「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【岩 手】早池峰山

2008-07-06 23:37:35 | ハイキング

前日に「岳」の峰南荘に宿泊し、朝一番のシャトルバスで小田越から登りました。早朝は快晴、途中でガスも出てきましたが頂上までは良い天気でした。ハヤチネウスユキソウをはじめ花の種類も数も多く、全山お花畑と表現したいくらいでした。久しぶりに「百名山」のその最も輝く時季に登ったという感じでしたが、登る人の数もまた半端ではありません。でも、グループで賑やかに登れば、混雑もあまり気になりませんでした。一人では絶対に登りたくない山、グループで登りたい山ですね。

【日 程】2008年7月6日(日)前夜泊日帰り
【山 域】北上山地
【山 名】早池峰山
【メンバ】8名
【天 候】晴れのち曇り
【参 考】山と高原地図6栗駒・早池峰
【コース】小田越(6:00)→早池峰山頂(9:20-10:40)→河原の坊(14:50)

ゆったりプランで一日目は宿について泊まるだけ。花巻駅から河原の坊に向かう午後のバスに乗って峰南荘前で下車した。ただ、このバスは新幹線の新花巻駅を経由するので新花巻駅から乗車するほうが便利だったようだ。バス代も新花巻駅からの方が当然安いのだが、バスの切符売り場で1,000円で1,200円分使えるバスカードを購入したので、新花巻駅でこのバスカードを購入できなければ、バス代としては却って安くついたことになったのかも?早池峰山麓の「岳」には○○坊と名の付く民宿がいくつもあるが、宿のご主人の話では高齢化で次々に民宿をやめて、今は3軒しかやってないそうだ。交通が便利になって岳に泊まる人も少なくなったとのこと。宿についてさっそくビールを頼み、飲んでいるうちに風呂の用意もできる。タオル、歯ブラシなどは無く、部屋に冷蔵庫も無いが夕食はけっこう美味しかった。ビールやワインを頼み、いつものように過去の山行の思い出話で盛り上がった。

翌日は宿の前から5時半の始発のシャトルバスに乗った。シャトルバスは3台も来て、小田越の登山口は登山者でごった返していた。大きなツアーやグループで来ている人が多い。天気予報に反して快晴になったので、言葉も自然に弾んでくる。歩き始めの樹林帯では、ミヤマカラマツ、マイヅルソウ、ギンリョウソウ、マルバシモツケなど白系統の花が目立った。すぐに樹林帯を抜けて展望が開けハイマツと岩の道になる。まず、紫のミヤマオダマキやミヤマアズマギクが目立ちはじめ、お目当てのハヤチネウスユキソウも出てきた。登るにつれてナンブトラノオ、ミヤマキンバイ、キバナノコマノツメ、ナンブイヌナズナ、ホソバベンケイ、ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、ハクサンチドリ、チングルマと花の種類も増えて色とりどりになる。しかし、反対側の薬師岳にガスがかかり、早池峰山頂もあたりもガスが流れ始めた。

岩場にかかって梯子でのぼる所では、団体さんの渋滞でしばらく順番待ちになった。岩場を過ぎると傾斜も緩やかになり木道が出てくる。頂上手前の平らな場所ではコイワカガミの群落があった。頂上でも晴れていたが、遠くの展望は雲が多くて残念ながら無かった。広い頂上は大勢の人で賑わっていたが、私たちも一角を占めてゆっくり出来た。まずビールで乾杯。ちょっとぬるくなってしまったが、美味しかった。コンロでお湯を沸かし、カップワンタンをスープ替わりにお弁当を食べる。食後はお茶やウイスキーを入れたコーヒー、紅茶を楽しんだ。そのあとで集合写真を撮っているうちに一時間以上経つ。

下りは河原の坊を目指した。下りはじめは今まで以上のお花畑でまた感動した。毎度のことだが下りの苦手なAさんがはじめの急な斜面でブレーキとなり、あとから来るグループにつぎつぎ先を譲りながら下っていく。しかし待っている間、花の写真を撮っているのであまり苦にならない。傾斜が緩くなって沢沿いになったところで沢の冷たい水で顔を洗えて気持ちがよい。Aさんの足はここまでですっかり疲労してしまい、最後までペースがあがらなかった。帰りのバスは15時過ぎの盛岡行きを逃すとその後は17時の花巻行きまで待つことになるのだが、盛岡行きになんとか間に合った。盛岡駅前の寿司屋で打ち上げをしてから帰路に就いた。


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