観測にまつわる問題

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インボイス、免税事業者の消費税の請求と納付

2023-09-01 10:58:51 | 経済財政
デービッド・アトキンソン David Atkinson(X)
>低所得者も子供も高齢者も消費税を払っている。
>潔く10月から納税して下さい。
>あなたたちだけは納税しなくて良い特権は何?
>転嫁する努力を惜しむな!

詭弁で誤魔化そうとする人達がリプ欄に溢れていますが、国税庁(消費税の仕組み)も「消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して広く公平に課税される税で、消費者が負担し事業者が納付します」としています。アトキンソンさんの説明は間違っていません。

文句が出るのは免税事業者も現状で消費税を請求し納めなくていいことになっているからで、要はこれが(合法な)特権です(違法なネコババをしている訳ではありません)。大手は普通に消費税を納めているんですね。

参照)インボイス制度、免税事業者はどうすべき?仕入税額控除と経過措置について(弥生株式会社)

インボイス導入で免税事業者は課税事業者になるか免税事業者になるかの選択を迫られます。課税事業者になれば、大手と同じ土俵に立つことになります。免税事業者のままでいれば、課税事業者との取引を失う可能性が出てきます。半ば特権は廃止される訳で反発が出るのも自然なことではあります。

転嫁する努力を惜しむなというのは、課税事業者になって価格に転嫁すればいいという意味、潔く納税してくださいというのは、これまで価格に転嫁していながら、納付していない事業者は納付してくださいという意味でしょう。事業者も仕入れの際に消費税を払っていますが、価格に転嫁することは出来ます。

なお中小企業庁が中小企業に補助金を出しています。「特権」が全て廃止されるという訳ではありません。別に中小企業が悪という訳ではなく、(中小からスタートする)起業(ベンチャー)が経済を活性化させること等期待されており、一般に大企業は保守的でチャレンジしないとも言われ、これを大企業病と言います。

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