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沖縄タイムス 名護市長選挙 反省

2018-02-10 | Weblog

慢心、徹底、若者… そして沖縄県知事選への影響は? 取材記者が振り返る名護市長選 [沖縄タイムス]
2018年2月6日

『任期満了に伴う名護市長選は、新人で前市議の渡具知武豊氏が現職で3期目を目指した稲嶺進氏を3458票差で破り、初当選した。沖縄県名護市辺野古の新基地建設問題に対する両候補者のスタンスの違いが与えた影響や政策、選挙戦術の比較のほか、辺野古問題や県知事選の展望などを選挙取材に関わった記者が話し合った。
<慢心> 稲嶺氏側 外人部隊に引く市民
-知名度、実績から優位とみられた現職が敗れた。
A 特に序盤は集票の最前線に立つべき名護市議の動きが鈍かった。昨年12月に危機感を募らせた知事らが開いた会議で、国会議員から「必死さが足りない」とげきが飛んでいた。
B 稲嶺氏側の関係者は3日攻防初日に「20年前の市民投票で移設反対派が勝利した後、市長選で負けた時と似た空気。『勝てるはず』という慢心が出ている」と危機感を持っていた。
C 全国から稲嶺氏の支援に来た「外人部隊」が市内中で運動し、市民が引いてしまうこともあった。
D 県外の共産党支持者が多くを占め、「なぜ外から来た人が沖縄の選挙をするのか」と批判された。
E 渡具知氏側も「稲嶺氏側の外人部隊が増えれば増えるほどありがたい。有利になる」と言っていた。
F 民間のパンダ誘致計画は実現性が高いらしいが、稲嶺氏の政策で突然出てきたことで「選挙利用」「不真面目」という印象を受けた市民もいたようだ。
<徹底> 渡具知氏側の組織力
-一方、渡具知氏側の選挙戦術はどうだったか。
G 自民党本部や政府は候補者の差し替えを模索するなど、渡具知氏では厳しいとみていたが、自民関係者は昨秋、「どんな候補でも勝負にするのが自民党」と言い切った。そこからの市政奪還は正直に驚いた。
A 政策発表会見では自民党関係者が事前に「基地問題以外の質問もしてほしい」と呼び掛けるなど、神経をとがらせていた。
F 県内の市議が宇茂佐地区などの新興住宅地で一軒一軒回り、多くて4度訪問したらしい。法定ビラを刷ったら150人体制でその日のうちに配り終わるほどの組織力だった。
H 名護市内の公明党支持者が「他党の推薦候補に対し、これだけ連日、公明支持者宅を訪問するのは初めて」ともらすほど、公明党も集票を徹底していた。
G 終盤、2度名護に入って勝利ムードを盛り上げた自民の小泉進次郎氏に匹敵する国政野党の有名議員が稲嶺氏側にいなかった。知名度が高い立憲民主党の枝野幸男代表の名護入りはなく、ツイッターでは「♯枝野行け」と、応援で名護に入るよう求めるコメントが多くつぶやかれていた。
<若者> 渡具知選対の人柄アピール、好印象
-18歳選挙権の影響は。
E 渡具知氏の娘が高校3年生で影響は大きかったと思う。友達の親が立候補したら応援するだろう。
I 渡具知選対は告示前からツイッターやインスタグラムで家族やネコなどプライベートな写真を投稿し、若い有権者に人柄をアピールしていた。
A 渡具知氏支持の若者が「稲嶺さんもかわいそう。重荷を下ろさせよう」とLINEで訴えていた。柔らかいトーンは対立や批判合戦など古い政治のイメージがなく、若者に効果的に響いたのではないか。
<今後> 知事の戦略、見直し必至
-選挙の意味や、辺野古問題や知事選への影響は。
J 県幹部は「知事の辺野古反対の大義がなくなる」と危機感を強めていた。県庁内では、新基地建設に反対する戦略の練り直しは必至との見方が強い。
A 本土では「名護も新基地を容認した」という意図的な宣伝が広がるだろう。渡具知氏が基地問題を語らなかったこと、世論調査で市民の3分の2が新基地反対だったことを事実として伝えていく必要がある。
K 渡具知氏が公開討論会への出席を拒否し続けたことや辺野古問題に触れない「争点隠し」、両氏による相手候補批判の虚実についても、報道機関としてどれだけ幅広い世代に伝えられたか、課題も残る。
F 知事選でも争点を隠し、政府・与党と一体となり経済振興を訴える候補が出てくるのは間違いない。
G 辺野古の工事を止める権限がある知事を選ぶ選挙で、公明県本が辺野古反対のまま、自民と手を組むのは整合性が問われる。
H 日本のわずか1%強の人口の沖縄の、さらに0・2%にも満たない人たちが住む辺野古に基地やその賛否を押し付ける構図のいびつさは、今後も伝え続けなければいけない。
【座談会出席者】北部報道部・阿部岳、又吉嘉例、城間陽介、山田優介、政経部・福元大輔、伊集竜太郎、銘苅一哲、大野亨恭、社会部・新崎哲史、篠原知恵』


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