鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

歯や口の健康づくりを再認識

2024年04月06日 | 議会活動
令和6年4月6日(土)

 昨日のブログでも触れましたが、歯と口腔への関心を高めるために知っておくべきことをお伝えしたいと思います。

 県歯科医師会との懇談会からの内容ですが、県のホームページにも記載され、歯科医療機関と行政が同じ課題について触れていました。
 キーワードは、「歯周病」、「オーラルフレイル」、「8020運動」です。どこかで聞いたように思われますが、歯科医師会からは、これらの言葉の意味が県民に十分に伝わっていないのではないか。歯と口腔の健康は、身体全体の健康維持の源であることを理解することがまずは大切であるとしています。

 人間は口から食物を食べ歯で咀嚼し、胃で消化して身体を維持するための栄養を取り込みます。消化されず残ったカスは腸を経て肛門から外部に排出されます。食物の入り口となるのは口ですが、歯で十分に噛むことにより消化が進みます。歯が健康でなければ十分な栄養が摂れず、結果として身体全体の健康を維持することはできません。

 「歯周病」は、加齢によって起こる避けられない病気であると考えられてきました。しかし、最近、その原因が、食事や歯みがき、疲労(ストレス)、喫煙などの生活習慣と密接に関わり合っていることがわかってきました。生活習慣の中でも、特にたばこを吸う人や、糖尿病を持つ人は、歯周病が進行しやすい傾向がみられるため、注意が必要です。「歯周病」は「生活習慣病」です。

 「オーラルフレイル」は、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。この「オーラルフレイル」の始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気がつきにくい特徴があるため注意が必要です。
 「オーラルフレイル」は、早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。

 「8020運動」は、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。

 私も自分の歯のことになると自信が持てませんでした。虫歯も多く、適切な管理をしてこなかったことが原因です。それに気付いたのは、社会に出てからでした。仕事で長期に渡る出張があり、海外ともなれば歯が痛くても容易に治療を受けることはできません。出かける前には歯科医に虫歯の点検をしていただきました。
 それでも長期に渡ると、自己管理するしかありませんでした。歯科医から歯の管理について説明を受け、そのことを十分に理解し、習慣化することができました。歯科医には歯が痛くなった時だけに通うのでなく、定期的に診察していただき、気付かず進行する歯や口腔の異常を診ていただくことで、それ以降の自分の歯を失うことは少なくなりました。

 「かかりつけ歯科医」による定期歯科健診の大切さを実感しています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする