寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

広島市中区昭和町8・市営平和アパート昭和町

2020年08月03日 | 
比治山橋西詰から南西へ約120m進むと市営平和アパート昭和町がある。昭和町の読みは「しょうわまち」…福山にも同名の町が存在するが、読みは「しょうわちょう」である(こちらは反社の館の所在地としてある意味有名だw)

アパートB

アパートC

広島市が戦後復興のシンボルであるこのアパートを解体すると聞いていたので見に来たのだが、令和2年春にはまだ全て残っていた。二号棟の前(集会所の横辺り)に「峠三吉詩碑」が建立されている。

詩碑

詩碑2


 この平和アパートは、昭和23年・昭和24年度に建設された広島市で初めての鉄筋コンクリート造の市営住宅です。
 当時の住宅はほとんどが木造で、また著しい住宅不足の時代でもあったため、モダンな住まいとして市民の注目をあびました。
 恒久平和と焦土からの復興を願い「平和」の名を冠しています。
 このアパートには、詩人峠三吉も入居し(昭和25年~28年)部屋の窓から京橋川を眺めてうたったと思われる詩「河のある風景」を残しています。

河のある風景

すでに落日は 都市に冷い
都市は入江の奥に 橋を爪立たせてひそまる
夕昏れる住宅の稀薄のなかに
時を喪つた秋天のかけらを崩して
河流は 背中をそそけだてる

原爆詩集・「河のある風景」より

 昭和62年度に、河岸に映える住宅づくりの一環として国の補助を受け景観改善事業を行いました。
 昭和63年3月 広島市

アパートD

峠三吉は三号棟からたびたび京橋川を眺めていたのだろう。私は緑地に上がって下流の平野橋(国道2号)に目を向けた。南区に下宿する友達を訪ねるためにあの橋を頻繁に渡ったものだった。

川


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