「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥日光】紅葉の女峰山

2006-10-10 22:12:58 | ハイキング
                    一里ガ曽根からの女峰山 

 紅葉の時期の休日には「いろは坂」方面は大渋滞となりますが、渋滞とは縁の無い霧降高原から女峰山を目指しました。紅葉はすばらしいと言えるほどではないものの、良い天気に恵まれて楽しめました。東照宮へ下るコースは長丁場で、日が暮れてライトが必要となる前にかろうじて山道を抜け出しました。

【日 程】2006年10月9日(体育の日)日帰り
【山 域】奥日光
【山 名】赤薙山、女峰山
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】分県登山ガイド8栃木県の山(山と渓谷社)
【コース】小丸山(9:30)→赤薙山(10:30)→女峰山(13:25-45)→遥拝石(15:15)→東武日光駅(18:00)

東武日光駅から8時半発の霧降高原行き一番バスに乗る。途中で乗ってくる人もいてバスはほぼ満席となった。小丸山までリフト3本を乗り継ぐが、客は少なく閑散としている。右手に紅葉が点々としている丸山を見ながら緩い登りを行く。左手にはかすかに富士山も見える。快晴の日差しのもと、歩き始めてすぐTシャツ一枚になる。先が長く急ぎたいが、なかなか調子が出ない。一人、早い人に追い抜かれてしまった。

やがて稜線を右にはずれて樹林の中の少し登りにくい道となり、赤薙山に着くがコースタイムとほとんど変わらず、先が思いやられる。赤薙山からは少しやせ尾根気味となり、見晴らしのいい小ピークもある。写真を撮っているとまた、一人先に行かれてしまった。下りでスピードアップすればと焦る気持ちを抑える。

奥社跡から右へ直角に曲がり、一里ガ曽根にかかったあたりから時々下ってくる人とすれ違うようになる。所々の日陰にはロックアイスぐらいの長細く形の揃った氷のかけらが積もっていた。前日あたり降った雹のようだが、天気のいい日に来て良かった。ずっと見えている女峰山へは回り込むように進んで行くのでなかなか近づかない。アップダウンを繰り返し、右手の水場を過ぎてようやく女峰山本体の登りにかかるという感じになる。

ちょっとした岩場を越えて、ハイマツの中のきつい登りにかかる。頂上近くはハイマツの伸びた枝に氷が付き、いわゆる「エビノシッポ」が出来ているのが見られた。山頂に着くと男体山の頂上あたりは雲に覆われ始め、遠くの山々も霞んでいるが、尾瀬や越後の山々は良く見えた。途中で追い抜かれた二人を含めて数名の人がいたが、みんな先に下ってしまい一人になる。その後、帝釈山方面から一人登って来たので写真を取ってあげて、私も下りにかかる。先に下っていった一人を追い越す。

無人の唐沢小屋に入って、置いてある帳面を見るなど時間を使ってしまう。唐沢小屋から少し下ったところで、登ってくる青年に出会う。このあとは誰にも出会うことがなかった。また、遥拝石からの七滝の奇観も素晴らしくここでも時間をとられ、いよいよスピードアップをしないと日暮れが心配になる。やがて笹原の緩い下りが始まり、これが延々と続く。道は伸びた笹に隠れて分かりにくいが目印はしっかり整備されている。それでもこんなところで暗くなったらかなり厳しいことになりそう。道は決して単調ではなく、開けて雰囲気のいいところもあって、飽きさせない。

長い下りで足が痛くなってきたころ、いったん車道に出て、再び山道に入る。あたりが薄暗くなる中、行者堂に着いた。誰も居ないのを幸い、汗で濡れたTシャツをさっぱりと着替える。境内を抜けて通りに出るところで、ちょうどバスに行かれてしまったので東武日光駅まで歩いた。

山域別山行一覧 形態別山行一覧