「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【南アルプス】仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

2007-08-28 11:32:16 | 山小屋泊
               仙丈ヶ岳から甲斐駒ヶ岳方面を望む

 いつものグループで山小屋に2泊して仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に登りました。花の種類はすでに少なくなっていましたが、3日間とも天気に恵まれ、久しぶりに大展望のアルペンムードを満喫しました。馬の背ヒュッテは土曜日で大混雑、頭と足を交互にして寝る状況でした。甲斐駒ヶ岳は当初の予定になく、当日、北沢峠に下りて来てから仙水小屋に電話しましたが満員で断られ、北沢駒仙小屋に泊まることになりました。

【日 程】2007年8月25日(土)~27日(月)2泊
【山 域】南アルプス
【山 名】仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
【メンバ】4名(甲斐駒ヶ岳は2名)
【天 候】晴れ
【コース】
25日:北沢峠→大平山荘→馬の背ヒュッテ(泊)
26日:馬の背ヒュッテ→仙丈小屋→仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳→北沢峠→北沢駒仙小屋(泊)
27日:北沢駒仙小屋→仙水峠→駒津峰→摩利支天→甲斐駒ヶ岳→駒津峰→双児山→北沢峠

私にとって、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳は30年ほども前の冬に訪れて以来なので、初めてと言ってもいいほど新鮮だった。甲府駅から広河原へのバスは2台出たようだ。広河原で北沢峠行きのバスに乗り換えるが5台ぐらい出た。8月最後の土日だからか登山者がたいへん多い。北沢峠でお湯を沸かしてパンとコーヒーの昼食を取ってから出発する。いったん大平山荘へ下って、藪沢沿いの道を登る。沢のそばで休憩して顔を洗ったりして涼しく登れる良いコースだった。

中腹の馬の背ヒュッテはここに泊まると翌日、無理なく登れるので宿泊者がたいへん多い。水もあるし、小屋の裏からは甲斐駒ヶ岳が見える。生ビールも売っていて夕食はカレーライスでお代わり可。しかし頭と足を交互にして寝る混雑なのであまり良く眠れなかった。朝は日の出前に小屋の外に出て御来光を迎えた。ちょうど栗沢山の頂上からの日の出だったせいか、かなり周囲が明るくなってしまい、甲斐駒ヶ岳も逆光なのでイマイチではあった。

日の出見物をしてから朝食をとって、出発したので他の登山者よりだいぶ遅れをとった。しかし少し登るとすぐに尾根に出て、北アルプスや御岳、中央アルプスの素晴らしい展望が広がる。仙丈小屋に着くと大勢の登山者が休憩している。道が込まないうちにとさっさと進み、仙丈ヶ岳山頂へ。山頂からはさらに展望が広がり、北岳の左肩に富士山もくっきりと見えた。北沢峠から広河原へ戻るバスの時刻まで時間がたっぷりあるので、頂上でお湯を沸かしコーヒーを飲む。下山も展望を楽しみながらゆっくり時間をかけて下った。北沢峠の長衛荘でビールを飲み蕎麦を食べてからバスで帰る二人を見送った。

Y氏からせっかくなので甲斐駒ヶ岳も登りたいと言われ、予定外であったがお付き合いすることにした。小屋の予約はしていなかったので、北沢峠の長衛荘で聞いてみると泊まれることは泊まれるが団体が入っていて込んでいるとのこと。ここから電話して仙水小屋では断られたが、北沢駒仙小屋に泊まれた。小屋の前は広々と開けて、沢が流れ、水もたっぷりあってのんびりするにはいい場所である。ビールは缶ビールの自動販売機で500円。1泊2食付で7,000円と他の小屋より安め。夕食は鳥の照り焼。まるまる残している人がいたが、好き嫌いがあると辛い。朝食は弁当にしてもらった。

夜は良く寝られた。せっかく朝食を弁当にしてもらったので、薄暗いうちに出発した。平日は帰りのバスの時刻も限られるので時間はたっぷりある。仙水峠でお湯を沸かし、お茶を飲みながら朝食とした。仙水峠からは急登が続くが、やがて仙丈ヶ岳、目指す駒ヶ岳、さらに鳳凰山に富士山、北岳と次々に展望が広がり素晴らしい。駒津峰から岩場のアップダウンとなる。直登コースを分け、さらに摩利支天の分岐に至る。分岐を入って、いったん下った所にザックをデポして摩利支天を往復した。この時間にこのコースに入ってくる人がいなくて摩利支天を独り(二人)占めできた。

分岐に戻って、駒ヶ岳の頂上へはザレたところもありちょっときつい。頂上はけっこう広くて人も多かった。時間はたっぷりあるので、パンを食べたり、コーヒーを2杯も飲むなどのんびり過ごした。十分休んで、同じコースを戻るのも芸がないので、直登コースを下ることにした。頂上から下る踏み跡があるので辿っていったが途中で不明瞭になり、少しルーファンして明瞭な道に出た。本当は頂上少し手前から下るのが正解だったかも知れない。直登コースですれ違ったのは数人だった。その一人から「恐いところを降りてくるなぁ」とあきれられた。

駒津峰からは直に北沢峠へ向かったが、双児山を登る所ではちょっと疲れが出る。北沢峠に着いてバス停にザックを置き、着替えとタオルを持って北沢駒仙小屋に向かう。今朝辿った道を少し入って沢に降りて、とても冷たい水で体を洗い、さっぱりと着替えた。長衛荘に戻ってビールを飲み蕎麦を食べて広河原へのバスを待った。広河原からはジャンボ乗合タクシーを利用して甲府駅に出た。


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