山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆2012FIDジャパン・ユースオープン卓球大会

2012年09月18日 | 障害者スポーツ
日本FID卓球連盟主催
2012FIDジャパン・ユースオープン卓球大会の参加者募集のお知らせです



大会の趣旨
・知的障害者の卓球競技の競技力向上を図るため、20才以下の選手に広く呼び掛け、広く社会参加促進に資すること。
・全国の若い世代の選手の意欲向上を実現する場として、競技会を開催し、選手の強化普及・育成を実現する。

会 場:北九州市障害者スポーツセンター「アレアス」
所在地:〒802-0061福岡県北九州市小倉北区三郎丸3-4-1

期 日:平成24年11月17日(土)
    開場9:00 9:30~開会式
    競技開始:9:50~

参加資格
・日本知的障害者卓球連盟登録者であること
・知的障害者である者(療育手帳取得者および療育手帳取得見込み者)
・事前に医師の診断を受けスポーツに支障がないと認められた者
・1993年(平成5年)3月31日以前に出生している者

競技種目
 男子シングルス/女子シングルス
参加費用 1人 1,000円

以上のようになっています。
ちょっと遠いですが、参加希望者がいらっしゃいましたら
県育成会事務局へご連絡ください。
パンフレットと詳しい資料があります。

学生たちが本人大会に参加して学んだこと

2012年09月18日 | 本人活動
 美作大学の学生たちが「大阪知的しょうがい者福祉大会」に参加して、本人大会とはどんなものかを直接学んだ。
 そのことについて紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.95)である。
 その第7回目。

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【引用始め】

3.本人活動支援についての学び

 3)先進的な本人活動への視察

  (2) 「大阪知的障がい者福祉大会」への参加(2009年9月)

 「大阪ともだちの会」への見学の際、「大阪知的障がい者福祉大会」の「本人大会」について紹介され、学生も参加することとなった。
 「本人大会」は当事者が中心となって計画しているものである。
 内容は、「楽しむ」、「はなす・まなぶ」、と希望者によって会場が分かれ、「楽しむ」では、クイズや工作、大道芸、ダンスや音楽等を実施。
 また、「はなす・まなぶ」では、午前中「生活のこと、将来のこと、趣味のこと」について話をし、午後からは「ともだちづき合いのこと、結婚のこと」について学び、「将来・友達・結婚」についてディスカッションが行われた。
 学生はディスカッションを見学した。
 ディスカッションでは意見が活発に交換され、普段の生活の様子や悩み、結婚に対する意識等について知ることができた。
 当事者が中心となって計画しているため、企画構成や部屋の表示が分かりやすく、誰もが楽しめる内容となっていた。
 また、支援者は当事者が発言しやすい雰囲気を作りだすため、困っているときや発言に
詰まっている時だけ声をかける等の配慮のある支援を行っていた。
 この本人大会に参加し、本人が主体となるような支援方法を学ぶことができた。
 (p.95)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 本人大会は当事者が中心になって計画しているので、多くの本人たちが参加できる内容になっている。
 「たのしむ」と「はなす・まなぶ」と大きく二つに分けている。
 障がいがどんな程度であっても、本人たちがどこかに参加できるような配慮がなされている。
 本人たちの交流や活動により、なかまをつくり、まなんで、社会とのつながりを深める。
 本人大会は、本人の成長を促す活動であることを、学生たちは学習したのである。
 (ケー)