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てらまち・ねっと



 自治体の情報公開度の調査として、「岐阜県及び県内全21市」の比較ランキングを昨日発表した。

 全国オンブズ の指定の調査項目、全国の都道府県と政令市、中核市、そして今年から「全ての市」についての調査結果とランキングがいずれ発表される。
 今回は、私たちが岐阜県内分について、岐阜バージョンの配点をつけて集計し、公表した。

 今日のブログは、その集計データやコメント、報道記事をインターネットに載せて、だれでも自由に閲覧できるようにした上で、それら情報を順に並べ、リンクを付けた。
 一度ごらんあれ。

 このブログをアップしたら、Webページ くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク の更新記録の修正をする。

 それが済んだら、調査対象として協力いただいた当該22団体に結果の報告とお礼を発送する作業がある。

 なお、私の職場である山県市役所がトップとなった。
 別に何も工作したわけではない。

 土木などの予定価格を事前公表するところは少なくないが、山県市は物品などの入札の予定価格も事前公表を開始していることが結果に現れた感じ。
 裏返せば、他もそのようにしているところがあるので、来年の調査では、順位が換わる可能性が少なくない。

 中津川市は次のトップ候補だろう・・・

 対して、岐阜市のように「いずれにしても予定価格は公開しない」としたのには驚いた(関市も同様)。
 情報公開請求して、「非公開」にされて、そのまま非公開処分取消訴訟をしようという気が沸いてくる。

 岐阜県は、かつては非公開が多かったけれど、10数件の情報公開訴訟を私たちが進めてきて、多くの訴訟でこちらが勝つ判決が続いた。
 その結果として、今では2番目の公開度。

 そのころ、岐阜市や多治見市は、もっと公開度が高い印象を持っていた。
 しかし、今回の結果から、「変われば変わるもの」、そんな印象を強く持った。
 
(関連) 2009年7月24日ブログ 
   ⇒ ◆ランキング・情報公開度/岐阜県及び県内全21市の比較/今日・県庁で記者会見して公表/オンブズ活動

 ともかく、つれあいが「(ともちゃんの)誕生日のお祝いに、何でも良いから好きなもの、食べに出よう」としきりに誘ってくれる。
 ・・・ちょうど岐阜の種屋さんにブロッコリーやカリフラワーの種を買いに行く用事があるので、ついでに・・・・「岐阜駅前の『山形の板蕎麦』の合盛り・約4人前・2800円」にしようと思う。
 ・・・・安上がりでしょ。

 続いて、明日日曜日は、来週7月30日(木)の岐阜地裁住民訴訟の判決、
 訴訟は、前知事ら3役へ交付した退職金が条例に明記されていなかったから支出の根拠を欠くので違法あり、その損害3億1千万円を岐阜県に返せ、との訴訟。
 勝てる可能性も相応にあるとみている。
 この訴訟の資料を整理して、司法記者クラブの幹事社に送る予定。

(午後7時に追記  今、新しい媒体 「ツイッター」に登録しました。
   http://twitter.com/teratomo teratomo  ) 
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今、7位 8位あたり

集計表の画像 モノクロ

(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


 次のどのデータもダウンロードできるはず。
 集計データのエクセルはA3用紙に、他のデータはA4用紙に印刷する。

 ● アンケート用紙 本文 PDF版220KB

 ● 記者クラブ案内文 印刷用PDF版70KB

 ● 集計データ カラー エクセル・39KB  
   ・・・ A3用紙に印刷するように設定してある。


● 2009年7月24日 集計結果に関するコメント 印刷用PDF版124KB

 ● 2009年7月24日 集計結果に関するコメント ワード・テキスト版72KB

 ● 2009年7月25日 新聞報道記事 印刷用PDF版304KB

 なお、 岐阜県内の自治体の情報公開ランキングのまとめのページ には、今後、各年度の調査データへのリンクやまとめを掲載することになる。

●情報公開度ランキング 山県市がトップ 市民団体県と21市調査
       2009年7月25日 読売新聞
 市民団体「くらし・しぜん・いのち 県民ネットワーク」(代表・寺町知正山県市議)は24日、県と県内21市の情報公開度を示すランキングを発表した。21市のランキングの公開は初めてで、トップは山県市、最下位は郡上市、高山市だった。

 情報公開度ランキング調査は今年3月、全国市民オンブズマン連絡会議の採点基準を元に、知事、市長部局に対し、〈1〉交際費の相手〈2〉昨年1年間のA4コピー用紙の購入予定価格〈3〉情報公開請求者の範囲〈4〉今回の情報公開請求の対応――の4点について採点した。

 このうち情報公開請求者の範囲は、県と岐阜、山県など13市が制限はなく、美濃と瑞穂が理由明記の条件付きだった。一方、各務原、郡上、高山など6市は市民に限定していた。

 また、今回の情報公開請求の対応について、県と19市は公開、または資料提供などを行ったが、羽島と高山は情報公開請求権がないとして却下した。情報公開請求のコピー代は、飛騨市のみ1枚15円で、ほかは同10円だった。

 寺町代表は「情報公開は市長の姿勢や運用で公開度が変わる。今後は条例改正と運用姿勢の改めに期待したい」と注文を付けた。

●情報公開度:山県市が総合首位 県と21市、岐阜の市民団体がランキング調査 /岐阜
      毎日新聞 2009年7月25日
 ◇交際費…最高点は中津川市
 市民団体「くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク」(寺町知正代表)は24日、県と県内21市の情報公開度のランキング調査結果を発表した。山県市が総合順位で首位、県と中津川市が2位になった。郡上市と高山市が最下位だった。【宮田正和】

 これまで全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)が都道府県と政令・中核市の全国情報公開度ランキングを調査・発表していたが、今年は全国の市までを対象に調査した。

 調査で情報公開請求したのは▽08年8~10月に支出した首長交際費の支出金調書と現金出納簿▽08年1~12月に入札が行われたコピー用紙の購入契約の予定価格など。情報公開制度と運用状況のアンケート調査も実施し、各項目別に採点した。

 交際費では、相手方の個人名まで公開している中津川市が最高点の6点。コピー用紙は、入札前に予定価格を公開している山県市が同3点だった。羽島市と高山市は公開請求に対し、「市民以外には公開しない」として非公開としたという。

 同ネットワークは「交際費の相手情報の公開内容は、首長の姿勢がストレートに反映する」と指摘、羽島市と高山市については「今後の条例改正に期待したい」としている。
==============
順位 自治体   得点
 1 山県市   16
 2 岐阜県   14
   中津川市  14
 4 大垣市   13
   海津市   13
 6 岐阜市   12
   多治見市  12
   恵那市   12
   美濃加茂市 12
   可児市   12
   美濃市   12
12 土岐市   11
   瑞穂市   11
14 瑞浪市   10
   飛騨市   10
   下呂市   10
   各務原市  10
18 本巣市    9
19 関市     8
   羽島市    8
21 郡上市    5
   高山市    5

●情報公開度1位は山県市 県と県内21市調査
    岐阜新聞 2009年07月25日08:14 
 県内の住民グループ「くらし・しぜん・いのち県民ネットワーク」は24日、県と県内21市の情報公開度のランキング調査結果を公表した。交際費などの公開状況が対象で、1位は山県市、2位は県、中津川市、最下位は郡上、高山市だった。

 全国市民オンブズマン連絡会議の全国調査に合わせ、同グループが県と市に調査を実施。▽市長交際費の相手▽コピー用紙の予定価格▽情報公開請求権と複写代―について、情報公開請求とアンケートの結果を点数化した。市を含めたランキングは県内初めて。

 山県市は、県内で唯一、予定価格を入札前に公表するなど17点満点中16点。市長交際費で病気見舞いの個人名まで原則開示するのは中津川市のみだった。

 一方、岐阜、関市は予定価格を「情報公開請求でも開示しない」と回答。情報公開請求権については各務原、本巣、関、羽島、郡上、高山市が「原則的に市民のみ」と限定。羽島、高山市は同様の理由で今回の情報公開請求を受け付けなかった。

 事務局の寺町知正山県市議は「情報公開の対応は首長の判断で大きく変わる。今後も調査を続けたい」と話していた。


 岐阜県および県内全21市の情報公開度ランキング調査の結果
                                 2009年7月24日
                     くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク
                        寺町知正  tel/fax 0581-22-4989

【私たちのコメント】
第1表-交際相手情報
第2表-予定価格情報
第3表-情報公開の制度とその運用状況

●第1表から分かること
 情報公開の透明度は、条例規定の文言より「運用の実際」に著しく反映するものである。
 つまり、国機関を含めて全国ほとんどの自治体が同じような「非公開理由」を規定しているなかで、「非公開理由」に該当すると認定するか、該当しないと認定するかは、きわめて政策的意味合いが強い。分かりやすくいえば、当該団体、当該自治体の「長」の姿勢次第である。

 その意味でも、「首長の交際の相手方情報」は、支出する本人としての「長」の公開姿勢がストレートに反映する。

 交際費とはいえ公金であるから、個人情報であっても使途は住民、納税者に明らかにすべきである。内緒にしたい交際なら、「私費」で負担すべきものと考える。

●第2表から分かること
 この「2008年1月~12月に入札したA4コピー用紙」に関しては、2008年冒頭の古紙混入率偽装の発覚で、官公庁にブレが生じた。ともかく、購入に関して、入札で実施した8自治体があるにもかかわらず、他の多くは「見積もり合わせ」で随契にしたことは不透明感が漂う。

 なお、岐阜市と関市の「予定価格は、基本的に情報公開請求でも開示せず」との方針は時代錯誤というしかない。

●第3表から分かること
1. 情報公開請求権者を「何人も」として、世界中の人に公開しますという自治体が多数である。しかし、岐阜県内では、8市が限定「原則的に当該自治体住民」だけと限定している。請求可能な人を、地図のエリアとして、また対象人数としてみれば、「公開姿勢」の違いは歴然としている。

2.「広義住民のみ情報公開請求可能」 (各務原市、本巣市、関市、羽島市、郡上市、高山市)は、おのずから、ランキングが下位である。

3.「広義住民以外の人は、理由を書けば情報公開請求可能(条例に記載あり)」(美濃市、瑞穂市)も同じ傾向がいえる。

4.羽島市と高山市の情報公開請求権が無いから請求を却下・拒否等するとの実態には驚く。

 以上、これら自治体には、条例改正と運用姿勢の改めを期待する。
 関市の「今後、改正を検討していく」ことには期待したい。

5. 飛騨市のコピー代15円は、10円コピーが通常の時代に、錯誤の感を生ずる。 以上

●岐阜県内市町村の情報公開条例規定における請求権の位置づけの比較                                     2009.3.22の調査日・現在


 【このブログでの補足説明】

    第2表-予定価格情報 関係
「2.入札結果調書   【質問】 貴自治体における、2008年1月~12月に入札したA4コピー用紙の予定価格の公開基準について、お問い合わせします。
A4コピー用紙の予定価格を情報公開請求した際の開示基準について、2008年12月1日現在の開示基準は( )である。(A~Dのうち当てはまるものを選択してください。)」

 に関して、入札でないところは、たいてい聞き取りが必要だったので、その聞き取りの要点をメモした。

 透明性と競争性の確保される「入札」が本来であるところ、「見積もり合わせ」などの「随意契約」は、不透明で恣意性が否めないから望ましくない。
 自治体の個性が出ているので、このブログで再掲しよう。

 なお、岐阜市は、「通常は予定価格設定するが質問期間では入札せず。いずれにしろ公開しない」との旨を「必ず注記して」と念を押された。

●山県市  入札

●岐阜県  基準日ではC。09年5月1日からBにする(工事関係は従前から事前公表)

●中津川市 随契。予定価格あり。09年4月からは入札に移行。 C

●大垣市  入札

●海津市  A4コピー用紙は入札せず。08年11月からは、入札はすべてHPで公表

●岐阜市  通常は予定価格設定するが質問期間では入札せず。いずれにしろ公開しない

●多治見市 入札

●恵那市  随契。設計価格と前年実績で決める

●美濃加茂市 入札

●可児市  随契。各課に任せている

●美濃市  入札

●土岐市  随契。予定価格なし

●瑞穂市  入札

●瑞浪市  随契。質問期間では入札せず。日常的に公開している

●飛騨市  随契。合併前の価格を基準にしている

●下呂市  随契。情報公開請求があれば公開する

●各務原市 随契。 予定価格あり

●本巣市  入札

●関市   随契。設計価格。 いずれにしても公表せず

●羽島市  質問期間では入札せず。予定価格は、日常的に閲覧に供している

●郡上市  随契

●高山市  随契。予定価格あり。情報公開請求があれば公開する


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