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てらまち・ねっと



 一週間前だけど、滋賀県の県庁所在地の大津市で36才の女性市長が誕生した。
 知事の嘉田さんとともに県庁所在地の市長がいずれも女性となるのは初めて、という。
 歴代最年少の女性市長でもある。

 その選挙の経過、候補者の比較、選挙後の報道などを記録しておいた。

 要は、決断か。

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●2012大津市長選:告示 活性化や子育て争点 現新3氏が立候補 /滋賀
       毎日新聞 2012年1月16日 
 任期満了に伴う大津市長選は15日告示され、
弁護士の越直美氏(36)=民主、社民、対話の会推薦
▽現職の目片信氏(70)=自民、公明推薦
▽医師の東昌子氏(49)=共産推薦=

の現新3人が立候補を届け出た。
県から権限や財源を引き継ぎ、09年4月に中核市に移行して初めての選挙。中心市街地の活性化や子育て支援策などが争点だ。投開票は22日。【加藤明子、前本麻有、村瀬優子】

 次期衆院選を見据えて推薦政党や団体が「総力戦」と位置づけ、10年の知事選で再選した嘉田由紀子知事を支持した10万票近くの動向も注目される。

◇越氏
 越氏は事務所近くの琵琶湖岸で出陣式。川端達夫総務相が「現状維持のままでは大津市は悪化の一途」と指摘。山田清・連合滋賀会長は「組織を挙げた戦い」と訴えた。嘉田知事は「特定候補は応援しない」としているが、次男修平氏(32)がマイクを握り、「県市が連携できる唯一の候補。母もそう話している」と持ち上げた。

 ◇目片氏
 大津パルコ前であった目片氏の出陣式では、自民県連の辻村克会長が「総力の結集」を呼びかけ、自民の有村治子参院議員は「政治キャリアのない新人に大津市民の命と安全が守れるのか。大津の未来を守れるのは目片候補だけだ」とアピール。公明県本部の梅村正代表も2期8年の実績を強調し「全面的な支援」を宣言した。

 ◇東氏
 JR膳所駅前の出陣式で東氏は長年、地域医療や在宅介護に携わった経験を強調。共産の宮本岳志衆院議員(比例近畿)は国政の現状を示し、「年金を削り、消費税を上げる改悪から暮らしを守る市政を作れるかが問われる。自民でも民主でも変わらない今こそ、ゆがんだ政治を打ち破る。それが市長選の争点だ」と訴えた。

 14日現在の選挙人名簿登録者数は27万178人(男12万9249人、女14万929人)。

 ◆候補の第一声(届け出順)
 ◇子育て世代を元気に--越直美さん(36) 無新
 大津市内を北から南まで回り、市民の声を聞いてきた。大津駅前は昔、もっと人通りが多かった。石山商店街もシャッターの閉まった店が増えた。大津市は5年後に人口が減少する。少子高齢化が進む前に手を打つ必要がある。市役所では不祥事が相次ぎ、財政も今後5年で150億円の収支不足が見込まれる。これからの4年が重要だ。

 親の介護や子育てを担う私たちの世代がしっかり働き、元気になれる施策を実行する。待機児童ゼロ、中学校の配食サービス、子育て支援を充実させる。高齢者が車に乗れなくても買い物に行ける環境を整える。自宅で最期を迎えられ、安心して介護ができるまちにする。大津から滋賀県を変え、日本を変える。

 ◇高齢者に生きがいを--目片信さん(70) 無現
 2期8年の経験をあらゆる政策に生かしていく。市民調査をすると、大津に「住んで良かった」「住み続けたい」という回答が66%だった。まだ満足していない市民がいると受け止めている。医療、高齢者・障害者福祉、子育て、教育の安定を図り、琵琶湖の景観や自然環境を守ることが、「住んで良かった」につながると考えている。

 これまで、ゆめっこ(明日都浜大津内の子育て総合支援センター)など親子が交流できる場を設けてきたが、今後は特に、特別養護老人ホームの拡充をはじめ、高齢者が生きがいを感じられる政策に力を入れる。地域活性化にも力を入れ、引き続き市民の声を大切にして、安心安全を守っていく。

◇福祉の先進都市に--東昌子さん(49) 無新
 在宅医療から最期の看取(みと)りまで24時間365日体制で取り組んできた。介護をされている方の大変さを我が事として感じ、今の大津市の福祉の状況は本当に冷たいと感じてきた。

 (東日本大震災の)被災地の宮城県気仙沼市に医療支援に行き、惨状に涙した。福井で原発事故が起これば大津に放射性物質が降り注ぐ。福井の原発をなくし、国中から原発をなくす。みなさんと一緒に何としてもこれを実現していきたい。

 震災弱者の方を守り抜くには普段からの福祉の体制が大切。保育園や特別養護老人ホームを増やし、子供の医療費を中学校卒業まで無料にする。高齢になっても安心して住み続けられる福祉先進都市、大津にする。

==============
越直美(こし・なおみ) 36 無新
 弁護士▽米ニューヨーク州弁護士[歴]早大院非常勤講師▽米ハーバード大ロースクール=[民][社]

目片信(めかた・まこと) 70 無現(2)
 県市長会長[歴]県PTA連絡協会長▽建設会社社長▽県議▽衆院議員▽自民党県会長▽比叡山高=[自][公]

東昌子(ひがし・まさこ) 49 無新
 医師▽膳所診療所長▽滋賀民医連会長▽市の国保をよくする会代表[歴]市民団体理事▽滋賀医大=[共]


●【社説】 女性首長 優しい目をもつ政治へ
     中日 2012年1月25日
 大津市長選は、民主、社民推薦の越直美氏が、自民、公明の推す現職を破って初当選した。三十六歳女性市長。人に優しい政治は始まるのだろうか。どんな仕事を見せてくれるのか、楽しみだ。

 県と県都の長をいずれも女性が占めるのは、初めてだ。当選を決めた越氏は、選挙事務所に駆けつけた滋賀県の嘉田由紀子知事と握手を交わし、「娘の立場で母を支えたい」と、女性首長同士の連帯を強調した。

 越氏を推薦した地域政党の「対話でつなごう滋賀の会」と民主は、嘉田知事の与党でもある。だが、知事は表向き「中立」を堅持した。現職を推す自民が昨年春の県議選で過半数を獲得し、副知事を一人に減らされるなど、難しい県政運営を迫られているからだ。しかし、嘉田知事の次男が応援のマイクを握るなど、“共闘”は明らかだった。一昨年の知事選で史上最多の約四十二万票を獲得した嘉田人気は健在で、無名の新人を背後から支えていた。

 明確な争点があったわけではない。それでも、昨年十一月の大阪府知事・大阪市長ダブル選で、橋下徹氏の地域政党「大阪維新の会」が巻き起こした変化の旋風は、琵琶湖畔にも吹いてきた。

 橋下氏と同じ弁護士の越氏には、格好の追い風だった。


 この閉塞(へいそく)感を破ってほしい。何かを変えたい、変えてほしいと願う風である。長年続いた男性主導の土建中心政治から、女性による福祉型政治へ。老練から若さへ。勇ましさから気配りへ。変革を求める嵐は、しばらくは収まるまい。

 京都、大阪通勤圏の大津では、市街地に相次いでマンションが建設され、子育て世代の流入が増えている。それに伴い、保育所の待機児童増加は深刻化、JR湖西線沿線に多い、団塊の世代の高齢化はこれから進む。

 「子育てと教育の最優先」「介護と医療の充実」。越氏が掲げた働く女性目線の公約は、全国の自治体が財政難の中で解決すべき共通の課題である。女性首長はまだ、全体の2%にすぎないが、人に優しい政治を望み、身近な暮らしの問題に答えを出してほしいと切望する、有権者の期待は強い。

 米国のオバマ大統領や、日本の民主党の例を引き合いに出すまでもなく、風はやがて吹きすぎる。国際派弁護士の越氏も行政手腕は未知数だ。身近な課題に、まず、どのような答えを出すか。ひと味違う“母娘タッグ”の次なる戦いぶりを、見せてもらおう。

●大津市長選:嘉田知事の背中追い…初当選の36歳、越さん
         毎日新聞 2012年1月22日 
大津市長選で当選を決め、嘉田由紀子・滋賀県知事(左)と喜ぶ越直美さん=大津市で2012年1月22日午後10時、後藤由耶撮影 22日に投開票された大津市長選は、政治経験のない36歳の越直美さんが3期目を目指す現職を破った。東京とニューヨークで弁護士を務め、周囲の反対を振り切っての転身。故郷の変革を志した原点には嘉田由紀子・滋賀県知事の姿があった。

 知事と県庁所在地の市長がいずれも女性となるのは初めて。喜びに沸く事務所で、越さんは満面の笑みで「女性の夢の実現に向け、一緒に頑張ります」と語った。
 昨年2月、一通の手紙が嘉田知事の元にメールで届いた。大津市長選への出馬を前提に、目指す政策を越さんがA4判9枚分にまとめていた。越さんが政治に関心を高めたのは、06年に嘉田知事が初当選したからだ。「これで滋賀が変わる。私も参加したい」。熱い思いをくんだ知事は、「まず県議選の現場を見て」と促した。

 その県議選の告示が約1週間後に迫った昨年3月27日夜。越さんは同県竜王町で、知事系の地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の候補者集会にいた。弁士として政治への市民参加の重要性を説く嘉田知事の演説に、「その通りだ」と胸がときめいた。

 だが県議選の運動員を務める越さんに、嘉田知事は諭した。「女性への風当たりは強い。相当な覚悟が必要よ」。周囲も市議や県議からのスタートを勧めた。一度は思いを封印したが、選挙が近づくにつれ我慢できなくなった。地元選出の川端達夫総務相らに直談判し、現職の対抗馬を探す民主と社民、対話の会の推薦を得た。

 県議選で自民系に過半数を奪われたうえ、今回の市長選で敗れた目片信氏(70)を筆頭に一部首長とも対立が深まり、厳しさを増していた嘉田県政。越さんは「県と大津市は親子のようなもの。私は娘の立場で、母を支えたい」と、県市協調を決意している。

 当選した越さんは「若い女性ならではの視点を生かし、子育て支援策の充実などに取り組みたい」と話した。【安部拓輝、加藤明子】

●[顔]越 直美さん
  (2012年1月24日 読売新聞)
.大津市長選で当選し、史上最年少の女性市長となる越 直美(こし なおみ)さん(36)撮影・大久保忠司 

初当選が決まり、支持者らの歓声にわく事務所で、「若さや、女性ならではの感性を市政に生かしたい」とアピールした。行政経験はないものの、弁護士として東京やニューヨークで企業のコンプライアンス(法令順守)に関わった経験を生かし、「クリーンで、しがらみのない政治」を目指す。

 大津市出身。中学の時、同居の祖母が骨折し、介護のために母が仕事を辞めた。介護保険制度のない頃。「家族の負担が重すぎる」と感じ、行政が福祉の仕組みを変えるべきだと思ったのが、政治を志した原点だ。

 子育て中の友人らからは「仕事と両立できない」との声を何度も聞いた。自らは独身だが、その嘆きに郷里を変えたいとの思いを強くした。

 粘り強さが身上で、司法試験は4度目の挑戦で合格。「悪く言えば頑固かも」と笑う。当初、立候補に反対していた両親も、話し合いを重ねて説得した。しばらくは「最年少」がついてまわるが、「注目されている間に、スピード感をもって様々な政策を打ち出していきたい。しなやかに、たくましく」。(大津支局 田畑清二)

●滋賀は知事も、県庁所在地市長も女性
         日刊スポーツ 1.23
任期満了に伴う大津市長選は22日投票、即日開票され、無所属新人の弁護士越直美氏(36=民主、社民推薦)が、無所属の現職目片信氏(70=自民、公明推薦)の3選を阻み、歴代最年少の女性市長となる。知事と県庁所在地の市長が同時に女性となるのは全国初。当選を決めた越氏は、選挙事務所で支援者らに「知名度がなく苦しい戦いだった。最後まで不安があったが、皆さんのおかげで勝てました」と笑顔で話した。

 越氏は「尊敬する人」に嘉田由紀子滋賀県知事を挙げ、県との連携を掲げるが、「知事とうまくやれるかは、やってみないと分からない」。会場に駆け付けた嘉田知事は「越さんは子育ても介護も担う真ん中の世代。協力していきましょう」と固く握手した。

 これまでの最年少女性市長は10年に38歳で当選した兵庫県尼崎市の稲村和美市長だった。越氏は北海道大院、米ハーバード大ロースクール修了。米国でも弁護士として働いていた。

●大阪に負けない?知事・市長の女性コンビ
             (2012年1月26日11時29分 読売新聞)
和やかな雰囲気の中、談笑する越市長(左)と嘉田知事(滋賀県庁で) 大津市の越直美市長が就任後初めてとなる嘉田・滋賀県知事との〈ツーショット〉で、「女性の政治進出は遅れている。力を尽くしたい」と意気投合し、女性の政界進出に向けて共闘することで一致した。

 嘉田知事は「(当選から就任まで)期間が短くて大変だったでしょう」とねぎらった後、「(全国初の女性首長ペアと)騒がれて改めて、女性の政治進出が遅れていると感じた」と持ち掛けた。

 越市長は「他の県でも女性ペアが増えたらいい」と同意し、嘉田知事が構想を明らかにした「女性政治塾」について、「良いアイデア。何らかの形で関わりたい」と協力を申し出た。

 「大阪の松井一郎知事・橋下徹市長コンビに負けないか」と報道陣から問われ、越市長が「女性らしいやり方を見せたい」と答えると、嘉田知事が「しぶとくね」と合いの手を入れるなど終始、呼吸の合ったところを見せていた。

●史上最年少の女性市長
     産経 2012.1.31 07:21
当選を喜ぶ越直美氏=22日夜、大津市木下町(渡守麻衣撮影)
 わが国史上最年少の女性市長が滋賀に誕生した。22日投開票の大津市長選で初当選を果たした弁護士の越直美(こし・なおみ)さん(36)である。

 越さんのキャッチフレーズは「停滞か、飛躍か」だった。ポスターでは現職で3選を目指した目片信(めかた・まこと)さん(70)のイメージカラーであるブルーで「停滞」と描き、「飛躍」を自らのイメージカラー、グリーンで描いた。「停滞」と「飛躍」、もう少し補足していえば現職の「継続」に対し、「変化」が相違点であるという方向に有権者の視線を持っていく強烈なメッセージだった。開票翌日の各紙は「変革へ全力」「変革の期待背に」「変化求める声 風に」などと見出しを立て、市民が「変革」を求めた結果が越さんの勝利になったと書いた。しかし、本当に市民は「変革」を求めたのだろうか。

 昨年12月に大阪市長に就任した橋下徹さん(42)は選挙で明確な制度の「改革」を訴え、大きな争点にもなった。しかし、今回の大津市長選はまったく違った。

 実際、越さんと目片さんの基本的な主張を比較すると大きな違いはなかった。子育て環境や高齢者福祉、教育の充実、観光振興など多少のやり方こそ違え、目指すものに変わりはなかった。どちらが勝とうが停滞と飛躍ほどの差が市政に起こるはずはなかったのだ。ではなぜ9503票の得票差が出たのか。

 越さんが正式に立候補を表明したのは昨年11月16日だった。地元大津市出身の国際派弁護士で最終学歴は米ハーバード大ロースクール修了。“エリート”の“若い”“女性”。この段階で大津は少し沸き立った。しかし、演説を聞くにつれ意欲だけが先走り、政治経験のなさを露呈し、訴えも凡庸だった。県議、衆院議員、市長2期の目片さんの経験と実績がじわりと重みを増してきた。

 今月6日にあった連合滋賀の新春の集いで話した民主党の川端達夫総務相(67)=衆院滋賀1区=も「争点はない。推薦した越さんの有権者への訴えは『若さ』『女性』しかない」と認めざるを得なかった。だが、このシンプルな訴えが実を結んだ。

 結果的に、目片さんの経験と実績より、越さんの若さという将来性と女性という未知数に市民は多くの票を投じた。将来性、未知数とは曖昧だが、大津市民は「史上最年少の女性市長を生んだ市」という誇れる称号を手にした。しばらくは越さんを温かく見守るはずだ。(大津支局長 野瀬吉信)

●橋下氏「期待」、最年少女性市長に
         日刊スポーツ [2012年1月23日10時40分]
 大阪市の橋下徹市長は23日、大津市長選で新人の弁護士越直美氏(36)が歴代最年少の女性市長として初当選したことについて「滋賀が大きく変わることを期待している」と述べ、越氏と嘉田由紀子滋賀県知事の連携に期待を寄せた。大阪市役所で記者団に語った。

 橋下氏は、越氏が3選を目指す現職に勝利したことに関し「大津市民がしっかり選択したということで、大津市政はがらっと変わる」と強調。県内で知事と県庁所在地の市長が女性同士になることについては「女性だから珍しいと言うと、嘉田知事に怒られるかもしれないが、やっぱり華になる」と話した。(共同)

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