鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

新茶のシーズン始まる

2024年04月15日 | 議会活動
令和6年4月15日(月) 

 今年の新茶シーズンを告げる初取引が、12日に静岡茶市場で開催されました。私の地元富士市も県内茶産地の一つで、茶畑一面に新芽の緑色が広がる姿と、茶の加工場から漂ってくる新茶の香りは、この時期にしか体験できない、なんともいえない安らぎも感じます。

 報道によると、県内産一番茶の取扱数量は3月下旬の冷え込みが響いて50.8キロと過去最少となったが、関係者約800人が今年の出来映えに強い関心を寄せた。4月下旬までに各地の茶園で摘採作業を迎え、5月1日の八十八夜に向けて新茶商戦が本格化するとしています。
 今年の初取引は、昨年より1日前倒しし、市場開設以来最も早くなったそうです。平均単価は、前年比11倍の7万7,637円で過去最高となりました。
 ちなみに、初取引で話題になる最高値は、機械もみ茶で1キロあたり111万1,111円、手もみ茶の最高値は、108万円だったようです。

 茶生産を巡っては、毎年厳しい状況が続いています。日本一の茶産出額を誇ってきた静岡県ですが、令和に入ってからは静岡県と鹿児島県が拮抗しています。令和元年には鹿児島県に1位を譲りその後は本県が1位を維持していますが、先は読めません。茶価の低迷は、茶農家の減少につながっています。将来が見通せない中で、担い手の確保が困難であることが、本県茶業の低迷につながっています。

 県では低迷する茶業を支援するため、「静岡県茶業振興計画」を策定しています。目指す姿は、「生産者の経営安定と持続可能な茶業の両立」です。
 産業振興の視点は、多様な人々との連携による需要の創出で、①静岡茶の新たな価値と需要の創出。②茶産地の構造改革の推進。③海外販路の拡大です。
 環境・産業振興の視点では、持続的な生産体系の推進のため、④SDGsや脱炭素社会に向けた取組の推進。
 文化・産業振興の視点では、次世代への茶業及び茶文化の継承のため、⑤茶の都づくりの推進をあげています。

 先人達が築きあげた日本一の茶どころである静岡県、何としても本県の茶業を守り抜いていかねばなりません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする