トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

断罪するには要素がてんこ盛り

2009-05-31 02:12:00 | 社会

 例えばだがこの117億円、日本の古来からの文化展示を目的とするならこんなに叩かれなかったはず。と、同時にそんなのに誰も見に行かないわけで大赤字であっただろう。


 


行政が考える箱物ってのは往々にして「これなら文句は出ないだろう」という代物になる。美術館なんか最たるものだ。はっきり言えば美術館で欧州と似たような物を展示したところでどれだけの需要と見る側の熱意があるのか正直疑問である。


 


これらの無駄とも思える美術館と高額で落札されただろう展示物を地方の過疎地で見た時に感じるのは「超贅沢な美術館、欧州のブランドものの作品ってので予算が通りやすいんだろうな」と思える事だ。


 


その点、日本のアニメやマンガってのはピカソやゴーギャンの作品に比べれば月とすっぽん、価値にして100万対1というような対比という意識が強い。ピカソやゴーギャンを展示するのにプレハブで十分、税金の無駄、とは言われないだろうがマンガやアニメでは上記の価値観が日本人の中にあるので大きな反発となる。


 


しかし浮世絵などは当時のマンガでありながら後世に芸術とされている。この流れから言えば今の日本のアニメ、マンガは間違いなく後の世では芸術に分類されるだろう。であれば別にこういうものを先に作ってもいいんじゃないかとも思えるが…。


 


ただここで引っかかるのはこういった箱物を作るときには中身が大事だってことだ。今、海外で人気のアニメはデスノートに代表されるように旬なネタを提供する、しかも大手のディズニーなどが手を出せないジャンルに支えられている。こういった作品の多くはとても政府が推奨出来る内容ではない。(最近で言えばコードギアスなどがあるがこれも無理)


 


要は江戸幕府が春画を芸術として美術館で飾るようなものだ。


 


そう考えればこの箱物の中身が「手塚治虫大全集」になったり「巨人の星の幻のセル画」と言うような安全圏に逃げるような気がしてならない。こういった内容であるなら秋葉原に集う人々(外国人含む)の触手もとい食指が動くかは極めて疑問なのだ。


 


-----------------


追記


 


ただし記事の趣旨は自民党の税金の無駄使いとそれに果敢に食いつく民主党、という構図を演出したいだけでアニメ、マンガはどうでもいいのだろう。ネットでも多くの方が指摘しているがこんなのに金をかけるくらいならアニメスタッフの賃金(多くが年収100万ちょいとか)改善に向けるプロジェクトに使って欲しい。


 


ただしパイの奪い合いの比率を変えるだけになるだろうからこんな事に手を出すと民主党を支持する広告代理店とテレビ局の社員(両者年収1000万)の収入を減らしアニメーターにその分を分けてあげる事になるだけなので民主党もマスコミも指摘したくないだろうが。


 


 


 


ところで牧村さんって誰?と調べたら熱心な民主党支持者ってだけで漫画家としては無名じゃないか。


 


>記者氏は「小沢一郎の剛腕コラム」を担当していた小沢ファンだそうです 


>プリンセス小沢は本当に口下手で、うまく説明できていれば切りぬけられたと思う、 


>と残念そうでした 


http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20090511/1242028806


 


ぷ、プリンセス…


 


 


なのでここは反対側の漫画家の意見を掲載する


 


 


 


里中満知子オフィシャルサイト


 


 


(仮)国立メディア芸術総合センターが「国立のマンガ図書館」とか「アニメの殿堂」等と世間で誤解されているようなので危惧しております。「メディア芸術」はアニメ、ゲーム、マンガだけではなく新しい時代のデジタルアートを含んでいて今回のセンターは日本発信のメディア芸術をきちんと世界に知らしめる意味があると思っています。 


センターは決して「マンガ図書館」でも「国立アニメ殿堂」という性格の物ではありません。日本は外国に認めてもらわないと我が国の文化を低く見る傾向が未だにあります。いつまでもそれではいけない、国を挙げて「日本のメディア芸術はこんなにすばらしい」という事を訴えて行く為の拠点が必要です。 


 


以下つづきは 


http://satonaka-machiko.seesaa.net/article/120006495.html


 


 




 


 



友愛外交で思う疑問

2009-05-27 01:24:27 | 政治

 民主党が自民党に友愛外交(友愛内交)で自民党のダメだ、変えなければいけないという点を変えさせてみて。


 


内政ですら出来ない事を外交で出来る、と言うのだからこれは家庭内暴力を抑えられない男が学校の生活指導で「愛です!友情です!」とか言うようなもんである。実際そういう先生知っているが学校の方も荒れ放題だった。首相になる前から先が見えるってのもどうかと思う。


 


彼の支持率が高いのは濃い政治好きと言うよりも見てくれ重視な人達の要素が強いのは分るのだがそういう人達へのアピールとしてこういうぬるい話をしているのであれば恐らくやり方としては正しいのだろう。


 


しかし友愛外交とはね…。ベトナム戦争を阻止する為に立ち上がったラブ&ピースのノリに見えて仕方が無い。さしずめ安倍さんはニクソンなんだろうね、彼の脳内では(笑)


 



自立した国家になりたいんかね?

2009-05-25 23:53:00 | 政治

 大きな流れとして北朝鮮のどこが失敗だったかと言えばまず朝鮮半島に延々と続くどこかの大国にひっついた上でコバンザメ外交を展開するところにあった。俺の背後には超大物がいるんだぜ!ってタイプだ。


 


これの典型的モノの考え方として日本をも同類に見てしまうところにある。俗に日本を「アメリカのポチ」と書くのが典型的思考パターンと言えるだろう。つまり日本社会の成功(日本人は成功とは思っていないが)はアメリカに上手く取り入った為であり日本社会そのものが自分たちよりも上だとはどうしても認められないわけだ。優越はどれだけ大国に取り入ったかで決まるのだ。


 


その日本が今度は中国のポチになろうとしている(ように見える)わけで自分の主人を取るんじゃねえよ!ガルルっと。まあそんな観点で見ればやたらと日本を敵視してアメリカに振り向いてもらいたくてこっち見てミサイルや俺はすげえんだぜ核実験で超アピールするのもアメリカと日本と中国の三角関係をなんとかしたいのだろうとは思う。本来中国とアメリカの間に入って美味いことやるのは自分なはずだと。えーこれをバランサーとか言っている人もいたな、そういや。


 


しかし同類と思われている日本人は昔から島国なのでどこかの国に取り入って上手い事やろうという感覚が非常に希薄だ。それは独立心とは別でとにかく自分で何とかしないと誰も助けてはくれない、という危機感から来るもので外交でうまいこと他国の力を利用してやろうというのがとことん下手なのはそんな理由もある。


 


北朝鮮が自立した国家を目指して衛星や弾道ミサイル、核実験を強行するのはある意味、上記で指摘したコバンザメ外交がもはや不可能となり今更だが「俺は日本や韓国の様に中国やアメリカにうまく取り入って成功したいとは思わない」という正反対の見方も出来る。ある意味、校内暴力が盛んだった80年代の中学生の理屈にも見えるわけで親や教師への反抗心が独立心に火をつけたかと。


 


人間で言えばこういう奴は案外カリスマ美容師や超有名ラーメン店のオーナーになったりするのでバカには出来ないが北朝鮮はどんな職業で成功するのだろうか。



そりゃあ騒ぐのが商売だしね

2009-05-22 20:51:00 | 社会

 都知事は日本人の特性と言ったが日本の報道特有の現象がこういった事を巻き起こしている。確かにその先にはそれにまんまと乗せられる日本人の特性があるだろうが。


 


以前巨人の元監督である長嶋さんがメイクミラクル(ザはいらなかったか、修正)とか使ったが日本の報道機関もこれに似ている。つまり彼らはメイクパニックなのだ。みのもんた辺りが騒ぐだけ騒げばそれを簡単に真に受ける人が多いしニュースも俄然アクセス数が大きくなる。


 


パニックになってマスクが足りなくなれば「マスクがない!」とパニックを煽り行政同士の意思の疎通が出来ていなければ「都知事と市長が喧嘩!」…。


 


こういったものは昔の洋画パニック映画にもよくあった。無頓着で支持率と市のイメージばかり気にする市長。早々と事件の予兆に気がついたヒーローを閉じ込め事態を楽観ししてみせる。まさに石原都知事の言う「おおげさなんだよ、一市民の分際で」というパターンだ。この物語はやがて市長の想像をはるかに超えて人災となっていくわけだ。目の前でアワアワ言うだけで茫然自失の市長を尻目に我らがヒーローが「だから言っただろうが!」と叫びつつ母親とはぐれて泣き叫ぶ女の子を助けに単身火の中(あるいは水の中)に飛び込んでいく。


 


さて、このかっちょええヒーローは日本のマスコミである。彼らは最後に石原都知事に捨てゼリフを言う為に明日もパニックを煽り(都知事が東京五輪の為に意図的に情報封鎖しているらしいw)何も知らない無知な都民の為に「○○区の高校生が発症!」と叫ぶわけだ。


 


こういった脚本家や演出家が報道機関に多数存在しているのが日本の特異性である。この人達がもし正しい人生、つまり邦画でパニック映画を作るスタッフになっていたらハリウッドに匹敵出来たかもしれないわけで惜しい事をしたと思う。


 


 


 


 


 


 



ウイルスはどうやって伝わるか

2009-05-21 12:56:07 | 社会

 ウイルス感染の防止方法にマスクが流行っているようだ。これを外国人が笑いのネタとしている、とか言う論法で日本人の特異性を主張したり、さらにその先の「でも自分は世界に通じる人間だからムラ社会の日本人ではすでにないんだよね」という自意識過剰な自己満足に繋がっていたりする。


 


しかしそこは世界でもトップクラスのきれい好きな日本人のこと。風呂には自分で匂ってきたと思ったら入るとか水がもったいないから皿は洗剤で洗ったらそのままふき取るなどという文化の人に無理に合わせる必要はない。


 


ところで口からの感染よりもウイルスってのはドアノブや蛇口の取っ手など皆が共有で使う部分に菌がくっついててそれが手につき菌にまみれた手で鼻や口を触る事で体内に入ってくる率がずっと高いそうな。


 


学校から爆発的に広まっているのはそんな点もあるのかな、と思ったりする。学校はトイレのドア、水道、共有のパソコンなどいくらでもあるしね。


 



南京効果で危険な試合に

2009-05-20 12:50:26 | サッカー

 開始数秒で野沢が正面からスパイクの裏で削られる。イエロー(レッドだよ、普通)をもらった中国人選手は何故か誇らしげ。観客も手を叩いて喜んでいる。


 


これには色々な要素が絡んでいる。まずは中国チームが絶対に負けられない試合であった事、最初のプレーで相手をびびらす目的があった事、ホームだったので観客を一気にヒートアップさせようという意図もあっただろう。当然日本人チームはたじろぐ。それが狙い目。


 


この為に中国側は試合前にどうやら今中国で流行っている「南京!南京!」とかいう要は日本が大変悪い事をしました(あらすじ)、という映画を選手に見せて気合を高めた。結果として気合と言うよりも殺気を高めたわけで興梠は骨折まがいの怪我を負った。去年も内田がやられて長期離脱した事を考えると日本代表候補をピンポイントで狙ってきているのかもしれないが。


 


韓国でのアウエーでもそうだったが「2年連続日本のチャンピオン」という肩書きは中国や韓国の選手にとっては「こいつらさえ倒せば他の日本チームは雑魚」というステータスになる様で実質消化試合でも目の色が違う。恐らく不良グループと対決する時ボスさえ倒せば俺の勝ちという価値観だと思うがボスと4天王の力の差なんかないから。


 


と言うわけで試合でわけのわからぬ怪我をする要素を何とかして減らしたい。その為にはやはり日本はアジアから離脱し北米+ASEAN+台湾+メキシコ+オセアニアで組むべきだと思う。はっきり言えばW杯やクラブ選手権の競争はヒートアップし出場は難しくなるだろうが長い目で見れば日本の強化にはこの方が有効だ。


 


日本サッカー協会の対アジアの方針はイスラエルがサッカーで友好を築く為に中東枠に参加する様なもので(しかもイスラエルが常勝)かえって国際的紛争を増長させるだけである。素人の宥和政策ほど危なっかしいものはない。


 


 


 


 



ある意味営業妨害記事(笑)

2009-05-19 00:29:00 | 社会

 高校生が暇をもてあましてカラオケに行く


 


となると密室で高校生達が熱唱した後などを使う客は非常にリスキーだと言える。つまりしばらくはゲーセンとかボウリング場とかカラオケなどは(ゴホゲホ)。


 


そういえばこの前、暴力団組員がUFOキャッチャーで全然出ないので180個ばかし大人買いして中身に当りが無いのに頭来て恐喝で逮捕されたのがあったけどあれもUFOキャッチャーはいかさまが当たり前でやる方が(ゴホゲホ)。


 


 



正しい選択でこれだけ笑われるとは。

2009-05-14 12:37:34 | 政治

 しかし、だからと言って(朝日新聞風)


 


・護衛をつけずに海賊に襲われ死傷者などが出た場合、「無防備で平和を唱える事の無意味さ」と書かれる。


 


・護衛をつけずに無事襲われなかったとしてもピースボートに乗り込んでいる一般人(カモ)が恐れをなして今後参加しなくなる率が高い。


 


結局のところどうやろうが何か言われたのであって第一に考えた結論が今後の為も考えて乗客の安全を最優先した、という事になる。それはそれで正しい選択だと思うよ。


 


自衛隊創設も似たような理由なわけで人の命を預かる立場ってのは理想論なぞふっとぶもんだ。そこは良い勉強になったのでは。



小沢氏の執着はどこから来るのか

2009-05-11 20:50:00 | 政治


 小沢という政治家は読みにくい。読みにくいから先手を打たれずここまで大物になったとも言える。この原因の一つに小沢という人物を金と権力の亡者と捉えてしまう点にあるのではないか。今回の辞任にしても衆院選を逆算し辞任の悪影響の風化+民主党の新代表の新鮮さが薄れる直前を狙った時期を4ヶ月と考えた結果かと勘繰れる。


 


さて、では小沢という人物は何をエネルギーにこうまで動いているのか。


 


ひとつ思うのは彼は政治家として政策力が低いと自覚しているのではないかという点だ。これは学校で言えばテストの成績が低いという意味である。それでいて生徒会でやりたい事はある。ところが生徒会では自分より優秀な成績の人材がたくさんいてやりたい事を議題に乗せても鼻で笑われ論破されるだけ…こんな事を繰り返していればどうしたってコンプレックスが生まれる。彼の戦いが生徒会でやりたい事よりもコンプレックスの克服に重点が置かれたのではないかと思うのだ。


 


結果、小沢という人物は打倒・官僚、打倒・自民、つまり打倒エリートとなる。自身の政策や政治思想に目ぼしいところがない割に政争における勘はとことん鋭いのは他の政治家と力点の置き場所が違うからだ。ここら辺は田中角栄を髣髴させる。


 


対して自身のコンプレックスの感じない相手には非常におおらかな態度をしめす。中国や韓国、その他市民系団体や労働組合には心が広いがアメリカ相手には(過去にやり込められたのかもしれないが)大いに敵対心がありそうだ。要は彼の政策(成績)よりも上なのか下なのかが敵なのか味方なのかの境目ではないのかと。


 


13日には散々嫌がっていた麻生首相との会談が予定されていた。麻生首相には小沢氏がどうしても勝てない何かがあった、そしてそれを露呈されるのを嫌ったのもこのタイミングでの辞任だとするとこの辞任も彼の打倒「自分より優秀な連中を凹ます(麻生首相も含まれる)」の一環ではないかとさえ思えてくる。


 


ある意味能力がないのに政争にだけは長けている、というのはロシア、中国、日本に囲まれた半島国家のメンタリティーとも似ている。コンプレックスが生んだ負のエネルギーは相手が倒れない限りどこまでも人を突き動かすものなのかもしれない。



 


 



偶然とは恐ろしいものよ

2009-05-07 20:55:47 | 事件

 偶然にしちゃ出来すぎの事件が二つ。


 


この言い訳が通用するなら道に迷って偶然小学校に入り込んで眼鏡を落としてメガネメガネと探していたら女子のパンツに手が引っかかっちゃって…いや~偶然って怖いです、とか出来るだろ。


 


或いは


 


平和の為に人工衛星を作っていたら間違ってスタッフがミサイル積んじゃってたまたまそれが失敗して日本に落ちちゃった、という説明を聞いて朝日新聞が「ほーらやっぱり誤射だったんだ」とかも言えるだろ。