マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

『セラフィーヌの庭 』

2014-01-30 07:45:44 | 映画note 庭園、山岳、ミステリー
さすが、セザール賞総なめの作品。
〝女ゴッホ”とまでいわれる天才性、悲劇性を余すところなく。
綺麗な映像、深みのある題材、主演女優、男優の演技、時代背景もきっちりと織り込んで、
すぐにもう一回みたくなり、原作 (『セラフィーヌ』 フランソワーズ・クロアレク )にもあたりたい。
  

 

・年代推移(あっという間に十何年)・セルフィーヌの内面描写 が大ざっぱだが、大幅カットのせいかもしれない。
画商;ウルリッヒ・トゥクルはここでもうまい☆ 『善き人のためのソナタ』を思い出した。
セラフィーヌ;ヨランド・モローとあわせて、フィルモグラフィーを追いかけてみようか。

≪MEMO≫
 フランスに実在した素朴派の女性画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた。2009年のセザール賞で、作品賞をはじめ最多7部門を受賞。家政婦として貧しく孤独に暮らす傍ら、敬虔にして無垢な心のままに色鮮やかで幻想的な絵を次々と生み出したセラフィーヌと、彼女の才能を見出したドイツ人画商との心の交流を、激動の20世紀初頭を背景に描き出す。主演のヨランド・モローはその入魂の演技が絶賛され、セザール賞主演女優賞をはじめ数々の賞に輝いた。
 1912年、フランスのパリ郊外サンリス。家政婦として生計を立てている貧しく孤独なセラフィーヌ。彼女は草木や花々に話しかけ、植物など自然のもので自ら絵の具を作り、部屋に籠もって黙々と絵を描く日々を送っていた。そんなある日、彼女の働く家にアンリ・ルソーを見出したドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデが妹と共に引っ越してくる。そして、その家に置かれていたセラフィーヌの絵に心奪われたウーデは、彼女に援助を申し出るのだった。こうして画材を自由に手に入れられるようになり、絵を描くことにますます情熱を注ぐセラフィーヌ。だが1914年、第一次世界大戦が開戦、敵国の人となったウーデは止むなくフランスを離れることに。1927年、これまでと変わらず家政婦をしながら絵を描き続けていたセラフィーヌは、フランスに戻ってきたウーデと再会を果たす。やがて、再びウーデの援助を受けることになったセラフィーヌは、次第にその名が知られるようになり金銭的にも豊かになっていくのだが…。

ヨランド・モロー(Yolande Moreau, 1953年2月27日 - )主な出演作品[編集]
ザ・パック 餌になる女 2013年公開 監督:フランク・リチャード
ゲンスブールと女たち2011年公開
ミックマック 2010年公開 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
セラフィーヌの庭 2010年公開 監督:マルタン・プロボスト
ベティの小さな秘密 2008年公開 監督:ジャン=ピエール・アメリス
パリ、ジュテーム  2007年公開 監督:ブリュノ・ポダリデス、
アメリ       2001年公開 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
 冬の旅       1991年公開 監督:アニエス・バルダ

ウルリッヒ・トゥクル(Ulrich Tukur, 1957年7月29日‐)主な出演作品[編集]
Die weiße Rose(1982年)
Stammheim(1986年)
Nikolaikirche(1995年。フランク・バイヤー監督)
Bonhoeffer(2000年。ディートリッヒ・ボンヘッファー役)
テイキング・サイド(2001年。サボー・イシュトヴァーン監督)
ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-(2002年。コスタ=ガヴラス監督。クルト・ゲルシュタイン役)
惑星ソラリス(2002年、スティーブン・ソダーバーグ監督)
オペレーション・ワルキューレ(2004年。テレビドラマ。ヘニング・フォン・トレスコウ役)
善き人のためのソナタ(2005年。フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)
アイガー北壁(2008年。フィリップ・シュテルツル監督)
セラフィーヌの庭(2008年。マルタン・プロヴォスト監督)
John Rabe(2009年、ジョン・ラーベ役、日本未公開)
白いリボン(2009年。ミヒャエル・ハネケ監督)
ラルゴ・ウィンチ -裏切りと陰謀-(2011年)
ロンメル(2012年。テレビドラマ。エルヴィン・ロンメル役)

華やか享保雛(きょうほびな)

2014-01-28 22:59:38 | イベント・記念日・ユニーク交遊録
美しい「享保雛」親王飾り、を購入した。
〝雛人形選びは「一にお顔、二に衣裳」”というが、まさしく、上品で美しいお顔と、華やかな南天模様の衣装で決まりだった。
  
 
享保雛とは;
雛人形(ひな人形)の歴史~  形代(かたしろ)→天児(あまがつ)・這子(ほうこ)→立雛・ 紙雛→室町雛→内裏雛→寛永雛→享保雛→次郎左衛門雛→有職雛→古今雛~~~の、

雛人形の歴史の中でもっとも豪華で華美の時代といわれている。
徳川八代将軍・吉宗の治世である享保年間(1716~37)頃から主に町方で流行した。
大型で豪奢な享保雛は、「奢侈禁止令」などで贅沢すぎると幕府から取締りをしばしば受けるほどだった。雛人形が商業化されて、一般町人の世界に広まってきていた。
  

・能面のような古風で面長な表情、金襴や錦等を用いた豪華な衣裳。
 男雛は束帯、女雛は五衣唐衣裳(俗称十二単)姿を基調としている。
 男雛は両袖を張ったデザインで、太刀を差して笏(しゃく)を手に、女雛は五衣(いつつぎぬ)、唐衣(からころも)姿で、袴は綿を入れて膨らませ、ボリュ-ムのある雛人形。
 江戸時代に流行した面長の衣裳着雛。寛永雛から発達したとされる。

☆ 広く長く愛された享保雛は、いまでも各地の博物館や旧家の雛人形展で江戸時代の代表的な雛人形として、多くの人たちにその幽雅な微笑みをなげかけている☆

(「親王飾り」;雛人形のうち、最上段の内裏雛のみの人形飾りのこと。)





縁結び・出雲大社~稲佐浜

2014-01-27 22:56:42 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
今日は素晴らしい好天だった。一日一便の路線バス;玉造温泉~出雲空港~出雲大社行きで出雲大社まで。
この路線三十何年の運転手の話に歌に、いっきに出雲の知識が増えた。
出雲人の誇りを精一杯、声だかというわけでなく、正直者で控えめで都会人が忘れ去った人の好さすら感じる。
文明社会をはなれてタイムスリップしたようなひと時だった。

9号線分岐点;京都~下関は日本第二位の長さ(第一位は4号線東京~青森)


  朝の宍道湖のしじみ漁;底引き網を船で引っ張ってる。

 「縁結び出雲空港」

 
防風林;築地松(ついじまつ)

出雲大社到着
 
勢溜(せいだまり) と下り参道

 
四の鳥居 と 本殿

 

因幡の白うさぎ
 

街から稲佐浜までそぞろ歩き、真っ青な空☆
一畑鉄道駅;1時間に1本

かつてのメインストリート・市場通りの風格あるたたずまい
 ≪大村家住宅≫

≪藤間家住宅≫


 神迎えの道 永徳寺坂                永徳寺坂下の大塔籠

稲佐浜と弁天島


 

奉納山の急な階段を上って、阿国塔(おくにとう);出雲阿国:歌舞伎の創始者といわれる
 

ここから見た稲佐浜


連れのM嬢に遠慮してそば屋は情報だけ。


帰りのバス:出雲大社~出雲空港も同じ人で、「出雲の活性化は観光振興から」を地で行っているのには感心。
 
出雲ドーム                         斐伊川


大山(伯耆富士、出雲富士)が見えた☆今年になって2度目とかで興奮している。 この場所からが最高だという。(大山は鳥取・伯耆にあるが、出雲の人は出雲富士と呼んでいる。)

帰りは、4時10分発JAL便、宍道湖の真上を伯耆富士を遠目に見ながら、


国引き神話を彷彿とさせられた、島根半島全景


宍道湖に沈む夕陽とはこんな感じなのか、あと30分遅ければ入日絶景だった。





≪参考にした案内地図≫



玉造温泉「界 出雲」・玉造湯神社

2014-01-26 23:23:58 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
冷たい雨模様で松江城も車窓から、


玉造温泉;星野リゾート 界 出雲(旧・ 華仙亭有楽) にチェックインした。
 

土産物コーナー;和菓子、勾玉飾り
 

客室でも


フロントの暖かさが、なによりうれしかったのはつかの間で、
玉造湯神社まで玉湯川の両岸の街歩きスポットを歩くうちにいよいよ冷え切り、カメラを撮る手も凍えてくる。
 

;河床から湧き出る湯 

 

若いM嬢は古式にのっとって「願い石」「叶い石」にご縁祈願、どんなご縁をお願いした
   

  
若い方がつぎからつぎと、大人気、マルガリータも祈願すべきだった、と今頃考えても遅いか

「界 出雲」にもどり、
・お茶をいただき
   
  
・湯浴み;露天風呂に酒の手桶浮かべて、

・夕食;蟹尽くし☆
 
香箱蟹(こうばこがに)

ズワイガニ(松葉蟹、越前蟹ともいう)の雌。雄のズワイガニに比べて、雌のコウバコガニは非常に小さい。お腹の中にあるぷちぷちとした外子(卵)と、甲羅の中にある内子(未熟成卵)、かに味噌が絶品!
小さいゆえか、味はズワイよりも濃厚で甘みがある。
産卵する雌の保護で、11月上旬から1月上旬までしか漁ができない。雄のズワイガニに比べ安価なためか、あまり県外には出回らずに地元で消化されることが多い。期間限定・地域限定☆

八寸七点盛り




       蟹の養老蒸し                    蟹の絹糸揚げ;お菓子のような歯ごたえ



しじみの加太婦羅那



・雅楽演奏・講釈
  
右から 笙(鳳笙)、篳篥(ひちりき)、龍笛(横笛、おうてき)または高麗笛(こまぶえ)
「天から差し込む光」を表す笙(しょう)。
「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥(ひちりき)。
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す龍笛(りゅうてき・おうてき)。

   
と、「界」らしいその土地ならではの行事が夜半10時すぎまで続く。
ライトアップされた竹林・中庭




~松江~小泉八雲旧居・記念館

2014-01-26 22:33:46 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
軽く山越えして松江城下、堀川沿いの小泉八雲旧邸、記念館、
(軽く、と書いて思わず、八雲の潜戸行は人力車での山越えでそれは大変だったという。その同じ道を車でたどった)
  
 

 
 八雲は眼が悪くて98cmの特注机でこういう格好で執筆した。身長が全く同じ(160cm)マルガリータが座ったところ。

 

・記念館では、企画展『ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン』開催中、来日する前のニューオーリンズ時代を特集している。


 

ハーンは、ニューオーリンズのフランス・スペイン・アフリカ人奴隷・ネイティブ・アメリカンの融合した混淆文化に強くひかれたという。
企画は、松江との共通点;「18世紀の街並み、怪談、川・湖、観光都市」に着目し、ニューオーリンズが地域の特色「キリスト教的な呪術的文化や湿地に覆われた負の自然環境」を観光に生かしているのを松江も参考にできればと。

八雲曾孫・凡氏のゴーストツァー企画、マルガリータ好みで次回は必ず☆
 



三徳山投入堂~境港~加賀の潜戸

2014-01-26 21:53:12 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
今日は、国宝 投入堂を下から見て、海ぎわ9号線を西へ、今旅のハイライト・島根半島;加賀の潜戸探索、松江・小泉八雲旧邸、終点は玉造温泉・界 出雲(星野リゾート)。

昨日が3月中旬の陽気で、今日は反転、粉雪まじりの5℃の予報、こちらの寒さには厳しさを感じる。
三朝温泉の南東7キロの三徳山三佛寺国宝 投入堂(みとくさんさんぶつじ なげいりどう)まで、
 

駐車場から見られるといわれたがよくわからない、あの崖あたり?と方向づけてカメラを向けるしかない。
 

  

平安期建立、千年を超え岸壁に立つ、ポスターには「日本一危ない国宝鑑賞」とあったものだ。
役行者(えんのぎょうじゃ)が法力で岩屋に投げ入れたといわれていることから、この名がついた。
近づく道すらない垂直な崖に浮かぶとも建つとも表現しがたい優美な姿、
  
写真家 土門拳に「私は日本第一の建築はと問われたら、三佛寺投入堂をあげるに躊躇しないであろう」と言わしめた。

道すがら、神社がいたるところにあり、めずらしくもないなどと思っていたら、途中、出雲大社ゆかりの神社を見落としてしまった。
 

境港
 

水木しげるロードで一服、妖怪も寒くて気の毒、ここも妖怪饅頭の試食は丸ごと(2個以上可)、すごい(笑)
  

加賀の潜戸(くけど)の遊覧船も冬季休業中、崖の上からと、道案内に従って行けるところまでと頑張った。




灯台方向と見当をつけて進めば、まさに潜戸の真上だったらしい、細い崖路でちょっとした冒険だった。
 

旧潜戸の洞には「賽の河原」、水子・幼子の霊魂が集まるところ、角田光代「かなたの子」で知ったが、一般的にはまだまだ知られていないようだ。
海際に降りて、「マリンプラザしまね」の留守番係も親切、こちらもいろいろ質問できた。




  

海側、高台から、潜戸方面





三朝温泉 旅館大橋・川・古酒

2014-01-25 23:28:15 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
開湯850年の三朝温泉;含放射能/ラジウム泉で有名だが、ここも初めて、
大体が、鳥取、島根県はなじみがうすいのだ。 
ある本によると日本人の60パーセントは生涯一度も島根県にいかないとか!(どういう根拠??) 

日経・「名建築を楽しめる温泉宿」東西ベスト10 西日本の第2位にここの「旅館大橋がランクインしていて(14’1'4日)、加賀の潜戸(くけど)の最寄なので、たまには変わったところでと…
ほぼ全館が国の登録有形文化財、全20室すべての造りが異なる。
唐破風の玄関
 

 

抹茶のお出迎え
 

向こう岸の温泉街まで、水清き、かじかの里
  

かじか橋の与謝野寛の歌
 

左は100m以上続く宿のたたずまい。


私たちの部屋が見える、

三朝温泉名物・河原露天風呂、この寒さの中、入浴中の男衆4,5人!


「昭和」の香りの細い道を入る、射的、スマートボール、芝居小屋、スナック、
 

 

その奥、藤井酒造の店主は親切で酒造り秘話が楽しかった。
三朝正宗上撰から貴重種白狼古酒原酒まで試飲させてくれて、ロンドンでのIWC2010ゴールド&トロフィー受賞のいきさつなど。
たしかに白狼古酒は日本酒というよりワイン、シェリー酒そっくりなので外人受けするようだ。
 
5時過ぎてライト・アップした三朝橋


宿に帰って「巌窟の湯」、岩組みの底から熱い湯がわきあがって、皮膚の角質が気持ちよく落とされていく感じ
☆元々、三徳川に温泉が湧き出ていたものを、そのまま湯船に使用した、深い所もあれば浅い所もある「まさに川そのもの!
上の湯・中の湯
3つの湯船からそれぞれ温泉が自然噴出し(下の湯・中の湯)はラジウム泉、(上の湯)は三朝温泉ではここだけが持つトリウム泉。
三朝温泉はラジウム含有量が世界一、含弱放射能泉-ナトリウム-塩化物泉、温泉の蒸気を吸う事により微量なラドンの放射線が細胞を活性化させる(ホルミシス効果)。

三朝正宗で一杯、カニ、牛、豆腐…
 

 



 

鳥取空港~砂丘~倉吉~三朝

2014-01-25 22:01:13 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
今年初めてのフライトは、ANA、羽田~鳥取空港まで1時間20分、
富士山、八ヶ岳、かんじんなところで雲が、残念。


朝食サービス、ANAの機内食は心がこもっている☆ 


中国山地を横断して日本海へ、


鳥取砂丘の先を旋回して滑走路へ、鳥取空港は初めてなので興味津々☆


鳥取砂丘、


白兎神社、白兎海岸、早くも神話世界が開ける。
 



道の駅;試食のサービス満点、この先どこへ行っても太っ腹の試食コーナー、鳥取、出雲の人柄を感じ始めた☆
 

渚に近い、浜村温泉、この地方には「美しく素朴な人情のある小さな村」(小泉八雲)が点在している、
 

白壁土蔵の「倉吉」に寄り道、

地元名物「打吹公園だんご」はなんとも愛らしい三色串団子で、あっというまに平らげてしまった。
白餡、小豆餡、抹茶餡、甘すぎず、素朴。うるち米粉に蜜をいれ、練って蒸して練ってさらに8時間蒸して…


三朝(みささ)温泉、旅館大橋に到着。
 

『影の部分』秦早穂子

2014-01-23 21:24:20 | 本 MEMO
映画『ハンナ・アーレント』のパンフレットで、秦早穂子の文章があまりに的確でウナッてしまい、
いろいろ調べているうち(まるで初耳の名前だった!)、自伝的小説『影の部分』に行き当たった次第。
 

1931年生まれの80余歳、日本のフランス映画輸入の生き字引のような人だった。
邦題『勝手にしやがれ』も彼女の作という。
映画輸入の裏から、著名監督、俳優がらみのパリ案内本にも使えそう☆
同時に戦中戦後の日本の社会史にもなり得て、大変な意欲作とみた。

テンポよく切れ味抜群で、諸事、思い切りよくバッサバッサと切り込んでいく文章は思った通り、
稀有で豊富な体験と文章力が合わさった、こんな幸運な書はめったにあるものではない。

≪MEMO≫ウィキペディアより
著書[編集]
スクリーン・モードと女優たち 文化出版局、1973.
パリに生きる女たち 時事通信社、1978.10.
パリの風のなかで 講談社、1979.11.
東京パリ闘い通り 大和書房、1981.11.
巴里と女の物語 PHP研究所, 1981.3.
不滅の女たち マルゴ王妃からコレットまで 文化出版局、1984.1.
「椿姫」と娼婦マリ 読売新聞社 1986.2.
シャネル20世紀のスタイル 文化出版局、1990.12.
おしゃれの平手打ち 文化出版局、1996.3.
影の部分 = La Part de l’Ombre リトルモア、2012.3.

共著[編集]
パリ・東京井戸端会議 岸恵子共著. 読売新聞社、1973. のち新潮文庫 
映画、輪舞のように 山田宏一共著. 朝日新聞社、1996.7.

翻訳[編集]
ぼくの伯父さん ジャック・タチ 三笠書房、1958. 若草文庫
エレガンスへの招待 マギ・ルフ 婦人画報社、1959.
獅子座の女シャネル ポール・モラン 文化出版局、1977.3.
シャネルの生涯とその時代 エドモンド・シャルル・ルー 鎌倉書房、1981.6.




八代亜紀のジャズ・アルバム

2014-01-21 20:09:35 | CD・TVの音楽シーン
かねて評判の八代亜紀のジャズCDアルバムを、ベンツSLKではもちろんのこと、パソコンしながらも聞いていたりしていて、
作業に飽きて、レビューなど検索して遊んでいたら、
たとえば一人で夜のドライブをしている時、なんだか寂しいなと感じていたなら、その寂しさを忘れさせてくれるアルバムだと思う
というのにぶち当たり、思いは、さかのぼること?十年前に、

遅ればせながら、26歳で運転免許をとり、28歳で初めて買ったのがスカイライン1800クーペで、
一人でよく“予定は未定”のドライブにでかけた。
ピカピカの真っ赤な新車で、今考えてもとても良い車だったと思う。とくに音がよくてカセット(古!)を何本も助手席に置いてリズムよく、
お気に入りはラテン・ジャズ・ダンスナンバー、和田あきこのブルース、美川健一、研ナオコ、
特に八代亜紀は声の音域がマルガリータぴったりで、「なみだ恋」とか入っているヒット集を口すさびながら、追い越しをかけていたものだ。

≪MEMO≫
☆八代亜紀、初の本格ジャズ・アルバム「夜のアルバム」

1971年に演歌歌手としてデビューし、デビュー42年目を迎えた2012年、ルーツであるクラブ・シンガー時代に思いを馳せ、ジャズ・スタンダードや歌謡曲等の「流行歌」をジャズ・アレンジでカヴァー。

☆八代亜紀の「ジャズ的」魅力にスポットを当て、既発作品の中から選曲した「Mr.SOMETHING BLUE」

南佳孝や大貫妙子、大沢誉志幸らPOPS系アーティストによる書き下ろし曲、洋楽カヴァーで構成されたコンセプチュアル・アルバム『MOOD』(2001年)、『VOICE』(2005年)収録曲、近年の(2013年時)ジャジーなアレンジによるオリジナル楽曲等を収録。





『ハンナ・アーレント』

2014-01-20 22:39:19 | 映画note 庭園、山岳、ミステリー
中高年を中心に人気を呼び、静かなブームが続いている映画「ハンナ・アーレント」を見てきた。
        

亡命ユダヤ人政治哲学者・ハンナ・アーレントがアイヒマン裁判を傍聴し、ニューヨーカー誌に乗せた記事が猛反発を食らう。
“600万人のユダヤ人を絶滅収容所に移送した責任者アイヒマンは、命令を遵法した官僚にしか過ぎなかった”
“一部のユダヤ人組織のリーダーが、少数のユダヤ人を救うためにナチ協力した”

世論への反論として、ハントが学生たちを前に、「悪の凡庸さ、陳腐さ」について講義する緊張の8分間。
“「悪の凡庸さ、陳腐さ」、考えることを放棄した人間が犯す悪、ごく普通の人間が犯す悪”

人種問題でなく、人間の本質を説き、世界に真実を伝え、繰り返す戦争、人種問題、憎悪の連鎖の阻止を主張した。
「考えることで、強くなれる」、人間は考えることによって存在する、は、ハイデガー、フッサール、ヤスパースの系譜を思い起こされる。
学問としての哲学ではなく、普通の生活者として哲学する人間(自分の頭で考える人間)にあたえられる希望を思い出させてくれた。
21世紀の今、山積する諸問題を憂うる中高年にとって、希望の星ともなる指標ととらえられたが故の「大人気」と納得した。


<‎114分‎‎ - G 指定‎‎ - 人間ドラマ‎
- 出演者: ニコラス・ウッドソン, ミーガン・ゲイ, サーシャ・レイ, ヴィクトリア・トラウトマンスドルフ, ハーヴェイ・フリードマン, クラウス・ポール, バルバラ・スコヴァ, ジャネット・マクティア, ユリア・イェンチ, フレデリック・ベヒト, ウルリヒ・ノエテン, ミヒャエル・デゲン, トム・レイク, アクセル・ミルベルグ
『ローザ・ルクセンブルク』等で知られるドイツのベテラン女流監督マルガレーテ・フォン・トロッタが手がけた重厚なドラマ。ナチス戦犯の裁判を見つめる実在のユダヤ人の女性哲学者ハンナ・アーレントの胸中を描きながら、善悪や人間の本質に切り込んでいく。『ローザ…』のヒロイン、バルバラ・スコヴァが再び主演を務め信念の強さを体現する。>

≪参考≫13年12月09日(月) 週刊現代映画『ハンナ・アーレント』どこがどう面白いのか 中高年が殺到!!
<平日の昼間にもかかわらず、映画館に行列ができている。1960年代、あることがきっかけで世界中から批判を浴びたユダヤ人の女性哲学者の物語。日本人にいま受けているのには、理由があった。>

葉山;柴崎海岸&富士

2014-01-19 22:33:41 | ベンツSLKと行く・ゴルフ
日曜の朝、雪予報が思わぬ好天模様で、こうでなきゃ♪、と葉山・逗子方面へ、
遠目にも海を一望する、眺望マンションの検分に車を回したら、そこは柴崎海岸、前は富士山、
  



 

 



 

モーニング・カフェは逗子海岸・なぎさ橋珈琲で、
風が冷たくてテラスには出られず、窓際もすきま風で寒い。水出し珈琲も濃すぎて残念。


   

情報誌は、今夏の逗子海水浴場の条例改正案(飲酒禁止・バーべキュー禁止・音楽禁止etc.)を詳細に報じている。
 景観、治安に対する地元の憂慮は大変なものだ。頑張ってほしい。

剪定・誘引はじめます

2014-01-16 09:30:46 | マルガリータの庭・1月
昨日は陽ざしもなくて底冷えがした。寒波(最高5℃)で、今朝は6じ、マイナス2℃で今冬の底?
毎日、底?底?ではいつになっても始められない冬の剪定・誘引、意を決して今朝から、と、
では、いまだにあちこちできれいに咲いている赤、ピンク、黄。
残念だが、バッサリ行くしかない。

  
<ダム・ドゥ・シュノンソー>              <スーリール・ドゥ・モナリザ>       <サプライズ>

 
つぼみたくさんの<オクタビア・ヒル>                 <スダチ>も熟して

パソコン修理で一週間くらいブログ書けないかも。(CDが取り出せなくなった
この間に、200本の薔薇仕事が終わるようにしないと、
気が落ち着かず海外の予定もたたないでいます

『二人乗り』平田俊子

2014-01-14 22:09:58 | 本 MEMO
先日のマルガリータ 『私たちには物語がある』角田光代で気になった本のひとつ、『二人乗り』平田俊子、
  
あらすじも愉快だったが、平田俊子の文体、構成力に目を開かされた。
巻末の筆者略歴をあらためて、詩人・劇作家・小説家 に納得した。
何事も日常に寄り添う方向で、軽やかなほろ苦さとユーモア感ある文体を手本にしたいと思った。

≪参考≫
『二人乗り』 いくつになっても恋愛にあがくのだ[評者]角田光代(作家) 
三十代になったら恋愛の悩みなんかないんだろうと、二十代のころは思っていたのだが、三十代に突入するやいなや、以前に負けない恋愛の悩みに襲われた。現在三十代の私は、四十代になったらよもや恋愛のことなんかで悩まないだろうと、あいかわらず思っているのだが、三編の小説から成る本書を読み、そんなことあるはずないか、と笑いたくなった。
 ~
見事にみんなあがいている。恋愛に足を取られている。本書が描く彼らの恋愛は、しかし美化されてもおらずかといってどろどろしてもおらず、もっと日常に寄り添った何かである。台所のにおいとか袋入りのあんぱんとか、仏壇に供えた花とかやかましく時刻を知らせる壊れた時計とかと同列に、人の暮らす場所にあるもの。決して絵にならず、美しくもないが、しかし彼らがあがく姿は、フライパンやアイロンがあるべき場所に常にある、そんな安心感を与えてくれる。
 前作『ピアノ・サンド』と同様に、平田作品には、軽やかなほろ苦さと、独特のユーモアがある
 坂道では足を踏ん張る。下り坂では風を切る。荷台に座ったときは前の人にしがみつく。ときどきバランスを崩してよろける。人とともに生きていくのは、不器用に自転車を漕(こ)ぎつづけるようなことなのかもしれない。
 

小田原~湯河原 海と水仙

2014-01-12 22:22:41 | ベンツSLKと行く・ゴルフ
三連休のなかび、好天で昼過ぎはポカポカ。
湘南の海は、はやキラキラと早春の趣、






高台のヒルトン小田原リゾート&スパから、


 小田原方面
 
 
 真鶴方面、右奥に初島
 

 駐車場には、ベントレー、ベンツ、外国車がめだつ☆
  

湯河原旧道の松本農園で水仙摘み、いい香りと丁寧な応対でしばし浮世を忘れ…☆
 

 

水仙ロード




目の前は海


ゆとろ・嵯峨沢の湯からの湯河原温泉街




引き返して、かき、ホタテ、の漁師料理,


 

≪追記≫
花瓶に小分けした水仙30本、においが強いから一か所におかないでと言われ、あちこちに分散していたのを
こゆき様のコメントで思い立って、集合撮影☆
寒いので長持ちしている☆