トリCのブログ

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当事者感覚を捨てる

2020-02-29 17:06:14 | 政治

日本でコロナウイルスパニックで、支持率の下落が始まった。

理由は、自分の身に降りかかる災難は、解決されない限り不満が募る、という点だ。いつ家族が感染するか分からない上に、政府と厚生省の対策は、何をやっているのか分からない。大震災の時の民主党政権の時と被るものがある。一般の人のイメージが恐らくこうなのだから、支持率が下がるのは当然だろう。

野党は当初、桜を見る会をウイルス対策よりも優先した。下手をすると日本政府が華麗にウイルス封じ込めに成功してしまい支持率が上がった後に、桜ネタを再び再開すると世間から失笑されかねない、という危険を感じたのか。

あるいは、あまりにウイルス対策で政府を突くと、国家の危機的状況の時、政府の権限を大幅に与える、つまり超法規的措置を後に憲法に加える流れになるかもしれず、野党の大半(恐らく国民民主の一部と維新以外)は、これが憲法改正案に勢いを与えかねない、という危惧もあったかもしれない。

これまで色々な騒動が持ち上がり、野党とマスコミが全力を上げても支持率が大して変わらなかったのは、どうしてなのか---。主な意見としては野党がだらしないから、だと思うが、それよりも大きな要因がある。

それは案外明確で「政治に大して興味のない層は、すぐ飽きる」という事だ。これは例えば芸能界に大して興味のない人が「あの有名な○○が麻薬で逮捕」と言われて、それは大ごとだ、と思っても一週間も経てば、すっかり興味を失う。一か月くらい後に、久しぶりにワイドショーを見たらまだ○○の麻薬ネタで盛り上がっていて「まだやってるのか」だ。

一般の人から見れば、政界も芸能界も大差ない、と醒めた目で見ると、政権奪取構想もまた違ったものになると思うのだが。


コロナウイルスで迅速な対応で台湾政府が評価を上げている様だ。


中国は一党独裁であるが、台湾政府は実質中国本土の野党的立場だ。与党の共産党の大失態に対して対抗策を実際行動で示すチャンスがあり、結果が良ければ効果は絶大。対する中国共産党は親日台湾と日本の間に割って入り台湾政府の孤立化を工作する。


一方、日本の野党は、対抗する実績を作り出せない。実績がないから与党との比較にならない。せいぜいが抗議と称して、国会会期内の大型連休を模索するのが実績と言えるかどうか。大阪の維新の様に、地方で自民党を凌駕する政策で結果を出し、国政に打って出る、という手が一番政権奪取に近いのではないだろうか。

しかも野党の悲劇的な点は、唯一比較になるのは民主党時代の結果だという点だ。よほどの反自民系の人々でない限り、民主党時代が良かった、と思う人はいないだろう。

この手法(過去の失敗を蒸し返す)は、実は立憲や共産党などの左側が多用してきた。自民党を戦前の翼賛会にみたて、憲法を変える→翼賛会の様に戦争をしたがっている、PKOで自衛隊を海外に→戦前回帰の思想だ、卒業式で君が代を→略

という具合に。


安倍首相が、立憲などを直接批判せずに、今はもうない民主党をボロカスに言うだけで一般の人は、民主党=今の野党の議員と連想する。同じ手口を恐らく意図的に使用している首相は、長年の復讐をしているようだ。


つまり野党が出来る事は、民主党=過去の悪政をした集団、と割り切り、民主党を全く連想させない政策や安倍首相と同じく民主党を悪く言うことだ。韓国人がやたらと日本人に対していう「ドイツを見習え」というやつ。



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