「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【日光・足尾】社山南尾根

2008-05-15 23:46:43 | 道不明瞭
                   社山(左端)と日光白根山(右端)

中禅寺温泉バス停から中禅寺湖岸を歩き、狸窪手前の沢状をつめて第一駐車場の少し上に出ました。あとは稜線を半月山、半月峠、阿世潟峠、社山と歩き、社山の南尾根を下って間藤駅に出ました。南尾根は不明瞭ながら踏み跡があり、アップダウンも無く、明るい尾根で気持ちよく歩けました。男体山、日光白根山方面の展望は空気も澄んでいて最高でした。なお、アカヤシオも見たかったのですが、風雨にやられたのか蕾までも落下していました。まだ蕾の多い木が残ってはいるものの、今年の日光のアカヤシオは、ほぼ終わりかも知れません。

【日 程】2008年5月15日(木)日帰り
【山 域】日光・足尾
【山 名】半月山、社山
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】中禅寺温泉バス停(8:20)→第一駐車場上(10:00)→半月山(10:30)→社山(12:30)→間藤駅(15:25)

昨年の同じ時期に半月山から南に赤倉山へ伸びる尾根を下って間藤駅に出ている。今回はその西の社山から南に伸びる尾根を歩くことにした。起点も同じ中禅寺温泉バス停で同じく間藤駅発15時35分の電車に間に合わせるため、茶の木平は省略することにした。中禅寺温泉バス停で下車すると男体山頂上付近にわずかに雲がかかっているだけで、空気も澄み、山々が非常にクリアに見える。イタリア大使館を過ぎて狸窪手前の沢状になっているところが登りやすそうなので入った。ちょうど遊覧船が湖岸に近づいてきて、遠足に来たらしい子供たちの賑やかな歓声が聞こえてきた。

いくらか水流もある沢沿いに登り、やがて右手の尾根に上がる。花の盛りは少し過ぎているがアカヤシオを何本か見かけた。飛び出した登山道は第一駐車場のすぐ上だった。半月山へ向かうと、下ってきた人が「何も見えませんね」と言う。雲が出てきたかなと思い「そうですか」と答えたが、頂上が樹林に囲まれて展望がないということのようだ。半月山の表示がある場所は樹林に囲まれているが、すぐ先に頂上より少し高そうな岩があってその上に立てば展望がある。また、反対側に少し下った展望台からの展望は眼下の中禅寺湖、男体山や残雪の白根山が素晴らしい。これから向かう社山の左には皇海山、鋸山、庚申山が見えるが少し霞んでいる。南東の方角は雲が多かった。

この展望台のそばにアカヤシオの木があるのだが、まだ蕾の状態で、しかも多くの蕾が地面に落下していた。最近の風雨にやられてしまったようだ。半月峠に下る道でも昨年はアカヤシオが咲いていたのだが、今年は見られなかった。半月峠から阿世潟峠への途中で見かけたアカヤシオも開きかけの花がかろうじて付いていたものの、多くは落下してしまっていた。阿世潟峠からカラマツの芽吹きかけた道を登っていくと中禅寺湖と男体山、太郎山、山王帽子、白根山とすばらしいパノラマが開ける。ここまで出会った人は2人だけだったが、ここで数名のパーティとすれ違い、頂上には単独行の男性1人、女性1人がいた。

頂上から南尾根を見下ろすといかにも気持ち良さそうな尾根に見える。実際歩いてみてもほとんど藪は無く、不明瞭ながら踏み跡もある。踏み跡を時々見失うが、あまり気にせず歩いて行くとまた出てくるといった調子でどんどん下る。1,564mピークがわずかに登りになるくらいでほとんど下る一方だった。なお、このピークは左に巻く踏み跡がある。明るく開けたところが多く、緩い下りが長く続く道を気持ちよく下っていく。足尾ダムを間近に見下ろすあたりで右に下りそうになるが、左に踏み跡を辿って急な下りとなる。「久蔵雨量観測所」を過ぎ、左右に沢が迫って来たところで小ピークの左の踏み跡を辿ったのが失敗で、危ないトラバースとなった。ここは右手に下るルートを探すのが良かった。最後は右手の車道に下る。間藤駅に向かう途中、小学校の観光バスが何台もやって来るのとすれ違った。


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