鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

知事辞職表明

2024年04月03日 | 議会活動
令和6年4月3日(水)

 静岡県知事の川勝平太氏が突然の辞任を表明し、大変驚いています。任期は来年7月まで1年3か月の任期を残しての辞任表明でした。ご本人は記者会見で6月定例会をもってと辞職の時期を示しています。

 辞職を明らかにした背景には、4月1日、県に新しく入庁した職員への訓示の際に、職業差別ともとれる発言があり、県の広報広聴課には多くの県民などから非難の声が届いていました。
 その内容は、「野菜を売る人や牛の世話をする人、モノを作る人と異なり、ここにいる新人職員は頭脳・知性の高い人」という表現がありました。
 本県は、ものづくり県であり、知事の言う日本一の400種を超える「農芸品県」という誇りを、機会ある毎に発してきたはずなのに、なぜこのような発言になったのか、繰り返される知事の不適切発言には全く理解できません。多くの非難の声に同調せざるを得ません。

 私が副議長に就任して以来、6月定例会、9月定例会、12月定例会では、知事の不適切発言等を巡り政治姿勢に対する質問が続き、特に6月定例会では知事の不信任決議案が提出されましたが、可決に必要な賛同議員数2/3に1票届かず議案は通りませんでした。しかし、知事は本会議場で「今後不適切発言があった場合は、辞職する。」と明言していました。以降、どの定例会においても知事に対する厳しい追及は続いてきました。
 加えて、リニア中央新幹線に対する取組も、当初は多くの支持者もあったようですが、最近はリニア工事に関連する水問題で揺れる大井川流域の県内市町の首長からも、県の取組に疑問を呈する声が上がっていました。

 県議会としては、知事の不適切発言や政治姿勢に対する問題等に対しても厳しく追及し、辞職勧告や不信任決議等で対抗してきましたが、議会の制度によりその効果を発揮できる賛同議員数に今一歩到達できず、辞職等まで追い込むことは叶いませんでした。また、4期目に至るまでの知事選挙でも、県民の理解を得られる結果が出せなかったことは、知事野党であり私の所属する会派の問題を指摘する声も多く、真摯に受け止めざるを得ない状況が続いてきたことも事実でした。
 一方で、近年、知事に賛同してきた支持者からも、行き過ぎた知事の言動を批判する声も増えており、それは私のところにも届いていました。

 意表を突いた知事辞職表明が出たことで、今日以降の議会、特に各会派の動きは知事選に向けた様々な動きが活発化するはずです。議会運営に関わる者として、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
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