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てらまち・ねっと



 東電の福島原発、配電盤に入ったネズミが原因で冷却水の電気が止まってしまった事故はつい先日。
 今回は、汚染水の貯蔵プールなどから大量に漏水していたという。
 常識的に考えれば、いずれは海にまで届くと心配する。
 しかし、報道機関はあまり指摘しない。
   ・・それでか、ジャーナリストの田中龍作氏は、ブロゴスで「福島原発 地下貯水槽から汚染水ダダ漏れ 地下水脈で海洋へ」と分かりやすく言う。

 これらに対して、地下水のことを東電は否定。考えのずれが大きすぎる。

 今日は、東電の公表し汚染水のた貯水施設の図などを見てから、関連記事を記録しておく。
  そもそも、こんな簡単な構造で汚染水が貯留できるのか、封じ込めできるのかと不安に思った。

 なお、今朝のNHKニュースは、「別の水槽からも」と流していた。

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東電  公式Webページ
          2013年4月6日 地下貯水槽概要(PDF 632KB) から





施工状況








詳細構造


検知孔の状況


検知システム



監視フロー図



●追加修正されたPDF
          2013年4月6日 地下貯水槽概要(平成25年4月6日18時時点)(PDF 1.26MB) から

量の推定


水移送のルート




処理日数




●福島第1原発:汚染水処理の対応は「自転車操業」
          毎日新聞 2013年04月06日
 汚染水の漏れが見つかった福島第1原発の貯水槽で作業をする人たち=福島県大熊町で2013年4月6日、本社ヘリから西本勝撮影 東京電力福島第1原発で放射性汚染水が漏れた「地下貯水槽」について、原子力規制委員会は使用前の現地検査を実施しておらず、汚染水処理が「自転車操業」になっている実態が改めて浮き彫りになった。廃炉作業には汚染水処理を完了し、周辺の放射線量を下げる必要がある。しかし、汚染水は増加の一途をたどり、事故から2年たっても「汚染水との闘い」が変わらぬ状況が続いている。

 「第1原発の汚染水処理は非常にタイト。1万3000立方メートル(漏えいした地下貯水槽の容量)の数字は小さなものではなく、貯蔵プランの見直しもある」。6日の記者会見で尾野昌之原子力・立地本部長代理はこう述べた。地下貯水槽が今後も使用できなければ、現状も綱渡り状態にある汚染水の保管が一層逼迫(ひっぱく)する。

 第1原発周辺の汚染水総量は、処理済み分も含め2日現在、計約37万立方メートル(ドラム缶換算で185万本)。現在も地下水や雨水も流入し、1日約400立方メートルずつ増えている。

 東電は地下貯水槽のほか、汚染水をためるタンクを増設し、2015年までに最大約70万立方メートル(同350万本)へ拡大する。また、放射性物質を除去する汚染水浄化装置「アルプス」を運転して処理水の海への放出も検討するが、地元漁業関係者の合意を得られるかは不透明だ。6日、汚染水漏れを受け開かれた福島県の関係課長会議でも、「別の貯水槽に移送するまでに、さらに漏れる可能性がないか」「海へしみ出していないか」など懸念の声が上がった。

 第1原発では、仮設電源施設にネズミが入り込んだことによる長期停電事故や、敷地内の放射線測定装置が誤作動するなど、トラブルが頻発している。二見常夫・東京工業大特任教授は「現場の最大の悩みは汚染水処理。蒸発などによって汚染水の量を減らす減容化を進めるしかない」と指摘する。【中西拓司、神保圭作】

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●消えた水どこに? 海への流出懸念
             産経 2013.4.6
地下貯水槽から土壌に汚染水が漏れ出した可能性がある福島第1原発=6日午前0時49分(東京電力のライブカメラから)
 福島第1原発の地下貯水槽から大量の汚染水が漏洩している可能性が出てきた。最も懸念されるのが海への流出だ。「海洋流出の可能性は低い」。東京電力や原子力規制委員会は否定するが、それなら汚染水はどこに消えたのか。同様の構造の地下貯水槽は他にも6カ所あり、総点検が不可欠となる。増え続ける汚染水の貯蔵計画も見直しを迫られるのは必至で、問題は今後も尾を引きそうだ。

 「冷温停止宣言以降でこの規模の汚染水漏洩は最大。深刻な事態と受け止めている」

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は会見でこう述べ、謝罪した。最大で120トンもの汚染水が漏洩し、今後もさらに増える恐れがある。

 地下貯水槽は今年2月に使用を開始したばかりの新しい施設だ。これまで汚染水は地上に設置した仮設タンクで保管してきた。しかし、タンクを置くスペースも減っており、地面に穴を掘れば限られた敷地でより多くの汚染水が保管できるとの考えで計画された。

 しかし、今回はこの構造があだとなった。地下施設のため、漏洩に気付くのが遅れ、止水もできなかった。漏洩量や流出経路の特定も困難を極めている。そもそも漏洩した汚染水の行方すら分かっていない。

貯水槽は2枚のポリエチレンシートと粘土質のシートの3層で、漏洩を防ぐ構造。
粘土質シートの内側は1立方センチメートル当たり6千ベクレルと高いのに対し、地面と接する外側は数十ベクレルだったため、東電は「粘土質シートは一定の遮水効果がある」と分析する。
ただ、同シートの外側も漏洩前と比べると値は微増し、漏れた汚染水が地下水で薄められた可能性は否定できない。


 仮に大量の汚染水が漏れていた場合、どうなるのか。東電は「貯水槽の下は地盤改良して水を通しにくい。海までは約800メートルあり、流出はないだろう」と話す。
しかし、汚染水が地下水脈にまで達すれば最終的に海に流れ出ることになり、楽観はできない。

 今回、1万4千トン分の貯水容量を失ったことで、貯水量の余力は約3万7千トンに減った。今後も仮設タンクは増設される予定だが、汚染水の保管計画は見直しが迫られることになる。また、汚染水を地下に保管することは、規制委も了承していた。今回のようなリスクを十分に評価できていたかについても今後、検証が必要だ。
 (原子力取材班

●汚染水漏れ 冷温停止宣言後最大規模に
         NHK 4月6日
東京電力福島第一原子力発電所で、地下の貯水槽から汚染水が漏れ出たトラブルは、冷温停止宣言のあとでは最大規模の汚染水の漏れとなりました。
東京電力は別の貯水槽に移す作業を急いでいますが、移送を終えるまでに3日以上かかる見込みです。

福島第一原発では、今月3日から5日にかけて、大量の汚染水を保管できる地下に設置した貯水槽から、汚染水が外に漏れ出ているのが確認され、これまでに120トン余りが漏れたとみられています。この量は去年3月にタンクの配管から漏れたトラブルのときと同じ量で、今後も増えるとみられ、おととし12月の冷温停止宣言のあとでは最大規模となります。


東京電力は、今後も漏れるおそれがあるとして、6日朝からポンプを使って隣の貯水槽に汚染水を移す作業を始めました。

移送時間を短縮するため、その後、南側にある別の貯水槽への移送も始め、5台のポンプ合わせて1時間当たり200トンのペースで移していますが、移送を終えるまでには3日以上かかる見込みだということです。

東京電力によりますと、検出された放射性物質の濃度などから、漏れ出した放射性物質の量は放射性ストロンチウムを中心に7100億ベクレルと評価しています

東京電力によりますと、周辺に排水溝がないため、直接海に流れ出てはいないとしていますが、移送を終えるまでの間、さらに漏えいは続く見込みです。
このため、汚染水を移す作業を急ぐ一方、周辺の地盤で放射性物質の濃度の測定などを行い、水漏れの状況や環境への影響を監視するとしています。

.増え続ける汚染水 解決策見いだせず
増え続ける汚染水を巡っては、敷地内に貯蔵用のタンクなどを次々に造って保管するという、いたちごっこが続いていて、事故から2年がたっても抜本的な解決策は見いだせていないのが現状です。
福島第一原発では、原子炉建屋の壊れた壁などから地下水が流れ込み、今も1日400トンのペースで、高濃度の放射性物質を含む汚染水が増え続けています。

これらの汚染水は、放射性セシウムを取り除いたあと、一部は原子炉の冷却に使い、それ以外は、海や大気中に漏れ出さないよう、敷地内に設置したタンクや地下の貯水槽にためて保管されています。現在、タンクと地下の貯水槽の貯蔵容量は合わせて32万トン分ありますが、すでに8割を超す27万トン分が埋まっている状況です。保管用のタンクの設置を巡っては、地盤の状況など敷地内で適した場所を探す必要があり、すぐに設置することが難しく、東京電力では計画的に増やすという対応をとっていました。

特に今回水漏れが見つかった地下の貯水槽は、たくさんの汚染水をためることができることから、東京電力も「当面の保管先として期待していた」と話していて、今回の水漏れで、およそ1か月分に当たる1万4000トン分の貯蔵が当面できなくなるとみられ、影響は深刻です。

また、7つある地下の貯水槽はいずれも同じ構造で、東京電力は、原因の究明が終わるまで、今回の緊急的な移送以外では貯水槽よりもタンクを優先的に使う方針を示しています。
しかし、タンクは十分な余裕がない状況で、綱渡りの状態が続くとみられます。

東京電力は、地下水の流入を減らして汚染水の増加を抑える対策を進める一方、今後もタンクの増設を続けて70万トン分まで増やし、およそ2年半後までの貯蔵量を確保したい考えです。
しかし、短期的にみると、汚染水の保管状況は厳しさを増しており、東京電力は早急に保管計画を見直すことにしています。


●汚染水漏れ120トン 福島第1原発、収束宣言後で最悪
         中国 '13/4/7 

 福島第1原発構内の地下貯水槽から汚染水が漏れた問題で、東京電力は6日、漏れた汚染水の量は最大で約120トンと推定されると発表した。

 地下貯水槽からの汚染水漏えいは初めて。漏れた汚染水に含まれる放射性物質の量は7100億ベクレルになると推定される。東電の尾野昌之おの・まさゆき原子力・立地本部長代理は6日の記者会見で「(2011年12月に政府と東電が事故収束を宣言して以降)流出した放射性物質の量としては、最大になると思う」と述べた。

 東電は漏えい量を抑えるため、別の地下貯水槽への水の移送を開始。元の貯水槽には約1万3千トンの汚染水があり、ポンプ5台を使い、週明けにも移送を終える見通し。東電は移送完了までにさらに最大で47トンが流出するとみている。

 水が漏れたのは、第1原発敷地西側にある地下貯水槽。掘り下げた地面に防水シートを三重に敷いて水を張る構造で、原子炉を冷却した後に出る汚染水から放射性セシウムを除去した水をためていた。セシウム以外の放射性物質は含まれる。

 この貯水槽は2月に汚染水の保管を始め、3月にほぼ満杯となった。

 東電は貯水槽の外側で土壌中の水質を定期的に検査してきたが、今月3日の検査で放射性物質の数値に若干の変動が見られ、4日に採取した貯水槽外側の水から微量の放射性物質を検出。5日にはシートの間の水から1立方センチメートル当たり約6千ベクレルと高濃度の放射性物質が検出され、漏えいが発覚した。

 東電は「シートのつなぎ目から漏れた可能性がある」としている。

 シートの間の水に比べ、シートの外側の水は1立方センチメートル当たり数十ベクレルと濃度は低く、尾野氏は「外に漏れた汚染水が土壌中の水で薄まった可能性がある」と説明している。

●東電の技術に不信感 冷却停止で双葉郡首長ら
             (2013年4月6日 福島民友ニュース)
 東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールで5日に冷却が約3時間にわたり停止したトラブルに対し、双葉郡の首長らからは東電の安全確保策を疑問視する厳しい意見が続出した。第1原発では3月の停電でもプールの冷却システムが停止したばかり。復興や住民帰還の大前提となる原発の安定化を脅かす深刻なトラブルが相次ぎ、作業手順や管理の在り方など、東電の廃炉作業の信頼性そのものが根本から揺らいでいる。

 「避難している住民に大きな不安を抱かせることのないよう、安全管理を徹底してほしい」。埼玉県加須市の双葉町役場埼玉支所で5日夕、同町の伊沢史朗町長は東電の新妻常正常務に強い口調で安全対策の徹底を申し入れた。この日の面会は、3月に発生した停電に対する東電側の謝罪が目的だっただけに、伊沢町長は停電の検証や再発防止策に対する東電側の姿勢をあらためてただした。

 「原発の対応で一番重要なことは冷却作業だと思うが、東電の再発防止策ができていないと考えるのが結果を見ると自然だ」。浪江町の檜野照行副町長は東電の廃炉作業、トラブル事象対策の技術力そのものに不信感を覚える。

●福島原発 地下貯水槽から汚染水ダダ漏れ 地下水脈で海洋へ
      ブロゴス 田中龍作 2013年04月06日
 福島第一原発の原子炉建屋から出た処理後の汚染水を貯蔵していた地下貯水槽からストロンチウムなどの放射性物質が地中に漏れ出していたことが4日、わかった。東電が記者会見したのは、きょう(6日)未明だった。

 放射性物質漏えい事故を起こしたのは7つある地下貯水槽のうちの第2号貯水槽。大きさはタテ60m、ヨコ53m、深さ6m。オリンピックの競泳用プールの倍もある巨大な水槽だ。

 貯水槽の内側は2層のポリエチレンシートとベントナイトシートの3層構造になっている。東京電力の計測によると貯水槽外側の放射能濃度は10Bq/㎠だが、ポリエチレンシートとベントナイトシートの間は6,000Bq/㎠と高濃度だ。

 尾野昌之・原子力立地本部長代理は「ポリエチレンシートの継ぎ目に亀裂が入っているのではないか」と見る。ベントナイトシートも同様に継ぎ目があるという。
そうすると最も外側の覆いであるベントナイトシートからも高濃度の汚染水が外に漏れ出ている可能性もある。

 尾野本部長代理は「完全に止めているとは言い切れない」と述べ、高濃度汚染水の地中への漏水を否定しなかった。


 実際3月2日の時点から4月5日までの間で、水位は95%から94・3%に低下した。原子力規制庁によれば最大で120トンもの汚染水が失われた。貯水槽にはフタがあり、蒸発は考えにくいからだ。

 東電は2号貯水槽の汚染水を隣接する1号貯水槽に移し替える。尾野昌之・原子力立地本部長代理によれば、1号貯水槽に移し替えるのは2週間を要する。

 この間、汚染水は地中に漏れ出る。地中に入れば地下水脈を通って海に流れ出ることになる。海洋汚染が憂慮される。


 東電に迫る危機はさらにある。貯水タンク(槽)の余力が残りわずかなことだ。原子炉(1~3号機)には1日372トンが注水され、1日400トンもの地下水が原子炉建屋に流入する。

 タンクや貯水槽をいくら増設しても、毎日大量の汚染水が出てくる仕組みがある。このため現在ある貯水タンク(槽)の容量の84%を使い切っており、残り16%の容量は53,484トンしかない。

 満杯となれば汚染水は行き場を失うことになり、東電がもくろむ海洋投棄が現実のものとなる。


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