マルガリータのつぶやき

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『下流老人』一億総老後崩壊の衝撃 藤田孝典

2015-12-07 11:25:57 | 本 MEMO
13万部の大ベストセラーになっている「下流老人」朝日新書の警告はとてもわかりやすい。

   
 藤田孝典;生活困窮者支援のNPO法人「ほっとプラス」代表理事

現場からの声で高齢者の貧困問題を伝えて、強いメッセージになっている。
先日のNHKで著者の声を聞いて読み始めたのだが、
具体例から始まって表現もインパクトがあり、類似本の中では群を抜いた大衆性を感じた。

相対的貧困、特に生活保護費に少しみたない年金受給者に問題ありと、
「見えない部分」「わかりにくい部分」に光をあてながら、
もはや、底のあいたボートから浸水する水をかき出している場合ではない、
将来を見据えた国家的施策が急務と説く。

13万部のベストセラーの背景には、
真の困窮者は800円の新書など買う余裕はないだろうから、
うすうす不安を感じ出した平均的サラリーマンの姿が浮かび上がってきていると思う。
 マルガリータのまわりにも将来が心配なパターンの人が何人かおもいあたる。

≪MeMo≫
iRONNA(いろんな)から
◎ 「下流老人」にふるえる日本人 篠田博之の視点
 ワーキングプアと呼ばれる新たな貧困層が社会問題になって約10年、このところ大きな話題になりつつあるのは高齢者の貧困問題だ。週刊誌などでもこのところ、毎週のようにその問題が取り上げられている。

 生活困窮者支援のNPO法人「ほっとプラス」代表理事の藤田孝典さんが上梓した新書「下流老人」は13万部のベストセラーになっている。また「ワーキングプア」から「無縁社会」、さらに「老後破産」と、格差と貧困を追い続けているNHKスペシャルが「老人漂流社会」と銘打ってこの8月30日に放送した番組は、上半期のNHKスペシャルで最高の視聴率11・2%をはじき出した。昨年の番組を書籍化した「老後破産」も10万部に迫る勢いでベストセラーになりつつある。

 どうして急にこの問題が関心を呼ぶようになったかというと、老後の貧困が一部の特殊な人でなく、平均的なサラリーマン生活を送って来た人にも近い将来現実になりつつあることがわかってきたからだ。


女性が背負う老いの困難 樋口恵子
  ;203X年「大介護社会」ニッポン第二の敗戦 

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