昨日の記事の従弟とは、1歳違いです。
従弟の母親は教師でしたので、従弟は、学校から帰ると私の家で過ごしていました。
ところで、私が子供の頃住んでいた地域は、台風の通り道(2016年9月5日の記事)です。
秋になると、しょっちゅう台風が通過しました。
台風が来ると、暴風雨に見舞われますので、学校はお休みになったり、
早引けになったりします。
そんなある日のことです。 私が2年生、従弟が1年生だったと思います。
従弟が「ららみちゃん、僕、学校に傘を忘れたから、一緒に取りに行って。」
と言うのです。
真面目な私は「えっ? ダメだよ。 今、台風だし、外に出たら危ないでしょ。」
と言いました。
すると、従弟は「だって、傘を忘れたら、お母さんに怒られるよ。
ららみちゃん、一緒に行ってよ。」と頼むのです。
お姉さんの私は、従弟が叔母さんに怒られたら可哀想だな~と思い、
一緒に小学校まで行くことにしました。
外は暴風雨で、丘の上にある小学校に着くまでに、私は何度も転びそうになりました。
「ねえ、もう帰ろうよ。 危ないよ。」
と私が言うと、従弟は澄ました顔で言うのです。
「大丈夫だよ。 僕、さっき学校に行って来たけど、何ともなかったよ。」
えっ さっき、学校に行ったの? 何の為に?
じゃあ、何でその時に、傘を持って帰らなかったの?
そんな思いが湧いてきて、私は呆然としました。
すると従弟は
「雨が沢山降ってきて楽しかったから、ららみちゃんを誘ったんだよ。」
と言ったのです。
その先の記憶は無いので、その後、どうなったのかは覚えていません。
今思うと、大人達は何故止めなかったんだろう?とか、
台風の日の下校時に、学校に傘を忘れるわけが無いんじゃない?とか、
学校に傘を取りに行く為に、私達、傘をさして歩いているんですけど?とか、
色々と、突っ込み処満載の出来事ですが
何度思い出しても笑ってしまう、私と従弟の、懐かしい思い出です。
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1時間30分