マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

イギリス・アンティーク日時計のフォーカスポイントをさがして

2017-02-22 13:50:14 | マルガリータの庭・2月
イギリス・アンティークのアイアン製日時計2つ、4年ぶりに場所を移動してみた。
5年前にアンティークショップで見つけた時は、暗い緑色の塗装はくすんで、本体部分も腐食しかけていたのだが、
マルガリータがお世話になっている職人さんが、専門の塗料で塗り替えてくれた。

日時計を生かすフォーカスポイントは、なかなかむずかしい。
 南をさすことはもちろん、遠くからも近くからも注目される場所をさがして、

◎一つは東南角の外庭の内側、コッツウォルズ・ハニー色の石で二段に囲った花壇、
 花壇自体も今年は大幅に模様替えして、バラ中心にしたところに。

 

 
 花壇にはオールド・ローズピンク・グルーテン・ドルストシャルル・ド・ミル、ダマスク香の原種バラロサ・ダマスケナ
 イングリッシュローズレディ・エマ・ハミルトンバリエガータ、ミニバラ

◎もう一つは、玄関に向かって右側、
 背景の、マルガリータお気に入りの大型バラ、

 

 
  鮮やかな一季咲きの黄色;イースレアゴールデンランブラーの開花が待ち遠しい。


マルガリータの庭 最盛期 の日時計;
 過去記事から;
 ’13’6’12
  
 
 ’14’6’5
 

 

先日、そっくりな日時計を「ダウントンアビー・シーズン4」の先代伯爵未亡人バイオレット居城に一瞬見た。
再度確認しなければと思っているのだが‥、間違いないと思う。
城は「ダウントンアビー」とくらべるとだいぶ質素な感じだが、それでも広い庭の先、玄関前に置かれていた。
深緑色で1台、オーナメントここにありというたたずまいだった。
本来はこういう使い方なんだと納得した。

イギリス庭園を学ぶための基礎知識(1)には、
【18世紀以前の古典主義庭園に見られる技法】
「garden ornament(ガーデン・オーナメント)
「庭園装飾」。樹木や花はオーナメントとは呼ばないが、石材・金属・土・木材・ガラスなどでできた「装飾的な造作物」一般がこれに相当する。
重要なオーナメントの一つに、「sundial(日時計)」の存在も欠かせない。公園にあるような花時計は近代の産物であるが、古典主義時代の日時計は太陽の運行によって移動する針の影から、時間を読み取る装置であった。庭園は象徴的小宇宙として象徴化されてきたが、日時計は大宇宙との連携を感じさせる重要な装置である。時計が発明されて日時計で時間を読み取る必要がなくなってからも、「庭=ミクロコスモス」という神秘主義的図式のシンボルとしての装飾になっていった。日時計以外に、「armillary sphere(天球儀)」も使用される。

 
<掲載写真>