火花
2016-03-16 | 読書
ついに、図書館に予約してあった本が60人待ちで回ってきた。わたしの後にも20人待ちだそうだ。
はじめは、金太郎飴みたいに、たんたんと話が進んでいくので、どうなるんかなあとおもいつつ読み進めていると、ネットで嫌なことを言われたらどうするこうするというところで、今の自分の心境と同じ考えが書かれてあって、この言葉に出会えただけでもこの本を読んだ価値があると嬉しくなった。
弱い相手にひどいことを言うのだが、その時は、言っている方は溜飲が下がる。そして、その人はそこから成長できないことを知らず、相手の上に立ったつもりで安心するのだ。いじめってそういうことだよね。このあたりを読みながら、頭の中はある人を想像していた。最近こういう気持ちがよくわかる。
本を読んだとき、そうそうとうなづけるところや、へえぇと驚くところに出会うとその本は自分にとって大切なものとなる。ミステリーや推理小説のわくわく感とは違うじわじわ感。
そのあと、後半でじわじわと切なくなり、これは仕方がないなあ。読ませてもらってありがとうという気になった。映画化されるというので、是非に観たい。泣くかも。