「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥武蔵】伊豆ヶ岳、蕨山

2004-02-28 23:37:42 | ハイキング

(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

民宿泊まりで一泊二日のハイキングを楽しみました。いい天気、いい宿に恵まれましたが、蕨山のコースが工事中の林道によって分断されていたのにはちょっとがっかりしました。

【日 程】2004年2月28日(土)~29日(日)
【山 域】奥武蔵
【山 名】伊豆ヶ岳、前武川岳、蕨山、藤棚山
【メンバ】7名(1名入れ替わり)
【天 候】晴れ
【参 考】分県登山ガイド10埼玉県の山
     山と高原地図25奥武蔵・秩父
     1:25000地形図「正丸峠」「原市場」
【コース】正丸駅(10:05)→伊豆ヶ岳(11:40)→前武川岳(14:20)→名郷(16:15)泊
     名郷(9:00)→蕨山(11:30)→さわらびの湯(14:20)

池袋で西武線に乗り、東飯能で八高線から乗り換えた6名と合流する。正丸駅から急な階段を下り、しばらく舗装道路を歩く。道標に従って左に山道に入って沢沿いに行くとやがて急登になる。尾根に出る直前は凍結していて慎重に登る。

やがて鎖場と女坂の分岐に着くが、鎖場は進入禁止になっている。過去二回登っている伊豆ヶ岳だが今回初めて女坂を歩く。ピークを巻いていくように遠回りして、最後に少し登ると頂上へ。ちょうどお昼の時間で大勢のハイカーがいた。この時期の私たちの定番「おでん」を暖め、おにぎりなどで昼食とする。風もなく暖かい日で気持ち良くのんびりする。展望の方は近くの武川岳や武甲山、丸山が見えるが遠くは残念ながら霞んでいる。

頂上からは南へ下り、子の権現方面への道を左に分けてどんどん下り、山伏峠で舗装道路を渡る。ここの標識には前武川岳から名郷へ下る道は難路とされており、歩いたことがないので興味深い。一度下ってしまったので前武川岳への登り返しがきつい。途中から一直線の登りが続く。前武川岳からは正面に見える武川岳への道を分け、左へ名郷に下る道をとる。ここの標識には上級者向きと書いてあった。

細い道を辿ると網で防護されたまだ低い植林に沿って下るようになる。この部分はかなり急であるがそれほど困難ではない。それを過ぎると普通になり、やがて天狗岩に着く。天狗岩の左を巻くように下る。この部分もかなり急な下りになる。岩場の基部に着いたところに登り用の標識があるので振り返って見ると、分かれ道の標識だった。岩場をまともに通るコースがあったのを気付かなかった。ここを通るなら「上級者向き」なのかも知れない。また、時刻にもよるかも知れないがこのコースでは他のハイカーに出会うことがなかった。

車道を2回横切り、3度目は車道を歩いて道標に従って左に階段を下り、さらに車道を行った左手に今日の宿がある。ここで別行動の3名と合流する。宿はきれいで薪のストーブも好ましく、しかも私たちだけの貸し切り状態。夕食は猪鍋や天ぷら、手打ちうどんなどでお酒も進む。お風呂は24時間入れる。翌日の朝食もおいしくご飯とみそ汁をおかわりした。最後にコーヒーとケーキまで出た。

雨の予報もあったが、一時的に降られることも覚悟して出発。結局は天気に恵まれた。前日膝を痛めたM氏が抜け、都合が悪くて宿に直行したA氏が加わってやはり7名で歩く。AさんとMさんの女性陣は観光だけで帰ることに。名郷のバス停で3名を見送り、道標に従って右の車道を行く。林道をしばらく歩いて山道に入ると植林帯の急登になる。この植林帯は以前に来たときは非常に暗く感じたが、間伐されたばかりで比較的明るかった。尾根に出て視界が開けると白く削られた山肌が見える。石灰岩の採掘現場らしく作業音も聞こえてくる。急登は続き、頂上近くまで来ると雪も残っていた。

有間山方面との分岐で右の有間山方面にちょっと入ったところが真の山頂だが、小さな標識があるだけの見晴らしもない地味な山頂である。分岐へ戻って展望台へ向かう。ベンチのある展望台は他に数名のハイカーもいるが伊豆ヶ岳よりは少ない。武川岳、伊豆ヶ岳や奥多摩の大岳山も見える。ここで昼食休憩とした。

下り始めは比較的急だが、緩やかな長い下りが続いていく。99年に歩いていて勝手知ったところだったが、突然右手に工事中の林道が見えてきてびっくり。工事によって削られた斜面に転落しないように手すりが設けられている。まるで遊歩道という感じだ。トラロープもあり、左手にも林道が見えてきて、ついに前方で林道が繋がり山道が切られてしまう。さらに金比羅神社が火災で焼失していたのにもビックリ。ここ数年でいろいろ変わってしまったものだ。さわらびの湯に入って宴会というプランもあったのだが、みんなお疲れのようで土産店に入り、名栗まんじゅうを買うなどしてバスを待った。