「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【大菩薩周辺】滝子沢左俣

2007-08-01 20:38:03 | 

大菩薩連嶺南端の滝子山の南面を流下する滝子沢左俣を遡行しました。下流は平凡ですが、上流に至ると気持ちの良いナメが延々と続く楽しい沢でした。

【日 程】2007年8月1日(水)日帰り
【沢 名】滝子沢左俣(二ノ沢)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】滝子沢出合(8:30)→入渓(9:15)→滝子山(12:30-45)→初狩駅(15:00)
【参 考】①奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     ②東京周辺の沢(2000年5月白山書房)

滝子山は初めて訪れた。この沢はガイドブックでは駅から歩くように案内されているが、国道を歩く気がしなかったので調べてみると富士急山梨バスが通っている。初狩駅前を7:32のちょうどいいバスがあると思い込んで待ったが、いっこうに来ない。この時間のバスは土・日運休ということは分かっていたが、夏休みに入ると休日扱いになるとあとでわかった。やむなく、国道を歩いたが、車がびゅんびゅん通って気分が良くなかった。

滝子沢出合からしばらくは沢沿いに道を歩く。やがて沢にいくつもの堰堤が作られているのを見る。ここから先の道は堰堤工事で出たと思われる土砂の下に埋まっている。堰堤は平成17年度または18年度にできたばかりの物であった。上流の核心部まで破壊されていないかと心配になった。見えている堰堤を越えてから入渓し、林道の橋をくぐって進む。釜を持つ小滝でとりあえずシャワーを浴びて涼しく行く。その先は平凡なところが飽きるほど長々と続いた。

奥の二俣の少し手前あたりから滝場が始まる。連続する長いナメやナメ滝がすべて気持ちよく直登できて楽しい。やがて中央にクラックのあるスラブ滝が現われる。このクラックはガイドブックにも中央部がやや細かい上にぬめっているとあるので、無理せず左隅を登った。もう一つハングした滝も左から巻いた。直登しなかったのはこの二つだけ。ツメはいくつかのルンゼに分かれるが、水流のあるルンゼを辿る。水流はすぐに消え、どんどん急になって、最後は急斜面を巻くような形で尾根に上がる。

尾根上は何となく踏み跡らしきものがあって辿っていくと、あっさりと登山道に出た。左へ登って三角点を過ぎ山頂へ。頂上には単独の登山者が二人いた。富士山など素晴らしい展望を楽しんでから、初狩駅へ下った。


山域別山行一覧 形態別山行一覧