トリCのブログ

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悪目立ちの女性議員達のレース

2017-07-30 23:24:34 | 政治

小池が大勝し、蓮舫が代表を辞め、稲田も防衛相を辞任した。奇声をあげた豊田議員、不倫疑惑の今井議員、森友に絡んだ辻元など国会議員に占める女性議員の割には、やたらと目立つ悪評がばらまかれている。


政治でトップに立つにはイメージが大事だ、とはよく言われるが、問題はトップに立った後、何をどうするのか、実行力があるのかどうかが一番大事だ。


かつての民主党はイメージで政権を取ったが、そのあとはアイディアも人を動かす力もまるでなかった。


そうした今、安倍以降の戦いで、全く次元の違う戦いが起こっている。誰が初の女性首相になるか、だ。


そのせいでか、集団から一歩抜け出す女性が現れると、とたんにバッシングの嵐に巻き込まれ引きずり落される。江戸時代の大奥の権力闘争みたいなもので、悪い評判で落とし込む。

 

世に役立つ法案を通すのは、実際かなり難しい。加計学園でも分かるように、世の中のプラスになる事をしようとすると、従来の利権を持っている集団が、対立する側の政治家や行政を使って、全力で法案を阻止しようとしてくる。政治家として敵側をいかにして黙らせるかは非常に重要だ。

 

例えば、安倍首相は朝鮮半島が、ガチで有事になった場合、得する側であるロシアと中国を自制させる力量は持っていると思う。こういった力は国内に築いた人脈だけではなく、海外にも沢山持っている事で可能だ。


女性首相レースの面々は、内外の多くの人を動かせる力を持ち、かつ現時点の政治力学を読み取り、上手く立ち回らなくてはならない。でなければ、韓国の朴槿恵の様に、内政では抵抗勢力を動かせず、外交でも(反日イメージ作戦だけでは)賛同を得られず、結果、敵対勢力のイメージ作戦で最後は陥落、となる。


おそらく今現在の女性候補は誰が首相になっても日本の朴槿恵になるのでは。巨悪のイメージを貼付け、これを批判するのは、敵対勢力の支持率を落とすので、政争的には実に楽な手法ではある。しかし本当は、相手の政策を認めつつ、更にそれを上回る政策を提示し、人を動かせる実力がある事を世間に知らしめないといけない。


女性議員の不祥事や失態ばかりが目につくが、こんな低レベルなイメージ政争ばかりしていては、いざトップになった時に何が出来るのか(そういう人望と老獪な技量はないだろうな)、と非常に不安になる。


三内丸山遺跡をみる

2017-07-23 21:26:32 | 指定なし

この前、青森市内にある三内丸山遺跡に行ってきた。大規模な発掘作業が行われた25年前以来だ。穴ぼこだらけだった当時と変わって整地され、当時をイメージした村(ゴルフ場的な)に変わっていた。


その当時、と言っても今から5500年~4000年前らしいので1500年も格差がある。大して文明が進化しなかった時代と言っても4000年前の若者から見れば4050年前の文化はものすごく古臭いだろうし1500年間をひとまとめにした村のイメージはスカイツリーと持統天皇陵を同一イベント敷地内に収めているカオス状態なのではないか、などと思ってしまう。


青森は本州の一番北にある。東アジアの文化の中心はやはり古代から中国なので大規模な戦争などがあった場合、負けた側は遠方に逃げる。青森はそういった隠れ場所としてはぴったりの場所だ。人が住める場所、人があまりいない場所、追手が見つけにくい場所、となれば有力な候補地だ。


現代の人は鉄道や道路といった陸地を利用した移動インフラを常識としている。船を使うのは時間に余裕のある人、というイメージがある。


しかし道路が全くなかった古代であれば、船の移動は一番簡単だ。ただし、大海の真ん中に出てしまえばどこに陸地があるのかは、全くの謎だから沿岸からは離れない。


アメリカ新大陸の発見、なども大西洋の先が見えない海路を選択したから偉大なのであって、イギリスから北上してフェロー諸島、アイルランドやグリーンランドを経由して北米に到達するのであれば出来ないことはない。


同様に、朝鮮半島から間の対馬などを経由して日本海を海流に沿って陸地(北陸)を見ながら本州を転々と北上していけば青森は「まあ、ここまでは追ってこないだろう」という位置にある。


三内丸山遺跡の人々はノリからしてもガチな縄文人だったが、4000年前に村が消えたのは大陸の政争に敗れた王族がここまで流れてきて占拠したか、彼らが持っていた伝染病で全員が死亡した(あるいは捨てるしかなかった)か、だったのではないだろうか。


現代の日本で、縄文人のDNAが濃く残っているのは沖縄と北海道だ。半島や中国大陸から渡ってきた弥生人の生命力の強さに圧倒され南北に押し出されたと考えられる。そう考えれば、現代日本人の世界的に見ても異常なレベルの勤勉さ、忍耐強さなどは弥生人のメンタルであって三内丸山に1500年ものんびり住んでいた縄文人ではないよなあ、などと思えるのであった。


とは言え、縄文人も全員が逃げ切ったわけでもなく、そのまま住んでたら周りが弥生人だらけになり、娘も弥生人のイケメンに持ってかれた、などという屋根の上のバイオリン弾き状態も結構あったと思う。


日本人の堅苦しい勤勉な面と、常識にとらわれない自由な発想は、この二つの民族の特性を併せ持った結果なのだろう。


これはアメリカの黒人と白人の特性が数千年経過した後、黒人とも白人とも言えないアメリカ人に、正反対に見える特性が出現するのだろうと。


職場で無茶な納期を守るために、連日深夜まで残業している同僚を見て、こいつは弥生人。適当に人生を謳歌しながら、あんま他の人の役には立ちそうもない人を見て縄文人などと心の中で思ってしまうわけで。