今日は疲れていた。あの長友が足を痛めて走れなかったくらいだ。そういう中で日本の攻撃メイン選手は軒並み執拗なマークにつかれフリーにはなれない。この様な状況であればメインではない選手に比較的チャンスが巡ってくる。そうして試合では散々そういう場面があったにも関わらず彼らは外してしまった。
敗因はPKを外したうえに試合中決定的チャンスを作れなかった2人に集中すると思うが先にも書いたようにメインではない後から入ったFW二人の決定的場面での失敗が敗因ではないかと思う。それと前半の乾のシュートチャンス失敗も痛かった。本当に痛いシーンは山ほどあった。
疲労困憊で大混戦の中での大チャンスのシュート。こんな練習を代表の練習に取り入れてほしい。ハードな練習が終わった後に毎回10分パワープレイをやるわけだ。ボランチ含めて攻撃系で点数がしばらく取れなければそれだけでレギュラーを外してもいい。
たいして疲れていない状況でパスやポジショニングの練習を冷静にやってもこういう試合にはあまり生きないものだ。
自衛隊には山ほど荷物を背負って100㎞前後行軍するという訓練がある。それをやれば精神が鍛えられるというものではなく実際有事の際にそういう状況になる事を想定して隊員に体験させ「本番」で慌てふためいてパニックにならない様にするわけだ。とにかくまずは経験、そして反省、工夫・対策という手順になる。
サッカー選手の有事とは今日の様な試合を言う。中二日で走れない、相手がそれを突いて一気に攻撃にきて守備が崩れ先制される。追いつけそうだが足がついてこない、走らない自チームの選手にパスするのだからゴールにはなかなか迫れない。ようやく追いつくも散々シュートを外しついにPKまで突入し…
典型的である「日程が後ろのグループのトーナメントの負けパターン」はまさに想定できる「有事」なのだ。もしこの試合に勝っても再び日程的に一日短い圧倒的不利な状況でのOZアウエー戦が待っている。この試合のPKで勝っていたとしても有事に備えていなさそうな今回の代表を見るとやはり負けただろうと思う。