トリCのブログ

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状況を想定した練習を。代表サッカー

2015-01-23 23:09:59 | サッカー

今日は疲れていた。あの長友が足を痛めて走れなかったくらいだ。そういう中で日本の攻撃メイン選手は軒並み執拗なマークにつかれフリーにはなれない。この様な状況であればメインではない選手に比較的チャンスが巡ってくる。そうして試合では散々そういう場面があったにも関わらず彼らは外してしまった。

敗因はPKを外したうえに試合中決定的チャンスを作れなかった2人に集中すると思うが先にも書いたようにメインではない後から入ったFW二人の決定的場面での失敗が敗因ではないかと思う。それと前半の乾のシュートチャンス失敗も痛かった。本当に痛いシーンは山ほどあった。

疲労困憊で大混戦の中での大チャンスのシュート。こんな練習を代表の練習に取り入れてほしい。ハードな練習が終わった後に毎回10分パワープレイをやるわけだ。ボランチ含めて攻撃系で点数がしばらく取れなければそれだけでレギュラーを外してもいい。

たいして疲れていない状況でパスやポジショニングの練習を冷静にやってもこういう試合にはあまり生きないものだ。


自衛隊には山ほど荷物を背負って100㎞前後行軍するという訓練がある。それをやれば精神が鍛えられるというものではなく実際有事の際にそういう状況になる事を想定して隊員に体験させ「本番」で慌てふためいてパニックにならない様にするわけだ。とにかくまずは経験、そして反省、工夫・対策という手順になる。


サッカー選手の有事とは今日の様な試合を言う。中二日で走れない、相手がそれを突いて一気に攻撃にきて守備が崩れ先制される。追いつけそうだが足がついてこない、走らない自チームの選手にパスするのだからゴールにはなかなか迫れない。ようやく追いつくも散々シュートを外しついにPKまで突入し…


典型的である「日程が後ろのグループのトーナメントの負けパターン」はまさに想定できる「有事」なのだ。もしこの試合に勝っても再び日程的に一日短い圧倒的不利な状況でのOZアウエー戦が待っている。この試合のPKで勝っていたとしても有事に備えていなさそうな今回の代表を見るとやはり負けただろうと思う。


勝ち組の言う正しい歴史認識

2015-01-12 20:04:01 | 政治

学生の頃、歴史の教科書に書かれている事は間違いがない、と思っていた。それが大人になって政治の駆け引きというものを覚えてからは歴史も当時の勝者がさんざん世間に都合よくアピールし常識となってしまったものが多いと分かってきた。


理由は明確だ。再び敵勢力が世間の救世主とならないように、かつ自分のところが正義の味方であると認識させるためだ。


アメリカが日本を占領した時も似たような事をやった。「日本は軍国主義でアジアを植民地にして苦しめました。そこでアメリカはこれ以上の犠牲者を最小限にとどめるべく原爆を落として日本の目を覚まさせました」。こんなところだろうか。なぜ日本が軍国主義になったのか、植民地政策をやらなくてはならなかったのか、という原因は語られない。せいぜい「過激思想にかぶれた右翼主義者が日本の平和主義の人たちを無理やり戦場に運びました」という程度だろう。


では右翼主義の軍人がなぜあれだけ昭和初期には沢山出てきたのか、という本当の背景は語られない。すべてはそういう分別のない右翼思想の人間が行ったもの、で済ませた。


当時の常識や社会情勢、思想などを材料に理解出来なければ事実を見誤る。本来なら歴史研究者がそれをするのだろうがこれもかなり怪しい。試しにそういう研究者に今現在の時代を歴史書として表記させてみればいい。人によってはこうなる「軍国主義復活を狙う安倍内閣によって日本は再びアジア覇権への道を進み始めそれに危惧を抱いた韓国と中国が主導し新たなアジア安全保障の枠組みが進められた」


現実的には中国国内の派閥争いに軍が巻き込まれ領土拡張路線を取らなければ軍の支持を相手派閥側に取られかねない事態になっていると思える。これに加えて朴大統領も父親が日本から多大な援助を受けていた事で親日認定されかねず強硬な反日路線を演出。これに御用学者や御用マスコミが加わって大規模な反日となり今や後に引けない。安倍首相はこの状況を逆利用し中韓に甘かった国内のリベラル系議員(自民議員も含む)を窮地に立たせ国会から一掃作戦に出る。弱腰のアメリカ民主党がぐずつく中、アジア安全保障を着々と進め最終的には中国と韓国も参加せざるを得ない状況になってきている。


今の時代を生きる人であればこの日中韓のバランスはもっぱら中韓の内政事情というのは分かってはいると思う。しかしアジア利権に加担していた側の思想を持っている学者(結構多い)にかかれば安倍がヒットラーであり中国と韓国はそれを必死に食い止めた正義の味方となってしまう。


話題の元朝日新聞記者もこの類の犠牲者だといえる。アメリカの正義の歴史をそのまま信じ込み日本に巣食う悪の集団(軍国主義者、右翼、保守派の政治家)を成敗するのは我にあり、と気負い同僚ライバルを出し抜いて出世するという欲もあっただろうから乗った慰安婦問題。


勝ち組は歴史をねつ造して良いのは最初に書いた。今の世の中では左翼や反日団体は完全な負け組だが彼が若かりし頃熱心に特集を組んだ頃は朝日新聞も記者も完全に勝ち組に乗っていたのだ。勝った側が自社に都合のよい歴史を記事にして何が悪い、という一種のうぬぼれが招いた結果だといえるが


まさか何十年も前に書いた記事がここまで叩かれるとは、と思っているだろう。


ところで朝日新聞と韓国には共通点がある。戦時中はコバンザメの様に日本の中枢に寄り添い軍拡に嬉々として協力していたのに敗戦から急に「自分は無理やりやらされていた、むしろ一番の被害者」と主張し日本の保守派に憎悪を煮えたぎらせ世界に反日の情報をせっせと拡散する様になった点だ。


植村と朴が海外に救いを求めるのは当然だ。彼、彼女が主張するのは「私たちは勝ち組。だから私たちの歴史認識は正しい。そうでしょ?勝ち組のみなさん」である。


サザン桑田と1970年ロックシーン

2015-01-08 13:01:04 | 政治

NHKの紅白でサザンの桑田氏がヒットラーのまね(=安倍首相)疑惑で話題になっている。去年暮れのコンサートでも安倍首相が見に来ていた中で替え歌で衆院選選挙を決断した首相を批判(ちゃかした、が正解か)した点からも何となく、あーあの人ならやりそうだな、と自分も思った。


昔芸術家は食っていけなかった。今でいうファンがお金を払えるほど裕福ではなかったので大金持ちに金銭的援助を求めるしかなかったわけだ。その後ファンがお金を持ち出すと今度はそっちの方が金になるので民衆が満足いく方になびいた。結果お金持ちや権威を批判的に表現する庶民側の代表格となっていく。


一方で共産主義国家などでは権威に寄り添った方が安全で儲けるので指導者の悪口を歌詞にのせる行為はほぼない。ほぼ、と書いたのは稀に反体制の人間がそういう事をやって陰ながら民衆から喝さいを浴びたりしているからだ。


これは相当勇気がいる事で例えに出せば北朝鮮で太った体型のコスプレに妙な髪形のかつらをつけて全国放送に生出演して政権を小ばかにする替え歌を歌う様なものだ。


もう少し緩かったソビエトなどでは民衆にはピンとくるが指導層が見ても意図が分からない作品も結構あった。


桑田氏は1956年生まれのようだ。単純に逆算して13才前後で洋楽に目覚めたとすると時は1969年。当時の洋楽バンドであれば猫も杓子も反体制派をきどりシングルが放送禁止になるのが「政治通な」ミュージシャンであり一種のステータスだった。イギリスの貴族と労働者の対立、アメリカの白人と黒人、ベトナム戦争での世代間対立など白人の若者で先進性のある考え方とされたのが弱き側に賛同し権力に楯突くことだったわけでそれの代表格がミュージシャン等のアーチストだった。


桑田氏の行為は一番影響を受けたこの時代のミュージシャンのトレースだと個人的には感じる。ニクソン大統領の強引な経済政策と対外政策を安倍首相の一連の行動と連想させているのでは、などと推測する。


当時ニクソンを退陣に追いやったのは若手アーチストを筆頭とした当時の若者世代と民主党系のマスコミ、と解釈するとなるほどヒットラーはともかくとしてどういう事をしたいのかは分からないでもない。