所在地 佐用都比売神社 兵庫県佐用郡佐用町本位田甲261
佐用郡中心部の佐用町本位田甲には延喜式内社・佐用都比売賣(さよつひめ)神社が鎮座しています。
参道の左手に塩川神社(汐川神社)があります。汐川神社は、元は汐川と呼ばれる谷にあって祭祀の前に海水を川に投入して神官が潔斎したという。海神と思われる市杵嶋姫命を祀る名残かも知れません。
参道鳥居の右脇には「百度石」があります。
境内入口の鳥居の脇に「縣社佐用都比賣神社」と刻まれた社号標があり、参道の左脇には「續日本後紀 播磨風土記 記載神社標」と刻まれた神社標があります。
宮本武蔵が諸国修行に出かける時、当社に本刀二振りを捧げ、17日間参籠してその武運を祈願して出立したと伝わるようです。
同神社は、地名の由来にもなったとされる「狭依毘売命」という神がまつられ、播磨国風土記にも記述があるなど、1300年以上の歴史があります。
拝殿の奥には本殿が、鎌倉時代から南北朝時代にかけての武将である赤松円心や、その兄の孫で、利神城主の別所五郎左衛門敦範が崇敬しました。また池田輝政が姫路に居城すると、その崇敬を受け、その一族の利神城主である池田由之などが慶長年間(1596年-1615年)に再建です。
本殿の奥には、竹林もあります。また この佐用都比売神社の社殿は拝殿・本殿ともに入母屋造です。
次回をお楽しみに では またね