれた地域社会の中で、社会と直接関わりながら展開されるところに意味がある。そのことで本人と社会の双方が変わるのである。

(3)自信をもち、支え合い、社会を理解し、働きかける

 本人活動は知的障害のある人が孤立から脱するところから始まる。それによって得られた肯定的自己認知を基盤に、相互に支え合い、社会と自分たちの関係を認識していく。そして人間として価値ある人生を生きるために、社会に働きかけ、変革しようと行動する。
こうした活動のプロセス全体が本人に内在する力を強め、彼らの人生の質を変えていくのである。

(4)構成員は知的障害者本人、当事者以外は支援者

 知的障害者本人以外の人が関わるときは、支援者として関わる。支援者は、当事者とは異なる立場であることを認識し、支援者としての自分の立場を自他ともに明確にしたうえで本人活動に関わる必要がある。

(5)当事者が話し合って決める

 本人活動に関わるあらゆる決定は知的障害者本人が話し合いを行い、決めていく。決定の過程で支援者は必要に応じて様々な役割を果たさなければならない。支援者の姿勢と支援技術が最も問われる点である。(p.92)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人活動は、仲間と支援者と共に主体的に活動することに意義がある。
 自分たちが生活しやすい社会づくりに貢献できる活動となるよう努力するのである。 
 本人活動に集まる仲間と悩みや困ったことを話し合う。
 支援者からアドバイスをもらいながら、解決に近づく方法を見出していくことで、成長していく過程を大切にしていく。
 仲間とともに、成長してゆく実感こそ本人活動のやりがいとなる。
 そうした良い循環になれば、楽しい活動のアイデアもどんどん生まれることが期待できる。
 (ケー)


◆山形新聞に載ってました!

2012年09月12日 | 本人活動
先日、このブログでもご紹介しましたが
県美展の工芸の部で入選した「会田ひろ子」さんが
日中利用している社会福祉法人愛泉会の
ぎゃらりーら・ら・らが山形新聞で取り上げられていました。
今朝の新聞の確か15面だったと思いますのでご覧になってください。

県美展に入選した会田さんが作品を製作している様子も
写真に載っていました

ぎゃらりーら・ら・らは、愛泉会が経営している事業所の利用者さん
ではなくても、県内の各施設、作業所のかたの作品も展示しております。

お近くへおいでの際には、是非足を運んでみてください

ぎゃらりーら・ら・ら
住所 〒990-0023
    山形市松波3丁目8-5
TEL:023-674-8628 FAX:023-674-8629