第二次大戦下のドイツを舞台にして、ドイツ人の悲哀を語る小説というのは、ドイツ人自ら筆をとると正当化しているようで難しく、また、敵対していた英米人がドイツ側視点に立つのも難しい。
そういったことを踏まえると、このような立ち位置での小説を執筆し、また、読むことができるのは、日本というドイツとの同盟国であったながらも若干外側にいる国ならでは理由があるのかもしれない。
個人の力ではどうしようもない蛮行に巻き込まれ、また、自らがその担いに手にならざるを得ないという状況の中で、必死に最善の努力を行おうとする人々の生き方を、フィクションでありながらリアルに描かれた様に圧倒された。
そういったことを踏まえると、このような立ち位置での小説を執筆し、また、読むことができるのは、日本というドイツとの同盟国であったながらも若干外側にいる国ならでは理由があるのかもしれない。
個人の力ではどうしようもない蛮行に巻き込まれ、また、自らがその担いに手にならざるを得ないという状況の中で、必死に最善の努力を行おうとする人々の生き方を、フィクションでありながらリアルに描かれた様に圧倒された。
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