日曜に舅と夫の七回忌をした。
お寺の住職とは同級生である。高校は違うが、小学校、中学校は同じだった。
彼は教師となって、結婚するころにお寺を継いだようだ。
さて、晴れて暖かい日となって、経の声はいつ聞いてもいい声である。
その後、説教をして下さったのは興味深く、良いお話しだった。
夫が亡くなった時、momoは4歳、nanaは生後10か月。
kouは9歳、kenは6歳で、ランドセルをじぃじに買ってもらったばかりだった。男の子ふたりはけんかをしたりして、じっとしていられない様子だった。
今では、中学2年、6年、4年、年長。4月になればnanaも一年生だし、kenも中学生だ。
住職は、子供達にも分かり易いお話をしてくれた。
お寺の過去帳に、160年前に、加賀市で一度に100人以上の葬儀を行った時期があったのだそうだ。それは、コロリ(今でいうコレラ)であったそうだ。その後も、流行り病といわれたスペイン風邪。
そういう危機を乗り越えて、ご先祖様が生きていてくれて、みんな今があることを感謝しましょう。手を合わせましょう。
kouは、小さくうなづいていた。
「手と手のしわを合わせてしあわせですよ」
の時は、nanaも手を合わせていた。
お弁当を取って、分散して年寄りは座敷で、子供達は居間で、若い親たちはキッチンのテーブルで、食べてからマスクをして、しばらくして三々五々帰る。
帰りがけに、保育園のnanaに「お坊さんのお話わかった?」と、聞くと
手を反対にして、節を合わせると「ふしあわせ・・」と、笑っていた。
kenは、「ちょっとした豆知識やね」と、いう感想だった。
婆さんは耳が遠いので、ありがたや~。と、いうより説教が始まったらやたら説教のお金を出そうと千円札をひらひらしていた。
ふたりの、爺さんはのんびり笑っているけれど、わたしは年々笑っていられなくなりそうだ。
夫の妹と旦那さんと久々に話が出来たが、コロナさえなければ、料亭でお酒もしっかり飲んでもらえて、それこそ大声で話して笑って過ごせただろうに。
しかしながら、ここは辛抱でみんなの健康を願って解散。