トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

李が活躍出来た要因

2011-01-31 12:42:00 | サッカー

 一年前のちょうど今頃、日本代表は危機的状況に陥っていた。丁度東アジア選手権が開催されWカップの年の幕開けと位置されていた。快勝する予定が内容が悪く、というか岡田監督が標榜とするサッカーをちゃんとしているにもかかわらず格下相手を翻弄できないサッカーが延々90分近くTVで流れ中村俊輔がいてもいなくてもチーム自体が中村と一緒に降下していっている様が見て取れた。


 

活性化されていない前線に途中投入された本田は泥沼で足掻くようなプレーに終始し香川に至ってはレギュラーどころかベンチに入れるかどうかという扱い。

 

この二人が一年足らずで一気にスキルが上昇したわけでもあるまい。つまり丁度一年前の代表は誰が投入されても硬直化された組織を立て直す事は出来なかった。誰が投入されても常にトップギアに入った様なパス回し、走力を求められ選手ひとりひとりの「間」や「タメ」は許されなかった。

 

これに気がついたのはこれを作った張本人である岡田監督であった。やりにくそうにしている攻撃ポジションの選手達を活かすには守備に一枚選手を補充しチームに余裕を与えたわけだ。これによって守備でも攻撃でも常に全力、というワンパターンはなくなり大久保、松井が活きる事になる。

 

W杯以降、守るところはきっちりと、攻める時には無駄のない効果的な攻めを、のチームとしての約束事は失われていない。こういったメリハリは本田、香川、前田、岡崎の仕事場を広くすることにも成功した。以前のトップギア状態のワーワーサッカーでは相手が引いてしまいゴール前に全くスペースがない状態が多く、彼らは第一段階として自分のスペースを作る為に必死にもがく必要があった。過去の代表で言えば柳沢がこういった仕事を得意として自分だけではなく周囲の選手のスペースをあちらこちらに作っていた。そういったプロフェッショナルがいない状態で自分の作業場は自分で作る、という事が求められたわけだ。

 

要は今の代表はこういった各々の作業場が最初から用意されているのだ。それなら仕事はし易い。代表全体の流れとして去年の今頃にやった韓国戦で完全にやられたのが危機感を煽り今の代表の土台に繋がったと考える。途中投入された人材が全く生きなかった一年前、入った人間がちゃんと機能し自分を生かした仕事が出来る今の代表。メンバーがそう変わらなくともこれだけ組織というものは変われるのだ。

 

在日韓国人だった李が日本人となり日本の命運を(プラス方向に)左右する仕事をした。帰化する人間が存分に組織の為に貢献できる環境作り。一年前の代表に彼が投入されていても恐らくダメだったろう事を考えるに日本への外国人導入に熱心な政治家には「彼らが活躍できる環境作り」という事にむしろ熱を注いでもらいたい。

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日本の対策が実った決勝

2011-01-30 13:40:57 | サッカー

 準決勝延長後半の戦い方の修正が明らかにあった日本代表。非常に運の良い流れだった。韓国と戦う前までは色々な中東チームとの試合であり代表の問題点がなかなか見つけられなかった。サッカーはどんなチームでも欠点がある。それを自分たちが気がつかず、相手の監督が気がついている時が最も危険だ。


 


ドイツW杯の時、オーストラリアの監督が日本の高さ対策に不備がある点を見つけ試合開始から延々とそれをやった。その結果、日本の生命線であるボランチが試合を組み立てるどころか上下にボールを追いかける仕事をやらされ終了間際にはプレスをかけられる状態にはならなくなってしまった。ジーコ監督に全ての問題がある、と言われてもああいう試合をそれまで相手が仕掛けてきた試合をやっていないのだから修正しようもない。頭の中で考える対策と実際選手が経験し監督の対策、スタッフの意見、現場の選手の意見が統合されて初めて対策らしきものが出来上がっていくのが現状だと思う。


 


その意味で言えばザック監督も薄々は日本が高さを利用したパワープレイを仕掛けられてきたらどうしよう、とは思っていただろうしシミュレーションレベルの対策は考えていただろう。それが韓国戦の延長戦の結果なのだ。つまりザッケローニと言えども実際やってみてラインが下がり5バック状態に陥って長谷部が退場するレベルにボランチが疲弊して「ようやく」実際の対策が練られたと考えられる。


 


日本が今大会、運が良かったのは決勝のオーストラリアが仕掛けてくるだろうパワープレイを韓国戦で事前に学び選手と監督が対策を構築できたのが大きい。この為、オーストラリアの攻撃は日本の守備網にかなり上手にあしらわれ自分達の得意な戦い方で攻めたにも関わらず無得点に終わった。日本人、オーストラリア人両方を熟知した相手の監督に勝つのは並大抵の事ではないがここらへんはある意味韓国に感謝したほうがいいのではないだろうか。


 


試合全体は日本が本来上下運動を駆使して攻撃力を上げるのだが上記の対策も考えて広くスペースを埋めた。ボランチは最後の最後でへたらないように運動量は控えめにし右サイドの内田もかなり自重していた。運動量に異常に強さを見せる長友を起点に攻撃は片翼であったし全体が控え気味の攻撃であったがこれが大当たり。オーストラリアは日本の攻撃が日本の守備スペースを多分に犠牲にして成り立っているのを研究していてカウンター時にはえらいスピードを上げていた。日本にペースが回ってこなかったのは日本本来の攻撃を控えて自分達の陣営を余り開けなかったからだ。この為何度かあった日本のチャンス直後には同じレベルのピンチがあったが何とか防ぐことが出来た。普段の攻撃をしていたら、と思うとユニだけでなく顔まで真っ青になる試合だった。


 


 


 


 


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今度はテレ朝が猿パフォーマンス

2011-01-28 18:54:58 | サッカー

 


キ・ソンヨンが旭日旗を理由にしたのは苦し紛れの嘘だったはずだが何かあるとすぐ日本が元々悪い、という方向に持っていきたい韓国側は色々と材料を揃えた。韓国には検証する文化が正直絶望的にない。嘘からスタートした話を真実に見せかける為にさらに捏造する。捏造したネタを読み聞きした人々がこれまた裏取りもせずに真に受けて謝罪せよとヒステリックに叫ぶ。キムヨナ悪魔仮面ネタなど半笑い状態にしかならない。

 

---------------------韓国のメディアで報じられた悪魔仮面記事---------------------


一方、日本の度を越した応援文化も非難の対象になっている。日本応援団側の応援道具に旭日旗と「キム・ヨナ悪魔仮面」が登場してサッカーファンたちの非難が殺到した。特にキム・ヨナ悪魔仮面はキム・ヨナの顔写真に赤い角を付けて目の部分を切り取って出したように見えるが、これは日本伝統遊びの「イシマタラ」を真似たもので「イシマタラ」という嫌いな人や悪党の姿を仮面で作ってかぶり、お互いに悪口を言えば正しい人になれると信じられているという。


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上記のネタの流れはどうやらこうだ。去年日韓戦が行われたソウル会場で韓国サポーター向けお面(レッドデビル)が売られていた。パク・チソンやキム・ヨナのお面に赤い角が生えたものだ。それをどうやら日本のサポーターがお土産がわりに買って会場でつけていた。その時の写真が先日の試合の写真として捏造されその捏造をベースに世論が沸騰しそれを土台に非難した記事である。さらに記事では日本の伝統的遊びの一種と堂々と紹介され真実味を加えようとやっきになっている。まったく開いた口が塞がらないという言葉がこれほど似合う文化もなかなかない。

 

 

しかし人の事は笑っていられない。日本のワイドショーでは旭日旗を見て心が張り裂けそうになった可哀想な韓国青年というネタを前提に旭日旗を持ち込んだ日本の一般人をたしなめた。旭日旗を持ち込むくらいだから右翼思想の下劣な男、という一般認識を利用してキ・ソンヨンをなかなか良いポジションに収めて一件落着。しかしキ・ソンヨンが主張する旭日旗はテレ朝放映の会場にはどうも見つけられなかった様でネットでは早くから「朝日新聞社旗と間違えたんだろ」と言われていた。テレ朝スタッフだって当然ながらこれは知っていたはずである。しかしそれでは当初のシナリオにならない。そんな時に救いの画像(韓国発の捏造写真)が登場したわけだ。

 

ここであざといと俺が思うのはこの写真が会場の写真じゃないんじゃないか、と薄々感じながら「韓国のメディアが使っていたものでいやあうっかりでした、失敗失敗」で済まそうという魂胆がはなっからある事だ。キ・ソンヨンが嘘をついている可能性、韓国のメディアが捏造している可能性、この2つだけでも捏造率150%ぐらいになりそうなものを前提に報道をしバレたらバレたでちょっと謝りゃいいんだろ的な。

 

外国の報道をそのまま鵜呑みにして報道してりゃそりゃ猿真似でしかないだろう。会場で朝日の社旗を見たら心が張り裂けそうになって猿の真似をしてしまいました、なら俺でも言ってみたいものだ。しかし日本のメディアの韓流化はどうにも止められそうにない。

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キ・ソンヨンの本音&決勝の展望

2011-01-27 13:14:00 | サッカー


 キ・ソンヨン本人によれば観客席の旭日旗を見て「私の胸中で涙が流れた」という理由であのパフォーマンスをやったらしい。こういった弁明を読むと(韓国国内の反日感情を利用して)自身対世論という構図を韓国対日本に転換させたいという意図が見える。


 


試合前の彼のインタビューを読むと


 


「日韓戦は戦争だ」


「イエローカードの累積が減るので本田に対してもカード覚悟で(殺人タックルを)やってやる」


 


と鼻息が荒かった。何故このような感情に陥っているのかというとどうも去年10月に行われた韓国ホームでの対日本戦で同世代である本田に何度かごぼう抜きされ己のプライドをかけた戦いになっていた節がある。イチローなどに対する異常なまでの対抗心と同じで(世界に通じる)日本のトップアスリートは理由なく恨みの対象にされる事例のひとつではなかったか。


 


本田は見た目がゴツイのでゴリラっぽいと以前から言われていた。キ・ソンヨンがやったパフォーマンスは猿ではなく本田個人を馬鹿にしたゴリラの真似ではなかったのだろうか、と彼の試合前の気負いから感じてしまう。もしこれが事実だったとしても恥ずかしくって言えるもんじゃないだろうが旭日旗よりは理由がそれっぽいと思う。


 


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さて、決勝だが香川がケガで出られなくなったので前の方の組み換えが必要になってくるとは思う。しかし韓国戦の最後の最後でパワープレイで露呈した日本の問題点=遠藤と長谷部にフォローが欲しい、という点からもW杯でやった阿部のような役割の選手を投入する必要もあるかもしれない。適役は今野ではあるがそうすると伊野波と岩政の鹿島コンビで場を凌ぐしかなくなってしまう。川島がこの前PKでは良かったが試合中は不安定であった点を考えると今野を前にするのはギャンブルではある。


 


相手の監督が日本をよく知っている点からしても高さを使ってくる可能性が高い。ここ最近はトゥーリオと中澤がいたお陰でこの欠点は覆い隠されていたが。



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キ・ソンヨンの猿真似パフォーマンス

2011-01-26 13:09:00 | サッカー

 試合中の最初のPKでゴールを決めたキ・ソンヨンのパフォーマンスがちょっとした物議を醸しているようだ。彼はゴールを決めたあと韓国で日本人を馬鹿にする時に使う猿の真似をした。


 


サッカーでは敵のチームのサポーターを挑発する行為はよくやる。敵サポーターの前で決定的ゴールを奪ったあとに口に指を当てて「さあ、皆さん静まり返りましょう」とやったりする。彼自身も欧州で向こうのサポにやられているようだし。


 


微妙に欧州かぶれした青年の愚行、と軽く考えていい類だと思うが日韓戦という高視聴率(つまりは普段サッカーを見ない人も多い)番組でこういう事をやる意味をもっと大人が教えなくてはいけない。韓国の方の視聴率も凄かったらしいが日本の方もBSまで合わせればNHK紅白並だったらしい。紅白に出場した韓流スターが生放送中、突然猿真似をしたレベルだと言っていいわけでほんと頼むよと。


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韓国戦、守備の勝利

2011-01-26 02:11:00 | サッカー

 毎度の日韓戦ではあったが韓国側の攻撃でまともに日本を崩したシーンは驚くほど少なかった。それだけ日本側の守備が良いと判断していいだろう。韓国側から見れば今回の日本はCBのレギュラー二人が不在に加え3番手の吉田までいなかったわけだから控えの控えにほぼ封印された事になる。ただしそういう認識が恐らく日本側にも余り無いのは日本の弱点だったはずのCBとキーパーの連携というところまで韓国の攻撃が到達しなかったというだけだ。


 

つまりは日本の両サイド、ボランチのところで韓国の攻撃はほとんど潰されていたと言ってもいい。今日の試合は最後の最後で川島が目立ってしまったので全員サッカーで勝利を掴み取ったような感覚になってしまうがこれだけの相手に川島が120分間大した仕事もなく過ぎてしまったのは良い意味で稀なことだと思う。

 

延長線、土壇場で入れられてしまったがここら辺の時間の使い方とボールのキープの仕方、相手がファールを欲しがっているところでまんまとあげてしまう点など意思統一がなされていないところは気になる。長友と本田がコーナーで時間稼ぎをしていたが他の選手は他にも色々な手はあるはずなのにゴール前でのクリアばかりで相手を勢いづかせてしまった。ああいう時間は相手の気持ちを考え、つまりイライラさせ仲間割れを誘発し審判に八つ当たりをさせるように仕向けるだけでも大分違う。

 

結果としてPKで勝ったからいいものの最後の時間稼ぎに幼稚さを感じた試合だった。ほぼ決勝はオーストラリアだろうが決勝でもし日本がリードして残り10分に突入した時、今日の様なやり方をしていたら恐らく同じことが起こると危惧するのだ。長谷部が土壇場で退場してしまったのも大きかった。まあ、しかし何故かPKでは韓国側が自滅してくれたので助かった。

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カタール戦勝因

2011-01-22 01:27:00 | サッカー

 勝因の一番はカタールのボールウォッチにある。香川は決定的シーンを演出するボールを出した後、「またもう一度」自分にチャンスが来るよう空いているスペースに走りだす。本当なら相手DFがそれを妨害しなければいけないのだが皆がボールの行方を気にしていて香川の動きを察知している人間がいない。香川は自分自身をステルス機にする為にゴール前で危機的状況を演出するのに長けているのだ。これに加えて岡崎もDFの視点から隠れるスキルを持っているのが大きい。岡崎の場合、自分からそういう状況を演出出来る訳ではないので演出家待ちになるわけだが。


 

本田、長谷部、遠藤といったフリーにさせると決定的仕事をしてしまう選手がいることも大きい。相手のメツ監督がおそらく何度も何度もカタールの選手に対して言ったのはこういう選手たちが前を向いた状況でフリーでボールを持ったら即座にコースを妨害しろ、だったと思う。先制された後香川から本田に決定的なボールが出され岡崎に付いていたDFが慌てて本田をブロックしにいった。本田から岡崎にボールが行った時点で岡崎は完全にフリー状態。浮き球でシュートを狙ったが枠に入るか入らないか微妙なところにボールウォッチャーになっているカタールDFをごぼう抜きした香川が頭で同点。

 

3点目なども皆が本田、遠藤、長谷部と続けざまにフリーでシュート出来る状況になった事で香川と岡崎の動きを把握してない状況で香川に決定的ボールがわたる。この一連のプレーの流れの中で伊野波もゴール近くの右サイドにずっといたのである。本来ならあり得ない位フリー状態が長く続いたのも開催国、日本が一人少ない、残り数分というテンションの上がる状況に観客も選手も皆ボールウォッチャーになっていたからだと推測出来る。

 

 

 

 

 

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サウジ戦感想

2011-01-18 12:14:00 | サッカー

 昨日の試合はサウジが駄目だったというものあるだろうが非常に内容が良かった。コンディション的にも3試合やってこなれてきたというものあるだろうがパスのスピードにようやく足がついてきたと言える。初戦などは相手DFを振り切れずにパスを貰うものだからどこにも出しようがない状況が多かったように感じたがサウジ戦は貰う側がフリーのパターンが多かった。


 

パススピードが今までの代表よりも明らかに速い上に走力が上がって相手のマークが付く前にボールを貰えるのだから

周囲を事前に見渡してより正確に速い球出しが出来る事になる。かつて中田英が現代表のパススピードレベルで出して受ける側が付いてこれず味方へもキラーパス、などと言われた事もあった。あの時は場の空気が読めない選手としてマイナスイメージが先行したものだがようやく代表もこの世界に突入し始めたと感じるのだ(後半はリードしたことによりボールを奪われるリスクを考え若干スピードが落ちたとは思う)。

 

他、サイドに入った伊野波は予想外に合っていて正直驚き。両サイドの守備が硬ければ今のサッカーでは可能性が格段に上がるのでもう少しちゃんとしたDFと対戦させてみたい。正直サウジのサイドは前半から抜かれっぱなしだった。

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シリア戦はねえ…

2011-01-14 12:40:00 | サッカー

 前の試合よりはずっと良かった。勝負どころのパスとドリブルは本田が生きていたからかもしれないが何度も良いシーンを作り出していた。去年の今頃からそうだが本田が機能する試合では前線のボール回しのレベルが上がる。こと攻撃だけを考えるなら本田をどうするかだけを考えればそれなりに成り立つので便利だ。


 

前の試合の話になるが前半では本田がダメ→前田がダメという悪循環が起こった。本田のポジションを変えた後半であれば前田も生きたかもしれない、という反省がザッケローニにあったのではないかと考えるにシリア戦の先発が同じメンバーなのも分からないでもない。と、同時にヨルダン相手に何がダメだったのかを選手個々が考え、それをシリア戦にどう反映させるのかをスタッフが見ているとも言える。

 

しかし相変わらず足は動かない。マークを外したら致命傷になる今のサッカーではヨルダン型引き篭もりチームは別としてシリアの様に攻撃が好きなチームであれば守備時は相手を徹底マーク、攻撃時は相手のマークを引き離す必要がある。要するに走力が鍵となる。ところが走力に関して最もチームの力量の差が現れる後半残り15分以降でも日本とシリアは互角の戦い=互角の走力だった。

 

W杯で結果を残せたのは何よりもこの点で相手より優れたチームだったからでその利点がない今回のチームでは中東の中位チームと似たレベルになってしまう。そう言えば去年の今頃も主メンバーが走力皆無状態に陥り岡田解任論で沸き立っていた。今やサッカーでの走力は社会システムでいえばインフラ整備に近いのだ。どんなに優れた社会を作り上げようと住人に激を飛ばしても停電したり水不足ならそりゃ駄目だろうに。

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代表の司令塔幻想

2011-01-11 20:18:00 | サッカー

 


日本のサッカー関連のマスコミには司令塔(トップ下)神話が未だに強く残っている。これは難易度の高いシュートを決める英雄よりも試合を決定付けるパスを出した選手が褒め称えられる国民性からも来ている。ここ10年ほどの代表でも評価が高かった選手は名波、中田英、中村俊とくればそれも仕方が無い。そしてその栄光のポジションにつくのは本田なのか香川なのかで興味を繋いでいくのも分かる。

 

しかしこういった見方が日本のサッカーをひどく狭いものにしている。その昔プロ野球で巨人の長嶋が3番サードだったばかりにファンも選手も3番サードのスーパースターを熱望した。あれと本質が似ているのがサッカーで言う司令塔で背番号10番だ。3番サードの選手が活躍すればチームの勝率が上がるわけでもない。同じ事が司令塔の10番が活躍すれば、と置き換えてもいいだろう。

 

本田がロシアで攻撃的MFの位置を要望しているのはその場所の方が仕事がしやすい=チームの勝率が上がる、ついでに移籍の価値が上がると踏んでいるからで何も栄光の司令塔をロシアのチームでも!と思っているわけでもあるまい。背番号に対しての思いは分からないが。

 

そして今大会の中東対策に目を移すと本来ならFWがゴール前で潰れてくれないとその後方は生きてこない。MFがボールを持ちつつ前を向けるのはFWがボールを落としてくれる、両サイドがコーナー近くから深く入り込んでボールを入れてくるといった状況があるからだ。しかしこの前のヨルダン戦はFWがそういったタイプではない上に両サイドが単独ではそれほど深く入り込めなかった。本田が待てども待てどもボールは来ず同時に連動するFWも生きない。そういう前半であれば後半は両サイドにワンツーが得意な選手を置く方が中に切れ込めるのでは、と考えたのでは。

 

結果後半は本田が別の場所で生き始めたから中に入ってきた香川の仕事場が出来た。あくまでも試合状況によって誰が中になるのかサイドに張るのか、の結果である。とあるポジションの選手が活躍出来なかったのには理由があるが本人に大いに問題ありと考えるのが日本のサッカー文化の傾向だ。本田が司令塔でダメだった→後半に香川が司令塔に入ったら活躍した→王座を本田がついに香川に譲った!(精神的な王様は本田!)というスタンスでサッカーを見ていたら勝てるものも勝てなくなると心配するのだ。その方が読者が喜ぶのは分かるが選手は己の力だけで登っていくものではない。世論の評価も多分にプレースタイルに影響を与えるものだ。

 

 

 

 

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