トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

韓国の責任回避体質の危険性

2018-07-26 12:17:19 | 政治

ラオスで開発中のダムが決壊し、大災害となっている。

あふれた水量が50億立方メートルだと聞いたが、これがどのくらいかというと、一辺が1.7kmの立方体なのだ。富士山の横に約半分の高さの箱があってその中身が一気に溢れた、と考えればその規模が分かると思う。


この工事を請け負ったのは国際合弁企業で、メンツを見ると施工はどうも韓国の企業が中心のようだ。


日本から見ると、韓国の事故は、規模も大きいがその後の言い訳の方も驚く。韓国の法律に「当事者は嘘の言い訳で他人に責任を転嫁しなくてはならない」という条項でもあるのかと。


これは一定数、その嘘を信じてしまう人々が存在し、それにより世論が拮抗するのを期待するからなのだろう。事実、うやむやになって逃げきってしまう事が多々あるし。


ダムの事故原因も責任の所在を巡って案の定、意見の相異が見られるがそれは毎度のこととして、だ。


韓国のこういう類の事故多発の原因は、国家としての総合能力というよりも、国民のノリにあるのだと思う。自分は今回のダム決壊事故で、ああそういう事か、と理解した点がある。


それはもし大事故が起こったとしても「嘘で他人に責任を転嫁して逃げ切れるだろう」という精神的保険があることで起こる重圧の放棄だ。逃げ切れる前提で、責任感半減で仕事を行うのだから、今回の直接の事故に繋がらない部分でも不手際がかなりあるだろう。それが発覚したところで他人のせいでこうなった、自分は悪くはない、という下準備は満載だろうし。


同じ様なものに中東のインシャラーがある。日本人からすれば明らかにお前のせいだろ、という事が、神が決めた事だから、という運命論に切り替わってしまうのだ。この場合の責任者は神なのだからどうしようもない。


仕事のプレッシャーは誰でも嫌だ。特に仕様書通り納期内で仕事を終えたところで、それが当たり前であり、自慢にもならない。ただし問題が発生した時には、全部自分の責任であれば、果たして報酬に見合う仕事なのかとも自問したくもなるだろう。


そこから逃げる方法として嘘と責任転換が生み出されたものであるなら、これは相当に深刻な話だ。


何を意味するかというと、「大きな責任を背負う覚悟や自信がなくとも仕事を請け負う環境」が出来上がるのだ。


大事業になればなるほど、責任は重大だから、身の丈を考えてこういう事案は大手かそのジャンルに特化した企業しか参入しない。責任を負いきれないから当然だ。


聞けば、韓国のこの企業は韓国国内業界のランキングでも10位以内にすら入っていない。恐らく施工を受ける決断をした社長、技術開発部長、現場の課長、現場作業員、その全てが嘘と言い訳と責任転換を主張する事になる。


見苦しい以前に、こういう負の文化を持った国には、モノは作らせてはいけない。あまりに危険だ。


野党嫌いの正体

2018-07-14 12:19:33 | 政治

少し捕捉したい記事があったので紹介

「コミュ力重視」の若者世代はこうして「野党ぎらい」になっていく
「批判」や「対立」への強い不快感
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56509


まとめ
野党への支持率が絶望的に低い。特に若者世代ではその傾向が顕著だ。そうした「野党ぎらい」の背景には、若者世代が「コミュ力」を重視している事実があるのではないか。コミュ力を大切にし、波風の立たない関係を優先していれば、当然、野党の行う批判や対立を作り出す姿勢は、嫌悪の対象となる。摩擦のない優しい関係が社会に広がるなか、野党の置かれた立場は難しいものになっている。

 

安定志向、保守志向の若者からすると  的な書き方になってしまっているので反発もあるかと思うが、どこがどう野党の何が嫌いなのか、に対しては的確な記事だと思う。


ところで若者は、ではなく、現役世代は総じてコミュ力重視だ。会社で浮き上がってる人は、ガチで嫌われている。それは社風に従順に追従しないから、ではなく、仕事の環境を良くしようという努力のない人に見えるからだ。


2パターンに分かれると思う。


A 職場の環境を悪化させてでも、現状を変えたい。会社の上層部には文句たらたらの人(自分が上層部になりたいのが主)


B 陰口で評判を落として相手を会社から追い出したい人

 

多忙で自分の仕事が潤滑に進む為には、多くの人の助力がいる。仕事が大きくなればなるほど、仕事仲間との連携は重要になる。コミュ力は若者だけではなく、重要な仕事をしなくてはいけない人には必須、は当然だ。

 

昔の労働環境は、上層部に責任、命令で高給取り、下層部は単純労働で上層部には組合で対抗


こういう構図があった。数が多い下層労働者を抱える組合が好みそうな政治をすれば、支持は集まった(立憲民主、共産党)。


現代は、労働者の質が上がったので、一人に割り当てられる仕事の幅と難易度、スピードが劇的に上がっている。上層部が悪いから俺の給料が上がらない、という昭和的発想にはなかなかならない。


「○○さんは、こんな事(発言)をした。これは許されない!」


実際の職場で、そつなくコミュ力を発揮して、難易度の高い仕事をたくさんの人を使ってやっている人に対して、隙あらばこういう発言をして、その人の仕事を止めようとする、あわよくば職場から追い出したいコミュ障の人がいたらどうだろうか。このくそ忙しい中でほんと、うんざりだろうに。

 

そういえば安倍首相が豪雨被災地に来る直前に、視察場所にエアコンが設置された、とかデマを飛ばした共産党工作員の女が反発を買っているが、まさにこういう人をどうやって支持するのかと。


日本代表に足りないもの

2018-07-03 22:08:42 | サッカー

今日の日本の試合は、日本のサッカーの全てを出し切って戦った。大抵、余計な戦犯さがしが始まって、代表の総括がおざなりにされるものだが、今回は、「何がこれ以上、必要なのか」という自らへの問いが現場に強く感じられた。要するに逃げ場のない、ベストな状態で戦い善戦したが、結局ベスト8には行けなかった。じゃあこれ以上、どうすんのかと。


言葉にすれば、日本がサッカーのあらゆる要素の中のどこを軽視、あるいは見逃しているのか、という盲点探しになるだろう。ベストな状態というのは、日本が重視している点に絞った話だ。今回は、西野さんという日本サッカーと共に生きてきた人だから出せるところは全部出した感がある。


日本代表は「若いころJリーグでやっていた」選手の集合体なのだから、ハリルの様なあくの強い監督でなければ、大体Jリーグサッカーになる。


Jリーグが軽視しているのは、もちろん沢山ある。リードした終盤、逃げ切るノウハウが非常に希薄だ。「鹿島る」という言葉がJリーグにはある。リードしたらファールを誘い簡単に起き上がらなかったり、カウンター封じのバックパスで時間を潰す、交代の時にゆっくり歩く、コーナーキックも残り数分であればセンタリングせずコーナーで時間を潰す。名前が鹿島に限定されている様に、Jリーグでは鹿島の専売特許の様になっているが、本来、少しでも他のチームよりも有利になるのであれば、他チームも同様に「逃げ切る為にはどうしたらよいか」をそれぞれ考えなければならない。それを美学に反する、という体のいい理由付けでサボったつけが、W杯でごり押しされた時に現れる。


目に見えて危機的なのはキーパーだ。これは重視しているからこそ、外国選手に頼らざるをえない、という意味でもあるが、やりたい人材が少ない、教え方が分からない、よってレベルが低い、外国人に頼った方がCPがいい、という流れになっている方が問題だ。各クラブはそれでいいかもしれないが、代表キーパーは案の定、最も少子化の影響を受けているポジションになっている。川島を代えさえすれば問題が解決するわけではないだろう。


次にはFWだろうか。これだけFWが子供に人気のない国は恐らくないだろう。些細なミスは詳細に指摘され、改善されたかしっかり見られ、一人の飛び抜けた成果ですら全員の成果、という日本社会。ミスばかりだが成果は決定打となりうるFWは、第一に精神的に相当なタフさが求められる。ミスばかり指摘され、それを帳消しするゴールは自分のおかげ、ではないのだ。チームの中で最もミスの多い選手、というだけである。これじゃ、子供でなくともやりたがらない。指導層は相当に気を使ってはいるとは思うが、サッカー以外の勉強でも集団行動でも、教師が相も変わらず、こういう指導を続ける限り、FW的な職業には、光は当たらないだろう。


もう一つ気になるのは、アイデア不足な点だ。例えば世界で目立つ日本の業界のうち、アニメ業界などは、ブームとちゃぶ台返しが交互に出てくる。


ブームとは、今これが流行っている、というものが必ずある。ほぼ全会社がそれを取り入れ流行の中の最もクオリティーの高いものを出そうと切磋琢磨する。それと同時にそのブームを一気に終焉に向かわせる、それやったらこのブーム、終わりというちゃぶ台返しも行われる。


国内だけでこれが延々と行われる間は、流行りをトレースするしかない、他国はどうやってもこれに勝てない。


Jリーグでこれがあるかと言われれば、はっきり言ってないだろう。他チームを出し抜くためにはまずは何かしらのブームが前提となるが、その前提自体がないのだ。「あるチームが、守備力に定評のある選手ばかり集め、そこに大金をかけて欧州の大物キーパーを呼び、セットプレーで点をかすめ取り、あとは守備力で逃げ切り」などという戦略を立ててJリーグで一大ブームになるといったものが皆無なのだ。


もちろんこのちゃぶ台返しは、攻撃力に特化した選手を集めた上で攻めっぱなし、カウンター対策に海外選手を長身のCB2人、キーパーでしのぎ切り、常に大量得点で勝つチームが凌駕する、という様な事が起これば、自家発電的にリーグは強化され、それが代表に反映される。


日本のサッカーに足りないものは、こういった国内クラブ競争の分かりやすいブーム、スクラップ&ビルドの繰り返しだ。全チームが、欧州選手権やUEFAチャンピオンズリーグの最先端サッカーのトレースばかりで、相手チームの特徴や穴を攻略するに至っていない。


他にも上げればいくらでもある。代表の強化テーマとして、候補選手の欧州での経験、とはよく言われるが、個人的にはJリーグでの各クラブの激しい喰い合いがなければ先はないと思う。日本が世界で対等に戦っているジャンルは総じて国内競争で色を出さなくては勝てない。サッカーにもこういったものが必要だ。


日本代表:選手が覚醒!の違和感

2018-07-01 17:26:24 | サッカー

今回の代表で評価が一気に上がった選手は4,5名はいるだろう。ここ一年ぐらいあまりにどの選手もパッとしなかったせいで今回の大会に入って急に「成長した」とか「覚醒した」などという記事が多い。特にハリルは正しい、選手がだらしない、という見方をしていた人たちにとっては、そう書かないと持論が成り立たないのも分かる。


以前、ジーコが日本代表監督をしていた時に散々ダメだしをしていた人が、ジーコがその後、欧州クラブでの監督業で成果を出した時には「日本代表監督で学んだのだろう。ジーコも成長した」などと書いていたがこれも同じ理屈である。


選手にしても監督にしても、実力が劇的に上がる事はない。確かに他のスポーツでも成長期の15歳前後の1年程度で爆発的に伸びる場合がある。体格、筋力のバランスとその競技の特性がマッチすれば+更にそれを見抜くことの出来る専門のコーチが指南した場合、が重なれば360日程度でも一気に伸びる可能性はある。


しかし、アスリートの20代中盤はその競技を始めて10年から15年は経過し、体格も筋力も変化がないので大幅な飛躍はまずほとんどない。特に一つのチーム内からそういう突然変異が4人も5人も出るわけがない。


では、今回の日本代表で覚醒とまで呼ばれている選手達は、どういった状況で以前と見違えているのか。


単にやりやすい環境(職場)が提供されただけだ。

 

例えば、とある職場であまり慣れていない仕事を請け負った人がいたとしてタイプ別に表記してみよう。


A、何も言われなくても初めてにしてはサッサと器用にこなす人

B、事前に色々な説明と決まり事をしっかり聞いて間違わない様に時間をかける人

C、一気に色々な事を言われてパニクってそれでも時間内に達成しようとして散々な出来になってしまう人

D、こんなんじゃダメ。仕事のやり方が非効率すぎる、と根本から仕事に疑問と改善点を提示する人

E、めんどい、自分には無理、とふて腐れ逃亡

 
ハリル時代はAの人を求めた。即応性、理解力を養って自分の責任で的確に対処せよ、と。

しかし選手にしたって、日本人なら大半がBかCだ。どちらにしてもしっかり聞いて理解してから段々と慣れてくるまで待っててほしい。それが山ほど注文されて右往左往していたらワーワー文句を言われ、更に色々言われるわけである。もううんざりだろう。


しかも代表にはAタイプはいるが、同時にそういう人はDでもあるのだ。今度は命令している側がキレるという最悪の展開に。


で、覚醒とか急成長した、とか言われている選手たちは最初からDの傾向がある。つまりあれやこれや事前に説明は受けたが、それじゃダメでしょ、と判断し自分のやり方とペースを守ったタイプだ。


周りは上司の無茶な注文で右往左往している環境で、我を通すわけだから周囲が合わせてくれるわけはなく、プレーで孤立することになる。


それが結果として、低評価につながり、その後、急成長した、などと言われる下地になる。


職場に話を戻すと、複雑怪奇な仕事のやり方を強要していた上司が、突然左遷され、次にやってきた上司は職場の一体感を上げるために、仕事のやり方をシンプルにし、Cの人を落ち着かせる。Dの人の意見を取り入れ、Bにそれを理解させる。俺は何でもやれるよ、と言っていたAはCとBに仕事のテンポを合わせる。


どんなタイプの人でも、職場で生き生きと仕事が出来る環境を作った。時間があればEからも救済出来たかもしれない…。残念だ。


AからEまで、職場の人の能力値は不変だ。上司と環境が変わっただけである。

 

ただし前の上司が全然ダメだった、とは思わない。単に競争を好み、はっきりした目的意識もあり、自分が自分が、という全く日本人らしからぬ人ばかりが集まっている集団であれば、ハリルのやり方で断固として押さえつける必要もあっただろう。


ただここら辺は、日本サッカー協会が明確に、日本人の集団意識は特殊であることを教えなくてはいけない。


持論の強かった中田英や本田が浮き上がってしまうのも、同時に日本の問題でもある。意識改革をせよ、というわけではなく、日本の良さとまずいところをサッカー全関係者が共有する必要がある。