はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013-11-04 12:03:05 | 本・映画・ドラマ
村上春樹さんの本『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みました。


いつものことながら、村上春樹さんの本は、読み終えると、う~ん…と、消化して、自分なりに、
これはこういう解釈でいいのかな…などと考える時間が、たくさん必要になる。
今回もそうだ。
でも、考えるのが、とても楽しい。

この本は、過去読んだ本に比べると、かなり具体的なストーリー展開があって、読みやすい。
と、読みながら、いつもとは少し違う(?)と感じつつ読んでいました。

5本の指のように、お互いが必要と感じあえる、ベストフィットな高校時代の仲間たち。
突然の崩壊、、仲間からの追放(拒絶)の理由は何なのか?
自分とは何なのか?
6本目の指とは、何なのか?
灰田との突然の別れは、なぜなのか?

などなど、いろんなことを考えつつ読むのが、おもしろい…ので、人気があるのだろうと思っている。
もちろん、解釈は、人それぞれ…たくさんあっていいと思う。


読後、頭の中に残ったのは1つのことだった。
自分が思う自分の姿と、人から見た自分の姿の、イメージは、必ずしも同じではないように、
ある1つの出来事も、自分から見える様子と、人から見た様子は、必ずしも同じではない。
ばかりではなく、もしかしたら、正反対の解釈をしている可能性もある。
なので、思うこと、感じたことなど、関係を大事にしたいのなら、心を開いて、たくさん
話をするべきなのだろうということ。

タイトルにある、「色彩」「巡礼」って…なんだろう??
どうしてこのタイトルなのだろう?
ってところは、まだ考え中(^-^)

次作も、楽しみにしています^^。
コメント
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