本人活動をどのようすればうまくいくか。
それをまとめた冊子をこれから連続して紹介する。
さくら会編集・発行「ひとりじゃない 今から本人活動をはじめよう」(2009年)
この冊子には本人活動をする上で、参考になることがたくさん書いてある。
このとおりやってみると、うまくできるのでないかと思う。
以下、紹介する。
まず、その第16回目。
18ページの「4.本人活動Q&A8」から。
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【引用始め】
4.本人活動Q&A8(18ページ)
質問1 会をするのに、集まる場所が決まっていない
答え
本人の会をうまく運営するためには、みんなが集まりやすい場所で、会をする
ことが大切です。
療育手帳を使うと、福祉会館などの公共施設の会議室は、割引や無料になります。
情報を集めてみてください。
質問2 会合のドタキャンをする人がいます。どうしたらいいでしょうか?
答え
体調が悪いとき以外は、参加する約束をしたら、なるべく参加しましょう。
何度も続くようなら、「約束を守るにはどうしたらいいか」「参加できない理由は
なにか」など一緒に考えて解決策を見つけましょう。
質問3 会合の出欠連絡がうまくできず困っています
答え
親や職員さんに伝言を頼んでも、うまく伝わらないことがあります。
まず自分が本人の会に入っていることを、親や職員に話しておきましょう。
本人の会で係を決めて、連絡がない人には電話や、はがきやメールなどで連絡
するようにしたら、出席率がよくなったことがあります。
質問4 司会のできる人が少なくて困っています
答え
① 次回の司会者決めておきます。
② 司会の人は早く来て、役員、支援者と打ち合わせをします。
③ できる人が、できない人をカバーします。
できないと思われている人の方が、実はうまかったこともありました。
いろいろな人が、順番に経験することをすすめます。
【引用終わり】
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本人の会を続けるには、会議の場所を決めておくことです。また、前もって日付も決めておく。福祉会館の第一会議室、毎月第一日曜日という具合に。交通が便利でみんなが集まりやすい所を選べるとベストです。
本人の会では人集めも苦労します。来ると言って来ない人もいます。みんなにとっていかに魅力ある本人の会にするかにかかっています。みんなの役立つ、やりがいを生み出す本人の会づくりに努力するしかありません。
本人の会に集まる人たち一人一人が役割を持って活動できるようにすることです。
得意不得意がそれぞれあります。
みんなが交替でやってみながら、それぞれの役割を決めていくのがいい。
特に、会議の司会はやってみて覚えていく必要があります。
今までほとんど経験したことがない役割です。まず、みんなが経験してみる。それによって、その難しさ・大変さがわかります。自分はここまでならできることも分かってきます。
(ケー)